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【不定期雑記 #34-2】本を作っている(進捗報告その2)

 どうも、透々実生です。
 もろもろと固まってきたので、またぞろ進捗報告です。前回が気になる方はこちらから↓


脱稿しました!

 ということで、早速ですが、前回記事に載せた推敲対象(238ページ=大体10万文字)を、4回の推敲を経てようやくやっつけました。推敲そのものを何月から始めたのかすっかり忘れてしまいましたが、恐らく2~3カ月はかかったのではないかと思います。推敲以外にもやらないといけないことが沢山あったのです……!
 何はともあれ、本として出すべき文章は完成し、今印刷所さんに「本作って!」と言っている状態ですので、何とか目標としていた文学フリマ東京37には出すことができそうです。これ以上何もなければ……!

 なお、ブース位置も決まりました!「か-23」だそうです!私も「どこや!」となっていますが、イベント地図は下記リンクにありますので参考にしてみてください!

お品書きです。ちなみに委託本もあります。


本を作るまで分からなかったこと

 で、本を作ってみるまで意外と分からなかったこと=Web小説だけを書いていると分からなかったことが結構ありました。やっぱり紙の本とWeb小説では全く勝手が違うんだな、といういい勉強になりました。

①本を作るにあたっての形式がまるで分からなかった!

 まずぶち当たるのはこの壁でした。本には最低限、以下の構造が必要となり、それを準備する必要があります。

・目次
・(つけたい人は)タイトル扉
・ページ番号
・奥付

 他にもあるとは思いますが、まあ差し当たりこの辺かと思います。ですが、目次はまだしも奥付とか意識してませんでしたし、ともすればページ番号とかなんとかは、付け忘れかねませんでした。この辺りは、作る時にパートナーに聞いていたのでどうにか形になりました。本当に感謝……!

②ルビ振りが異様に大変!

こんな悩みを持ち出すのはルビ芸人の私くらいな気もしますが、ルビ振り作業が特に大変でした。noteであれば「| 《》」の記号を使って簡単にルビを振れるのですが、こと本を作る際の編集ソフトでは個別に設定する必要があります。私はMicrosoft Wordを使っていましたが、傍点やらルビやらを幾ら振ったか正直思い出したくもありません
 ……ところで私は、同人サークル(で合っているのだろうか?)の『ユダン・ナラナイ・パブリッシャ』に所属し、『無数の銃弾』という本に文章を寄稿しています。この寄稿した文を電子書籍の形式にして下さっているのが、城戸編集長なのですが、実は一度だけルビ振りの数を減らして欲しいと要求されたことがあります。別に減らす分には構わないので、とその時は普通に減らし、その後も極力気を付けているのですが、自分でやってみてわかりました。大変ですわこれ。ルビ多すぎると作業時間が滅茶苦茶食われる。あの節は大変申し訳ございませんでした、身をもって知りました
 ちなみに『無数の銃弾』は好評発売中! 面白いので皆さん買いましょう!(突然の宣伝)

③ページごとの構成を考えるのが大変!

 正直、これは人によりどこまで拘るかは変わるポイントだと思いますが、要は「引き」の問題だと思って頂ければ。
 Web小説だと、1話単位で「引き」を作る必要があります。一方、本ではページごとに上手く引きを作る必要があると感じています(勿論全ページではなく「ここぞ!」というところのみ)。
 何故なら、本は次から次へとページを捲らせる力が重要だからです。物語そのものの面白さ、というものも当然にして重要なファクターとなりますが、「次はどうなる!?」というワクワク感や、「いきなりその展開になるとは!」という驚きもなくてはならない。その為に、「次のページには一体何が……!」というものが必要になると考える様になりました。
 とは言え、これを「理想的な形」にしようとなるとかなり大変。正直、推敲はこの点も含めながらやっていったので、大分苦労しました。普段の推敲とは違う頭の使い方もしたので相当にしんどかったですが、楽しかったですし、お蔭で満足のいく出来にはなったと思っています。

④表紙の向きには気を付けよう!

 さて、今回私が印刷を頼んだのは、ちょ古っ都製本工房さんという所です。

 印刷に当たって特に表紙は、背表紙も付ける場合は、表紙と裏表紙と背表紙を1枚にして送る必要があります。
 あるのですが。
 なんとちょ古っ都製本工房さんにご指摘頂くまで、表紙と背表紙の位置が逆であることに気づきませんでした。
 つまりどういうことか。最初に表紙のデータとして投げたのはこの向きでした。キャラクターの所にタイトルが来る感じです。

右半分が表紙、左半分が裏表紙のイメージ。

 しかしそうするとどうなるか。どう考えても左綴じ。私が今回出そうとしているのは縦書きなので、右綴じにしなくてはならない。つまり、綴じ向きが完全に逆になってしまうのです。何で気付かなかったんだ私!!!(気づいた瞬間流石に笑うしかなかった)
 という事で大慌てでイラストレーターの陸一じゅんさんに向きを反転頂くようにお願い致しました。その節は本当にご迷惑おかけしました……。
 そしてタイトル文字もパートナーに配置したり、フォントなどを考えて貰っていたりしていたので、それも依頼し直しました。本当に申し訳ない……。

そんなこんなもありまして

 漸く本が出来たわけです。構想を始めたのが3月頃でしたので、ここに来るまで半年以上掛かったわけです。かかりすぎや!
 まあ、初めてのことだらけだったことや、単純に時間の捻出が大変だったこと、新作を二編書くことがあったのでそりゃあ時間がかかるというものです。色んな方の助力が無いとここまで辿り着けなかったので、本当に感謝です……!
 そして、本を作るのがめちゃくちゃ楽しかったです。また気が向いたら作ろうかと思います。今度は「これにしようか」と構想しているものは3つ程はあるので、今回の売れ行きはさておき、時間と気力ある限りはやっていきたいですね。
 ただ、趣味の範囲で、楽しく。



 ということで、次回は本が物理的に届いたり出店に向けた具体的な準備のお話になると思います。あとはどこかで(自分の作業メモとして)設定のあれやこれやを纏める感じになると思います。
 それでは、お会いできる方は、文学フリマ東京にてお待ちしております〜!

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