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出産、その後

やっと大仕事を終えて、安心しているとあっという間に次々とまた痛いことが起こる。
胎盤を出すのにお腹を押す、会陰を縫う、尿道にカテーテルを入れられる、等など…
勿論、陣痛に比べたら大した痛みではないのだが、痛いものは痛い。
2人目以降は後陣痛が凄いと聞いていたが、意外にも少し痛いくらいでそんなに痛みを感じることはなかったので安心した。

一通り痛いことを終えて、ここでやっと旦那に出産報告の電話をする。
電話で声を聞いた瞬間涙が出る。
1人での出産は心細かった。それに無事に出産出来たことへの安心感もあったのだろうと思う。
とりあえず分娩室で2時間くらい横になり、休息をとるのだが朝から何も食べていないのでお腹が空いていた。
お昼ご飯の時間はとっくに過ぎており、お昼ご飯を一応とってくれていたみたいなのだが時間が経っているので時間が経っていても食べられそうな果物以外は全部廃棄され、悲しかった。
夜中陣痛で寝られず、疲れているはずなのだが産後ハイになっていたのか、全く眠ったりすることなく友達や家族に出産報告の連絡をしたり携帯で漫画を読んだりして過ごした。

やっと部屋に戻り、ここからも何日かかけて痛いことのオンパレードだ。
会陰切開の傷が痛み上手く座れない、尿がしみる、便を出すのに踏ん張るのが怖い、おっぱいマッサージが痛い、乳が張りだすとまたこれも痛い、など出産で死ぬほどの痛みを味わったのに容赦なくまた別の痛みが襲ってくるのだ。
あんな凄い痛みに耐えたのだから、せめてその後くらい痛みに怯えることなく快適に過ごしたいものだ。
おっぱいマッサージなんて、乳が張り出したときにやられると痛すぎて声が出る。
乳を出す為には仕方のないことなのだが、本当に痛くて痛くて…
乳が最大に張っている時は、胸の中にゴツゴツした岩が入っているような痛みでとてもじゃないけど寝返りも打てなかった。
それも2〜3日経つと落ち着くのだが、辛いことの1つだ。

本当に妊娠から出産、産後まで辛いことや痛いことが繰り返し襲ってくるが赤ちゃんの顔を見るとやっぱり産んで良かったと思うのだった。

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