サカモトキッチンスタジオ

神戸にある小さな料理スタジオです。本物と体験を重視する子供の料理(アレルギー対応、障害…

サカモトキッチンスタジオ

神戸にある小さな料理スタジオです。本物と体験を重視する子供の料理(アレルギー対応、障害対応あり)をしています。そのほか、家庭からの防災、米を守る意味での米粉消費をテーマに活動しています。教室、講演、なんでもご相談ください。ウェブサイトは https://skskobe.com/

最近の記事

直焚きでつくる あさりの佃煮

これは「いかなごの直焚き」という方法で作るレシピです。脂がきつく、すぐに腐ってしまうような足の速い魚や海鮮を食べるときに使われるやりかたで、神戸では家それぞれに配合があり、作り方があります。それももう廃れてしまいそう。あさりは普通に佃煮にしてもおいしいのですが、技術の伝承という意味で直焚きしました。 <材料> できあがり80gぐらい あさりむきみ 100g しょうゆ 52g さとう 55g しょうが 10g <作り方> 1 しょうがはうすく切る(お好みで千切り) 2 小鍋

    • キッズキッチンレター4月号

      1年間キッズキッチンを応援いただきありがとうございました。今年度のテーマは「まるごとの素材を知ろう」でした。弊スタジオの創設者、坂本広子が生前立ち上げたプログラム案に基づいて行っています。昔は家でしていたけれど、今はあんまりされなくなったようなことをなるべく昔されていたような形で体験できるようなプログラムになっています。ぬか漬け、1匹の鶏をさばいて肉にする、いかをさばく、いろいろな芋を使ってみるなど、1年間様々な「丸ごと素材」を使ってみました。 3月は海鮮、特に貝を中心に全部

      • メレンゲクッキー

        今月のおすすめレシピ♪ 「マヨネーズ作った後の白身、どないするん?」と聞かれたので、ここでお答えします。 マヨネーズを作ったり、クッキーを作った後に残るの白身の使い方、そのまま卵焼きに混ぜて焼いてしまうこともありますが、メレンゲクッキーを作ることも多いです。材料は3つ、もしあれば酒で香りをつけると美味しいです。 色をつけてきれいにしても良いのです。 教室でしないのは、焼くのに時間がかかるから!ぜひお家でのんびりできる休日に作ってみてください。コーンスターチはなくてもOKです

        • キッズキッチンレター3月号

          2月のテーマは卵でした。 卵で思いつくのは、鶏の卵でしょう。日本で流通している「卵」は9割以上が鶏の卵です。そのほかスーパーマーケットでうずらの卵が手に入るぐらいでしょうか。ダチョウ、ガチョウ、アヒルの卵も手に入りますが、珍味になってきましたね。うずらも育てる方が減っているので、幻の卵となりそうです。 ここ数年、鳥インフルエンザのため値上がりが続いていました。去年年間プログラムを公開した時「もし手に入らなかったらどうしよう?」と思いましたが、価格も安定してきた頃の教室となりま

        直焚きでつくる あさりの佃煮

          ピクルス

          今月のおすすめレシピ♪   昔は冬は野菜が少なく、10月下旬ごろから12月は漬物をたくさんつけていました。今はそんなこともなく、新鮮な野菜がいただけます。保存食であり、保存食ではないのが、ピクルス。今の生食用のカブやきゅうりはあんまり長い間つけておくとぐびぐび食感になってしまいます。繊維が柔らかく栽培されているせいです。なので色や食感のためなら早く食べてしまう必要があります。 カラフルな根菜、またサッと茹でた蓮根もおすすめ。 作って3時間後から1週間ぐらいが食べごろだと私は思

          キッズキッチンレター2月号

           1月のテーマは「冬の野菜」でした。冬はどんな季節でしょうと問いかけるところから始まります。冬は太陽の光が少ないので、暗く、寒い季節です。野菜は植物なので、植物が栄養を作り出すための光がないと、栄養を作ることがしにくくなります。そんなわけで、葉っぱの野菜、温かい地面の中にもぐる土の中の野菜が多くなります。花を咲かせて実を結ぶには、太陽の力が少なすぎる時期なんです。  そして葉っぱの野菜も、独特のロゼットと呼ばれるペッタリと地面に引っ付いた形になる野菜もあります。タァサイやほう

          キッズキッチンレター2月号

          山芋のぷかぷか汁

          今月のおすすめレシピ♪ お正月の御節に使って少し残ることがある。山芋、お汁に仕立ててしまってはいかがでしょうか? <材料> 4人分 山芋 100gぐらい だし汁(昆布カツオ) 700ml 塩 小さじ1 醤油 小さじ1 ネギなど あれば少々 <作り方> 1山芋は皮をむき、すりおろす。 2だし汁を温め調味料入れる 3 火をつけて沸騰してきたら、1の山芋をスプーンで落とす 4 山芋に火が通ったら、出来上がり。器に盛っていただきます 長芋ではうまくいかないので、長芋でする

          キッズキッチンレター2024年1月号

          今月のキッズキッチンのテーマは芋でした。 じゃがいも、さつまいも、里芋、長芋、秋から冬にかけて芋もシーズンを迎えます。 芋には掘ってからすぐ食べる方が良いもの、しばらく置いてから食べたほうがおいしいものがあります。里芋などは土の中に保存しておき、食べるときに掘り出して食べた方が良いものです。ジャガイモやサツマイモは収穫して1ヶ月ほど保存してからの方が甘味やホクホク感が出ます。 芋は「澱粉を溜めた地下にある部分」を指す名前です。ですからいろいろな植物の、いろいろな部位にできま

