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つくたべドラマから感じること。

NHKの夜ドラが好きだ。
私はずっとドラマを観たり、TVを観たりする習慣が無かった。
これを話すと長くなるかな。
ざっくり話せば、18歳で家を出て那須の山奥に住んだときに部屋にTVを置かなかったのね。
で、何も困らなかったの。
流行りにも芸能界にも興味なくて、TVが無いほうが静かで(山の中なので)好きだった。
朝は鳥の声と共に、ラジオから流れるバロック音楽を聴いてた。
いま思えば、贅沢な至福の時間だった。
若くして結婚してからは、ヘビー過ぎる育児と環境だったので、それ以外に注ぐエネルギーなど無く、TVは自宅にあっても自ら観ることは無かった。
ああ、そうそう、ドラマ「北の国から」のみ、放送がとっくに終わってから家族が寝静まったときレンタルで観たっけ。
という、ドラマ歴はそれくらい。
朝ドラもずーーーっと観なかった。

コロナが蔓延してた2年前から、何とな〜く朝ドラ観始めて、
らんまんにハマり、夜ドラがある事を知り、NHK➕なら観れるぞ!と、半年くらい前から夜ドラを観るようになった。

面白いドラマって、自分がそのドラマの中で呼吸するんだと思う。
つまんないドラマは呼吸が合わない感じ。音楽と似てるね。

で、
たった15分の夜ドラは、朝ドラのように時を速回しせず、解決思考じゃない感じがいい。

(ここからやっと本題)

今週で終わってしまう「作りたい女と食べたい女」は、様々な要素を含みながら展開していく。

料理のレシピも公開してるから、最初はお料理のドラマ?って思ってた。

そうしたら、女性同士の恋の物語りという展開。
これはかなり新しい路線を攻めてるんじゃね?と思いながら観ていくと、登場人物の心の襞が描かれていくのだった。

女性が女性に恋をしてしまうという本人同士の驚きや、関係性が変わってしまうのではという恐れ、誰に相談して良いのかという悩み、マイノリティだと知ったときの過去の生きづらさの納得。
様々な想いを織り交ぜながら、真ん中に「食」を置くところがイカしてる。
食べることは生きることに直結してるもんね。作ること、一緒に食べることを通して関係性を深めていく。
そこに、会食恐怖症の新しい女友達やSNSを通して知り合った女友達が後半からスパイスを効かしつつ更に展開していく。

このドラマって女性の癒しだなぁと感じるのは、登場する女性たちの関係性がいい。否定が無い。まるでセラピー。(其々の家族を除く)

レズビアンかもしれない、と、相談されても、それを受け止めて否定せず応援する。
一緒に食事出来ない友人を暖かくホールドする。
誰もが、責めたり決めつけたりしない。
その彼女たちは、実家では傷ついていて、
特に、どんだけ昭和の価値観満載なの??と、極端過ぎるくらい女性を軽視する父親を持ち、食事も満足に食べれなかった過去を持つ春日さんが家と縁を切ると決めて、野本さんと過ごすことで癒されていく姿。
会食恐怖症だと分かって、それを受け止めて貰えて癒えていく南雲さんの姿。
春日さんとの距離をどうして良いか分からなかった野本さんが、自分に正直になって心の内を精一杯伝える勇気。
過去の傷を見つめながら優しく皆んなを包み込むヤコさん。

女性の中にある「共感力」がふんわりと空気をやさしく染める。

私たちがいま生きている世の中は、男性脳が中心になっていると思う。
男の人は(全ての男性では無い)プロセスよりも結果を重視するから、「だから、何なの?何が言いたいの?それはこうなんじゃないの?」
的な会話が多くなる。
女性は結果よりも、共感を求める。
例えば、
明日の天気はどうだろうね。と語りかけるとする。
「晴れだよ」「雨だよ」という答えが欲しいんじゃ無い。
「晴れたら青空が見えるね。雨だと髪型が爆発するね!笑」
的な、
答えそのものじゃない想いを知りたい、共有したい!のだ。

「作りたい女と食べたい女」は、4人の女性(同僚を入れると5人)が、皆んなお互いを思いやり、踏み込んでいけない場所は優しく触れず、丁寧に話し、お互いを尊重し合う、という構図が暖かい。何とも暖かい。
決めつけがない。女だからこうあらねばいけない!というのも無い。

観ている女性たちのための癒しのドラマだなぁ。って感じるのでした。

昭和を引きずっていたら、このドラマはそもそも無いと思う。
大河ドラマの「光る君へ」も、まひろ(後の紫式部)が主人公で、女性であるが故の「想い」が描かれている。
男たちはひたすら権力争いや戦いをしている。

私は男性が好きだ。水瓶座的には、男性も女性も無くて、人間が好きだ。
男性が好きだと思うのは、以前書いたけど、父親がとても優しく私に愛情を注いでくれたお陰で、男性の持つ太陽や火星の闘う面より、月の領域を見つけることが出来るから。
男性の月こそ、女性よりデリケートで脆く傷つきやすいのでは無いだろうか。だからこそ、守るために闘うのではなかろうか。

って思ったら、
「作りたい女と食べたい女」で、女性たちが癒されるように、
男性たちが癒されるドラマがあっても良いよなあ。それってどんなのだろう?って思った。

女たちも辛かったが、昭和の男たちも辛かったね。
「男だから、泣くんじゃない!」
とか、「男だから耐えろ」とか、
今でも学校に残る謎の軍隊的在り方とか校則とか、いやいや、政治の世界から企業から、今でも男性優位っていうのも、もう時代に沿っていない。
とっくに21世紀になって、
令和になって、
水瓶座時代が来ているのに、性別が違うだけでのゴタゴタはもう要らないよなー。と、思う訳で。

(どんどん話しがズレ広がっている気もするが、💦)

つくたべドラマを通して、ダイバーシティへと、
そして、
女性性も男性性も癒しが必要だなぁ。と。

太陽と火星🟰男性性
月と金星🟰女性性
右脳と左脳。

って考えると、
何千年に一度の、大転換期に来ている気がしてきた。
ひとりひとりがアップデートされる🟰世界がアップデートしていく。

まだまだ混乱は続くとは思うけど、権力的な体制は崩れていく。はず。!

けつろん。
夜ドラはなかなかイイ!😆👍

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