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DXをはるか昔にやっている世界がある?!

1.アートの歴史

いま世間をにぎやかにしているDXで起こっていることを実は遥か昔に考えている世界があるのはご存じでしょうか?

アートの世界です。

いまから4万年ほど昔に人類史上における芸術が始まりました。洞窟壁画です。原始美術と呼ばれています。

それからローマ美術を取り入れながら形成されたのが紀元前2~3世紀(いまから2024年前)の初期キリスト教美術です。ここから長く宗教画の時代が続きました。

写実的で動きのあるゴシック美術から、宗教画の時代を抜ける時代に突入しました。自然な表情や動作、奥行きのある空間表現が取り入れられた初期ルネッサンス美術、緻密な絵が描けるようになった北方ルネッサンス美術、より自然な人体表現や構図、色使いが完成した盛期ルネサンス。レオナルド・ダ・ヴィンチが活躍したのも盛期ルネサンスです。様々な絵の具の色も発明されたことでしょう。

そして、より写実的で、ドラマティックな光を演出的に描いた作品が多く生まれたバロック美術。フェルメール、ルーベンス、レンブラントなどはこの時代の画家です。ラピスラズリから作られるフェルメールブルーは有名ですよね。

写実的に、リアリティある絵にこだわっていた時代から変わったのがロココ美術です。描く対象が個人に向けた作品になり、貴族たちがパトロンになりました。表現も重厚感はなく、自由で華やかな表現に変わっていきます。

しかし、このあと、面白いことに軽快で派手なロココに疑問を持ち、古典を見直す動きが出てきました。新古典主義です。同時に、個人の自由な感性や想像力を重んじた思想が広がり、ロマン主義も生まれました。そしてさらに、古典主義やロマン主義で理想や非現実に目を向けていたところから、現実を見直そうとする写実主義に変わります。この時代はミレーの種まく人が有名ですね。

2.アート変革の時代

写実主義のあと、ついに印象派が登場します。チューブ入り絵の具が発明されて、外で絵を描ける時代になったことが背景にあります。モネやルノアールが有名ですよね。印象派の絵画は、離れてみることで美しさを感じる面白さがあります。描いた場の雰囲気すらも描き出されているような表現だと思います。私が好きな時代の絵画です。まるで、自分の感じた世界をそのまま絵画に描き出そうとするかのような強いエネルギーを感じます。

そして、既存の絵画の概念を破壊する絵画が生まれました。後期印象派の絵画です。ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャンが有名です。そしてさらに、自分の感情すら描き出そうとする絵が生まれました。ムンクで有名な表現主義です。サルバドールダリで有名なシュルレアリスムも生まれました。アートに心理学を取り入れようとした画期的な試みの時代だったと思います。既存の絵画の概念を打ち破ろうとした時代でもあります。

そして20世紀初頭に意欲的な試みで有名なキュビズムが生まれました。キュビズムは3次元を2次元のキャンバスに収めるという誰も思いつかなかった発想で描かれた絵です。1枚の絵画に、1方向から見たものを描くのではなく、あらゆる方向から見たものを1枚の絵画に収めたのです。

3.アートの概念破壊

そしてここまでアートの世界を理解したとき、私は衝撃を受けました。なぜならば、アートの世界とは、デザインの可能性を追い求める人類の歴史そのものだと気づいたからです。それまで私は、アートとはただうまい絵を描き、人に感動を与えるものだと思っていたのですから。

しかし、アートがデザインの可能性を追い求める人類の歴史そのものであるならば、それは投資対象にもなりえるのだと気づいたのです。そう、会社に投資するのもアートに投資するのも変わらないのです。だからアートは高い価格のものが生まれるのだと、そのときやっと深いレベルで理解できたのです。

ここまででも十分、人の発想力と挑戦のすさまじさに驚きますが、人類はそれをさらに超えて見せました。

抽象表現主義です。いままでの絵画は、絵をどのように表現するか、という話でした。抽象表現主義は、絵を描く過程を重視しました。その結果、ジャクソン・ポロック、バーネット・ニューマンなど、不可思議な作品が多く生まれました。描いた結果は、絵画に関心がない人には全く理解できないものでしょう。

しかし、もっとも重要なことは、それが「良い」と感じることができる成果物であるということなのだと思います。描いた過程がどうであれ、良いものだと感じたのならば、それはデザインの一つであり、アートなのです。見た人がそれをどう受け取ろうと自由なのです。重要なことは、自分に取って良いと感じるかどうか、重要なのはただそれだけです。現に私は、色のない絵画に良さを感じます。色彩が多彩ではないほうが気持ちが落ち着くのです。

4.アートとDXの共通点

一見すると、いまの世の中に起こっていることと、絵画の歴史は関係なく思えますよね。実はそうでもありません。原始的な絵から、宗教に捉われた時代になり、そのあとリアリティを求める時代になり、ときに間違えを感じて振り返り、そして心理学を取り入れた時代になり、結果だけではなく過程も大事であることに気づき見直す?

あれ?現実世界でも、宗教に捉われていたけれども、例えば天動説から地動説になりました。それにいまの時代ってメンタルヘルスやパワハラや従業員エンゲージメントを意識する時代になってますよね。仕事に心理学を取り入れてません?

業務プロセス、つまり業務を行う手順を見直してますよね。そう、実は着想点が一緒なんですよね。いま起きていることは絵にかいた餅や単なる理想論ではないということです。アートで起きていたら、きっとビジネスでも実現されます。

昔は刀なんて珍しくもなく、持っていることはダメではありませんでした。それが刀で戦う時代が終わり、言論で戦う時代になり、刀を持つことは禁止になりました。パワハラも昔は仕事のやり方の一つだったのでしょう。

しかし、無理やり仕事をさせる時代が終わり、個人の自由や多様な考えを大事にする時代に突入した。パワハラで仕事をしていた人たちは、これからどうやって仕事をしたら良いか戸惑っている人もいると思います。

しかし、人々の環境が変わったことにより、いままでのやり方を変えなければいけないときが来てしまったということなのだと思います。周囲でフォローをして、新旧世代が仲良く新しい社会で生きていけるようにすることが大事なのだと思います。

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