2022.3.2 アンダーグラウンド!

20歳の僕。

バイトが削られて暇だった今日は、ずっと観たかった映画、エミールクストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』を観た。

僕は観る映画を選ぶ時、filmarksでセンスのいい人の評価の高い映画を観るという悪い癖、いいとこ取りのような映画好きにはあるまじき選び方をよくするのだが、本作は中でも群を抜いて人気であった。

本作は第二次大戦中のユーゴスラヴィアを舞台とする作品なのだが、僕は初っ端から衝撃を受けた。
冒頭の動物園が爆撃され逃げ出す動物たち、隣の家が破壊されながらもなお優雅に朝食を摂る登場人物の描写の狂乱ぶりは観ないとわからないだろう。
本作で頻繁に描かれる鼓笛隊の音楽が、狂乱ぶりに拍車をかけ、また喜劇に仕立て上げている。

映画で名作と呼ばれるものは多々あるが、本作はまさに名作だ。

僕が好きな物語の結末のパターンとしては、スティーブンスピルバーグ監督の『AI』の、ロボット少年デイビッドが遥か未来で大好きな母親と過ごす一日であったり、また近松門左衛門の『曽根崎心中』でのお初の大阪三十三観音廻りであったり、つまり登場人物の理想郷的ハッピーエンドであるが、本作もまさにそうであった。

まだはたちの若造が偉そうに語るなと思うかもしれないが、今の僕が考えることはそういうことなのだ。

映画の余韻を引きずったまま、最寄駅のダーツバーで幼馴染とお酒を呑んでいろんなことを話していた。
少し背伸びをした話をしたので今かなり恥ずかしい。
幼馴染がいるっていいなぁ。

おやすみ。

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