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生田斗真が三島弥彦を演じたら、「君と僕の6ヶ月」が復活した件

事情を知らない方がタイトルだけ見たら、何のことだかさっぱり分からないでしょう。
でも、こんなに色んな奇跡が重なって生まれたステージを見ることができて、担歴20年を迎える生田斗真オタクとしては、この事をここに記さずにはいられないのです。

2020年1月31日にBSプレミアムで放送された、主に若手ジャニーズのパフォーマンスを紹介している番組「ザ少年倶楽部」。
この番組の初代MC陣の1人でもある生田斗真が、過去に番組内で歌っていた「君と僕の6ヶ月」を17年振りに披露しました。
この件についてこれまでのことを整理しながら、私の思いを書きたいと思います。

長くなりそうなので、トピック分けます。

★★トピック★★

1.生田斗真と「君と僕の6ヶ月」

2.「いだてん」で起こったジャニーズの奇跡

3.2020年の「君と僕の6ヶ月」

4.予想外の出来事

5.沢山の奇跡に感謝を

★★★★★★★

1.生田斗真と「君と僕の6ヶ月」

番組内で、ABC-Zの河合郁人くん(以下:ふみきゅん)がだいぶ解説してくれていましたが、少し補足を入れながら紹介したいと思います。

「君と僕の6ヶ月」はSMAPの楽曲で、シングル「かんばりましょう」(1994年)のカップリング曲です。
キラキラしたアイドルらしいメロディーながら、実はちょっと切ない失恋ソング。
斗真さんはジャニーズJr.だった2002年、春のJr.コンサートツアー内のソロコーナーで、この楽曲のカバーを披露しました。
ふみきゅんが「何回もこの曲を歌ってた」と番組内で言っていましたが、おそらく「ザ少年倶楽部」で披露してたのはショートバージョンも含めると3~4回くらい?
でもJr.コンサートツアーでも披露してたので、その分、歌う機会は多かったはずです。

一応コンサートのソロコーナーで披露されたのですが、この楽曲の演出上、斗真さん以外にも一緒にマイクを持った人たちがいました。
まず、主人公(斗真さん)を励ます友人のようなポジションで、FOURTOPS仲間でもある長谷川純くん(ハセジュン)と、当時FOURTOPSと一緒に「ザ少年倶楽部」MC陣だったジミーMackeyくんの2人。
後半、失恋の歌詞の部分で2人が「斗真ー!」と言いながら励ましてくれる演出がありました。
それに加えて、現・Hey! Say! JUMPの薮宏太くんが所属していた小中学生ユニット・Ya-Ya-yah。(後に八乙女光くんも所属しますが、ユニット初期はまだ彼はいませんでした。)
彼らは曲の冒頭に「ねぇ遊ぼうよ!」「斗真くん振られたんでしょ?」と無邪気に話しかける役をやってくれて、とても和ませてくれました。

斗真さんがソロで披露した楽曲の中でも、他の曲に比べて一番パフォーマンスを見る機会が多く、また「キラキラしてて明るいけど実は切ないアイドルソング」というのが当時の斗真さんのイメージと一致していて、個人的にもとても大好きでした。

2.「いだてん」で起こったジャニーズの奇跡

話は2018年に飛びます。
斗真さんは2019年の大河ドラマ「いだてん」で、主人公と共に日本人初のオリンピック選手となった三島弥彦さんを演じることが発表されます。
その「いだてん」の撮影が始まり、斗真さんから「いだてんの撮影現場に、本物の三島弥彦さんのご親族の皆さんが来られた」というエピソードが明かされます。
それからしばらくして、Twitterである内容が目に入ります。

「ジャニーズJr.の川崎皇輝くんが、『いだてん』の三島弥彦さんの親族らしい」

調べてみると、皇輝くん本人がそのようなことを雑誌で話していたとのこと。
それまで皇輝くんのことは知りませんでしたが、「少年忍者」というユニットにいること、弟の星輝くんもジャニーズJr.所属していること、そして、顔が昔の斗真さんに似ていると言われていることを認識しました。
実際にその後、「少年忍者」のパフォーマンスを見る機会があった時に、「あ、この子が皇輝くんだ!」とすぐ分かりました。
本当に昔の斗真さんによく似ていました。
また更にその後、ドラマ「ボイス 110緊急司令室」に出ると聞いてそちらも見ましたが、難しい役なのに演技が上手で、驚きました。

ふと、「三島一族の皆様が『いだてん』の見学に来られた時に、川崎兄弟はいたのかな?」と疑問が浮かびました。
しかし、当時は斗真さんからも川崎兄弟ファン界隈からもそのような話は聞こえて来なくて(私が知らなかっただけかもしれませんが)、てっきり見学にはいなかったのだと思っていました。

3.2020年の「君と僕の6ヶ月」

2019年年末、「俺の話は長い」がクランクアップして安堵していた斗真担の間に、衝撃が走ります。

「斗真が少クラ収録で『君と僕の6ヶ月』歌った」
「少年忍者が一緒に歌った」
「いだてんの現場に川崎兄弟が見学に行った時の写真が披露された」

少クラ収録に参加していた人たちのTwitterを漁り、そこで今回の放送内容や収録の様子を知ります。
そこからこの放送日まで、ドキドキワクワクしながら待ちました。

そして放送当日。
多分最後にこの曲を披露したのが2003年だと思うので、17年振りにパフォーマンスする姿を見届けました。

NHKホールのステージに現れた斗真さんは、17年前と変わらない「アイドル感」を纏っていました。
斗真さんの「みんな頼むよ!」の言葉に「イェーイ!」と元気に返してくれる少年忍者の皆が、フレッシュで可愛くて仕方ありませんでした。

