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イギリスの音楽祭「ブリット・アワード」〜ノミネーション発表とアンチアジア人

娘が大喜び。BTSがノミネート

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先日、イギリスの音楽祭「ブリット・アワード(ブリッツ)」のノミネーションが発表された。韓国人グループのBTSが、インターナショナルグループ部門でノミネートされた。韓国人アーティストがノミネートされたのは初めての快挙だ。BTSが大好きな娘たちも大喜びしている。娘たちは、メンバーの見た目やダンスのカッコ良さはもちろん、ポップでノリのいい曲を気に入っていて、毎日のように聞いている。同じ部門でノミネートされているFoo Fightersも好きだが、今回はぜひBTSに勝って欲しいと娘たちは息巻いている。授賞式は5月11日。どんな結果になるだろうか。

イギリスでのアンチアジア人の動き

BTSは、イギリスでも人気。それでも、BTSメンバーが英語を流暢に話せないこと、歌詞に韓国語が入っていることを受け入れられない人もいるようだ。私の知り合いの中でも分かれている。BTSのことが大好きで、ロンドンのコンサートに行った友だち、CDジャケットの模様の入れ墨を入れた友だちもいる。一方で、K-Popが嫌いだ、興味が無いと公言する人もいる。これは、どこの国でも、どんな分野の芸術にも当てはまる好みの問題だろう。言語の壁が大きいようだ。

これとは別に、アジア人をターゲットにしたコロナ関連の差別が増幅している。それは、新型コロナウイルスが中国発症ということに起因する。イギリス人にとって、アジア人は全て一緒で、中国人、韓国人、日本人、フィリピン人、タイ人の区別はつかない。感染拡大が始まった2020年の3月4月頃は、日本人の私も、「コロナウイルス!」「イギリスから出て行け!」と道端で罵声を浴びたり、あからさまに避けられたりして嫌な思いをした。今では、感染者がアジア人だけでは無いから、そう言った扱いは減ったが、全世界で広がる、アジア人へのヘイトクライムのニュースを見ていると、他人事では無い。

人種差別。やはり、無いとは言えないのだろう。ブリッツでは、音楽を通してヘイトのない世界の平和を想像したい。


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