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熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)

和歌山県田辺市本宮町本宮

ユネスコ世界遺産

【社格】
式内社(名神大社)
旧官幣大社
別表神社

【御祭神】
家都美御子大神(けつみみこのおおかみ)
熊野坐大神(くまぬにますおおかみ)
熊野加武呂乃命(くまぬかむろのみこと)

【御由緒】
崇神65年に、今の大斎原(おおゆのはら)に創建されました。
『熊野権現垂迹縁起』には、熊野坐大神は中国の天台から飛来されたと伝わっています。
古代から中世にかけて、神職はニギハヤヒの後裔で熊野国造の流れをくむ和田氏が世襲し、平安時代に名神大社に列せられました。
平安時代末期には熊野詣が流行し、鳥羽上皇、後白河法皇、後鳥羽上皇などが行幸されました。
1871年に、熊野坐神社(くまのにますじんじゃ)として国幣中社に列格、1915年に官幣大社に昇格しました。

【八咫烏】
神武天皇を熊野国から大和国まで先導したという八咫烏は、導きの神として有名です。
八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味があります。
太陽の化身で三本の足があり、それぞれ天・地・人をあらわす、といわれています。

【熊野の山の荒ぶる神】
御札を頂いた際「木魂(木霊)本宮」と書かれた袋に入っていました。
『古事記』の記述によると、熊野村に足を踏み入れた時に大熊が出現し、神武天皇が病んで正気を失ったが、熊野の高倉下から太刀を受け取ると、途端に熊野の山の荒ぶる神が自ずから皆切り倒された、とあります。
思うに、熊野の地には本来別の神が祀られていたのではないかと考えます。
家都美御子大神=素戔嗚尊という説は、後付けなのではないでしょうか。

【まとめ】
山の奥深くにある本宮は、誠に御神気強く、心の穢れを洗い流して頂いた気持ちがしました。
御本殿も落ち着く色味で、静かな佇まい。
いろいろな意味で「荘厳」という言葉がぴったりでした。

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