斗真さんが歌い始めてすぐ、「ああ、大人になったんだ」と思いました。
纏ったオーラは17年前と変わらないアイドルなのに、歌声は年月を経て、舞台のためにボイトレした成果もあって、落ち着いた大人の声になっていました。

ハセジュンとジミーのパートを、少年忍者の内村颯太くんと皇輝くんが担ってくれました。
少年忍者の皆はきっと緊張したと思うけど、後輩と仕事をする機会の少ない斗真さんが、幸せな顔で一緒に歌っていて、こちらも幸せな気持ちになりました。
特に皇輝くんに対して近しい気持ちがあるのだろうというのは、パフォーマンスを見ていて分かりました。
Ya-Ya-yahのパートを担ってくれた少年忍者のちびっこ組もとても可愛くて、ハキハキと遠慮ない感じで台詞を言ってくれて、ここのやり取りは何度見返してもニヤニヤしてしまいます。

後半の歌割で、「あれ?」と思ったところがありました。
「明るい未来が」から「朝靄の中へ」のパート。
2002年バージョンでは、ここは斗真さん・ハセ・ジミーの3人で歌っていました。
でも、このパートを2020年バージョンでは全て内村くんと皇輝くんに任せていました。
何度も見返していて気づきました。
2002年バージョンでは、ここがちょうど「斗真ー!」とハセ&ジミーが励ましてくれるところで、「友達に慰めてもらいながら現実を受け入れようとしている主人公」という感じがしていました。
でも、2020年バージョンでは、内村くんと皇輝くんは「慰めてくれる友達」ではなく、「過去の主人公」なのかなと。
2人のパートの後の斗真さんの出だしが「ただ愛し合う気持ちだけじゃ~」と恋愛の「難しいところ」を歌っているところからも、2020年バージョンは「過去の恋愛を振り返る主人公」のような形にしたように思いました。
ここまで狙っての歌割だったのか、それとも単に斗真さんが「少年忍者の2人にいっぱいパートをあげたい」と思ったのか、実際のところは分かりませんが、「17年経って披露するのに合った」やり方だったなと唸りました。
斗真さんの17年の成長をしみじみと噛み締めることができたステージでした。

待望の「いだてん」見学写真も見ることができました。
三島家のセットに座って、斗真さんの三島天狗と、両脇に川崎兄弟。
何となく、斗真さん自身が身内のように川崎兄弟のことを思ってるんじゃないかなという気がしました。

4.予想外の出来事

Twitterで「君と僕の6ヶ月」がトレンドワードになっていることを知ってハッシュタグから辿っていて、予想外だった反応を知ることになります。

「慎吾ちゃんの誕生日に、『君と僕の6ヶ月』が歌われるなんて!」

そうでした。
放送日の1月31日は、香取慎吾さんの誕生日。
余談ですが、私は斗真担になる前は慎吾ちゃんのファンでした。
Twitter上で沢山慎吾ちゃんが祝われている中に、斗真さんたちの「君僕」の話題が飛び込んでいったのです。

SMAPファンの皆さんは、斗真さんがSMAPに憧れていたり、メンバーと共演経験もあって吾郎ちゃんとはプライベートでも付き合いがあることもあって、斗真さんに対して優しい方が多い印象です。
今回のことも好意的に捉えていただき、そこから楽曲の解説をしてくださったり、昔のSMAPさんがパフォーマンスしてた時のことを教えてくださったりと、話題を広げてくださっていました。
中には、SMAPの一件でジャニーズに対してアレルギーのような反応があるにも関わらず、斗真さんたちのところだけでも見ようとしてくださった方もいらっしゃったようで……。
色んな気持ちが交錯しつつも、それでも斗真さんたちのカバーを受け入れてくださったことに、私も言葉にならないものが込み上げてきました。

5.沢山の奇跡に感謝を

もし斗真さんか皇輝くんがジャニーズにいなかったら。
斗真さんが「いだてん」で弥彦さんを演じていなかったら。
「ザ少年倶楽部」が放送20周年というタイミングでなかったら。
番組初回から出演していたふみきゅんが、20周年企画に関わっていなかったら。
少クラスタッフの皆さんが、斗真さんをステージへと動いてくださらなかったら。
どれか歯車が1つでも狂っていたら、この「君と僕の6ヶ月」の復活は有り得ませんでした。

特に、ふみきゅんは放送の中でも「最初から斗真くんに20周年企画で歌ってほしかった」というようなことを話してくれていました。
そして実際、そのために、「いだてん」の収録現場に赴いて「少クラ」向けのインタビューを撮り、その中で「NHKホール来てくださいよ!」とアプローチ。
そこから更に、春には斗真さんをNHKホールに呼んで、トークだけだったけどちゃんと「少クラ」の現場に来る機会をつくってくれて。
その布石があったからこそ、斗真さんが少クラに戻ってアイドルとして歌ってくれたのだと思います。
また、三島弥彦さんを通じて皇輝くんと斗真さんが繋がっていなかったら、もしかしたら久々の披露曲が「君僕」ではなく他の曲だったかもしれないし、少年忍者の皆がバックにつくこともなかったかもしれません。

斗真さんと皇輝くんを繋いでくれた三島弥彦さんとそのご親族、そして「いだてん」製作陣の皆様。
今回の「君と僕の6ヶ月」復活に向けて動いてくださった少クラスタッフの皆様及びふみきゅん。
そして「君と僕の6ヶ月」をパフォーマンスしようと決めて実現してくれた少年忍者の皆と、斗真さん。
あと、好意的に受け入れてくださったSMAPファンの皆様にも。
沢山の感謝を申し上げます。

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