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イギリスの伝統パン〜ホットクロスバンズ

イギリスのスーパーでは、年明けごろからイースター(キリストの復活祭)にかけて、ホットクロスバンズという十字架があしらわれたパンが売られている。イギリスの伝統的なパンでイースター前のグッドフライデーに食べる習慣があったそう。

このパン、一年中、売ればいいのにと思うほど美味しい。シナモンなどのスパイスがほんのり効いていて、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツが入ったパン。直径5センチ、厚さ2センチぐらいで食べやすいサイズなので、私は、半分にスライスして、トーストしてバターをつけて朝食に食べるのが好きだ。この時期だと、どこのスーパーでも売っていて、6個入り一袋1ポンド(150円)ぐらい。一度、家でを焼いてみたが失敗したので、それ以降、購入することにしている。

ホットクロスバンズで思い出すのが、イギリスの童謡(ナーサリーライム/Nursery Rhyme) 。子どもが3歳になるまで、よくトドラーズグループ(子どもの遊びグループ)に連れて行って、親子共々、童謡を習ったりしたものだ。その中に、ホットクロスバンズの歌もあって、やはりこの時期には、ついつい口ずさんでしまう。童謡などというのは、得てしてそういうものだが、この歌も意味がわからない。

Hot Cross Buns (song)
Hot cross buns!
Hot cross buns!
One a penny, two a penny,
Hot cross buns!

もう一つ余談だが、漫才コンビ錦鯉のまさのりさんに聞いてみたいことがある。彼の漫才中に出てくる名フレーズ「レーズンパンは見た目で損してる!」が、「このパンにも当てはまるか?」ということ。まさのりさんの思うレーズンパンがどんなのかは、わからないが、イギリスのこのレーズンパンは、クロスが入っていて見た目にもかわいいのではないかな?と思っている。

イギリス では、このホットクロスバンズが店頭に並び始めると、「春がもうすぐだ」とうれしくなる。まだまだ寒い日が続くけれど、このパンと美味しいコーヒーがあれば、暗い冬も乗り越えられそうな、なんだかほっこりした気持ちになれるから不思議だ。

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