          キッズキッチンレター2024年1月号

          きのこの佃煮

          今月のおすすめレシピ♪ 初めての包丁にお勧めなのが、エノキダケを切ること。そして佃煮にするのがおすすめ。自分で立って包丁を握ることができたら、誰でも作ることができます。そう1歳でも! 包丁は怖いなと言う場合は、他のキノコをバラバラにちぎってもらい、そこに調味料を入れて煮るだけでキノコの佃煮ができます。 <材料>4人分 きのこ 150g ◎しょうゆ 大さじ1  みりん 大さじ1  水 大さじ1 <作り方> ① えのきだけは洗わずに2cmくらいの長さに切る。しいたけなどは石

          キッズキッチンレター12月号

          私が学校で習った生物学の知識は中学校までです。その当時は動物と植物に分けられるんだと思っていました。しかし今は生物を真核生物と原核生物の二つに分けて、真核生物をさらに4つ(原生生物、動物、菌類、植物)に分ける考えがとられています。姿形だけで分類していた頃と違い、今はDNA解析などを使い、分からなかったことがわかるようになっています。 さて、きのこは植物でも動物でもありません。さっきの分け方では、真核生物の中で菌類というところに属するものです。人間にとっては、野菜のひとつとして

          キッズキッチンレター12月号

          りんごのほったらかし

          レシピ考案の故・坂本広子曰く、「混ぜてほったらかしたらできるから、ほったら菓子やねん」だそうです。アメリカンケーキが基本になっています。 【りんごのほったら菓子】 <材料>(10×19×3.5cmパウンドアルミ型/1個分/1人分) りんご 1/2個(90g) 卵 1個 砂糖  50g サラダ油  50mL   ◎米粉 50g ◎BP 小さじ1/2 粉砂糖  適宜  <作り方> ① りんごは皮をむかずに芯と実を切り分け、小さく切る。 ② ポリ袋に卵を割り入れ、もみほぐす。そ

          りんごのほったらかし

          キッズキッチンレター11月号

           青かった柿が赤くなり、柑橘類も黄色く色づいてきましたね。昔は誰かの家に柿の木が植えてあって、見たり食べたりしていたものです。庭木としてもごく一般的なものだと記憶しています。今は木を植える庭が減り、手入れの関係で果樹はなかなか植えられません。  柿の木は登ってはいけない木だとご存知でしょうか。小さい頃、我が家にも柿の木がありました。柿の木は硬いけれど、縦に割けるので、絶対に登ってはいけない、と言われていました。柿の実をとるときは、はしごか脚立に登ってとっていました。同じ時期に

          キッズキッチンレター11月号

          ブロッコリースープ

          今月のおすすめレシピ♪ 小学校3年生の時、アメリカのシカゴでの子どもキャンプに参加しました。その時作った「ブロッコリー・スープ」が子どもも簡単に作れる牛乳のスープでした。 材料 4人分 牛乳 450mL  コーンスターチ または 米粉 大さじ1 ブロッコリーの花の部分 半分 150gぐらい  水 100g きのこ 30g(写真はマッシュルーム) 塩 小さじ1/2 または 粉チーズ 大さじ2 作り方 1 牛乳にコーンスターチを溶かす。 2ブロッコリーを花の部分だけにする。

          キッズキッチンレター10月号

          やっと夏の暑さが終わり、冬の気配まで感じられる朝夕となってまいりました。9月のキッズキッチンは「牛乳」でした。牛乳は飲むものと思っていませんか。実は牛乳は飲むだけじゃないんだよ、固まりを取り出して食べてみよう!と言うことで、酸っぱいものを入れてチーズと生クリームを振ってバターを作りました。チーズを取った後の液にもたくさん栄養があるので、全部食べちゃおうと言うことでそちらはシチューになりました。 牛乳は植物からできる食べ物と違って動物が作ってくれる食べ物。実はとっても腐りやす

          キッズキッチンレター10月号

          スルメとナスの油煮・肝炒め

          今月のおすすめレシピ♪ ☆スルメとナスの油煮 <材料>2人分 小さめナス 2個  だし1カップ  醤油 小さじ1  みりん 小さじ1  油 大さじ2 イカ 1〜2杯分の胴  水 大さじ1  酒 大さじ1  みりん 小さじ1  塩 ひとつまみ おろし生姜 適宜 お好みで ミニトマト 少々 <作り方> 1 ナスはヘタをとって半分に切る。切れ目を入れる。 2 鍋にナス用調味料を入れて煮立て、ナスを入れて落とし蓋をし、10分煮る。そのまま冷ます。 3 イカは表裏の皮を剥き、

          スルメとナスの油煮・肝炒め

          キッズキッチンレター9月号

          8月のキッズキッチンはイカがテーマでした。 イカは甲の大きなコウイカと筒状のツツイカに別れ、瀬戸内ではどちらも食べます。海水浴に行くと、桟橋のたもとで小指のさきほどの小さなイカが泳いでいるのが見られたりしました。夏はスルメイカやケンサキイカなどツツイカが出回ります。もちろん瀬戸内でとれたものではなく、外洋でとれるもの。今年はあいにくの天候で、沢山はとれないようです。5月の鶏の時は、2人1匹を捌きましたが、ツツイカはハサミで簡単に捌けることもあって、1人1杯に挑戦しました。筒を

          キッズキッチンレター9月号