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キッズキッチンレター2024年1月号

今月のキッズキッチンのテーマは芋でした。
じゃがいも、さつまいも、里芋、長芋、秋から冬にかけて芋もシーズンを迎えます。
芋には掘ってからすぐ食べる方が良いもの、しばらく置いてから食べたほうがおいしいものがあります。里芋などは土の中に保存しておき、食べるときに掘り出して食べた方が良いものです。ジャガイモやサツマイモは収穫して1ヶ月ほど保存してからの方が甘味やホクホク感が出ます。

芋は「澱粉を溜めた地下にある部分」を指す名前です。ですからいろいろな植物の、いろいろな部位にできます。いじゃがいもは茎、さつまいもは根っこ、ゆりねは葉っぱなどなど。丸っこいのが特徴です。

今回は農家さんと八百屋さんのご厚意で、掘り出したままのそのままの里芋を観察しました。親芋、小芋と比べ、植物としては仲間だけれど火を単純に通すだけでは食べられない蒟蒻芋と比べてみたりしました。

じゃがいもなどに比べると、利用が少なくなっている里芋ですが、日本には古くから利用の歴史があります。もしかしたら稲よりもずっと古い歴史を持っているのではないかとも言われています。山でとれる山芋に対して、里で栽培するので里芋と言います。
皮をむくときに生で皮をむくと手がかぶれてしまうことがあります。
これはシュウ酸カルシウムの結晶のせいで、尖った結晶が肌を刺すのでかぶれが起きます。酢でかゆい部分を洗い水でよく流すと痒みが取れます。蓚酸カルシウムは酢に溶ける性質があるからです。
このかぶれを嫌って料理することが少ないのですが、最初に火を通してしまうと調理が楽です。煮込み料理などにする場合は、8分ほど熱湯で煮てから水で冷まし、皮をむくと良いでしょう。中はまだ生なので、煮込み料理ができます。
年末年始は様々な芋が勢ぞろいする、芋を観察する絶好のチャンスです。八百屋やスーパーで観察してみてください。この時期限定の珍しい芋は「チョロギ」です。お正月料理などに入っています。

今年も、おかげさまで、年末を迎えることができました。来年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

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