「会社を辞める」を疑似体験できる本
私は2016年に第一子、2018年に第二子を出産した。
この半年ほどで読んだ本の中で「これは面白かった!」と感じた本は皆その前後に出版されたモノが多い。
これとか
これとか
そして、今週読んだ本もである。
どうやら私が出産育児で頭がいっぱい。
本屋散歩をする暇もなく、買うのは絵本ばかり…という頃に、
後々私が感じる「社会への違和感」をきっちり言語化してくれる本がこの世には沢山出版されていたらしい。
頑張りすぎる人達
今週読んだのはこの本。
著者は1965年生まれ。一橋大学卒業後に朝日新聞社という大企業に入社して紙面作りに携わってきたバリバリのエリート。
独身の1人暮らしで、高給取り。
収入の殆どを豪遊したり、沢山の洋服を買い占めたり「モノがあふれた暮らし」をしていた所から、転勤をキッカケに人生観が変わり「モノがない事の方が贅沢」という価値観になり、「定年を待たずに退職する」という事をぼんやり考え始めてから実際に退職するまで…
そして現在について書かれた本。
「現在」と言っても、出版されたのが2016年なのでもう既に8年前ですが💦
詳しくは読んでみて欲しいのですが、良い大学、良い会社…と上へ上へと目指してきて、人事が発表される度に同期の中で抜かした・抜かされたを気にして…と「常に競争社会を生きてきた」と表現されていたのが、印象的だった。
仕事を面白くする方法
著者は「お金を沢山使う生活」から「もたない暮らし」に移行する事で、「お金(評価)が欲しい」と思わなくなり、逆に仕事が楽しくなってきたと書かれていた。
これって、今の私の心境にかなり似ている気がする。
私は子供がいるので「もたない暮らし」ができる境地ではありませんが💦
会社社会
著者は実際に会社を辞めてみて、色んな事に驚きます。
退職金にかかる税金の税率は、勤続年数が長い程優遇される事。
厚生年金から国民年金へ。
企業健保から国民健康保険へ。
会社を通さない社会保険は「既に破綻している」と(笑)
そして、「会社というモンスターが」にも近い話ですが私達が「会社社会」に依存する事で、お互い不幸になっているのでは?
という考察がとても面白かった。
これって、食品表示の偽装とか、不正会計問題とか、過剰な労働をさせるとか、色々な会社や業界で起きている問題そのもの。
やっぱり会社に依存してはいけないんだよなーと改めて思える一冊でした。
もっと書きたい事がある気がするけれど、子供が起きてきてまとめきれない(笑)
会社のルールに疑問を感じる人。
働くという事を再定義したい人。
是非、読んでみてほしいです。
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