アニメ:砂ぼうず レビュー

【目次】

ごあんしんください
本稿は、出来る限りネタバレ回避にて記述しております。
若干、説明がふんわりした向きもありますが、どうかご了承ください。
重大なオチのネタバレはありませんから、安心して見てくださいネ☆

4.砂ぼうず(*TVオンエア版)
【俺が何で砂ぼうずって呼ばれてるか知ってるかい】

ポストアポカリプスの砂漠世界を舞台にした、漫画原作のアニメです。
大まかな話の筋は、西部劇や時代劇のスタイルと言っていいかと。
凄腕でスケベな無頼少年が、様々な『依頼』をこなしていく話です。
固定されたストーリーを追うのではなく、概ね単発~数話完結という感じ。
このアニメ、OPからして度肝を抜いていくスタイルで面白いです。

前期OP。こっちの歌と演出が好きですネ(だが、なぜ実写なんだ……謎)
前期はOPとEDの両方を、高取ヒデアキさんという方が歌っております。
EDも中々に秀逸で、空っ風の吹き抜けるウエスタンの感じが滲み出てます。

なお、歌詞は下品でバカ丸出しの模様(笑)こういう作品なんです。
もう本当に、徹頭徹尾バカで下品で、品性下劣で欲望丸出し。
主人公の少年・砂ぼうずこと水野灌太が、どうしようもない曲者なのです。【主人公は “カッコよく” なければならない!
という思想・固定観念をお持ちの方々は、敬遠すること間違いなし(笑)

あらすじ
数百年前の大戦争で滅亡した都市の残骸……その名は『関東大砂漠』。
昼は摂氏50度、夜は氷点下の極限地帯……しかし、人類は未だ死なず!
虫を食らい、暗黒時代の瓦礫を漁り、誰も彼も欲の皮を突っ張らせている。
金と暴力と契約書が物を言う世界に、『砂ぼうず』の噂は悪名高かった。
荒野にウィンチェスター散弾銃が轟き、ロケットウィンチで宙を舞う!
金に汚くボインに弱い! 人呼んで『砂漠の妖怪』……便利屋・砂ぼうず!

強くて狡賢くて、欲をかいては痛い目に遭う、愛すべき清々しいクソ野郎!
テンション全開なアンチヒーロー・砂ぼうずを、鈴木千尋さんが怪演!
舎弟の少女・小砂役は斎藤千和さん、ライバル役は若本規夫さんが熱演。
斉藤さんは『R.O.D THE TVアニタ役も然り、本当に演技が素晴らしい!
主役から脇役に至るまで、一癖も二癖もあるキャラクターばかりです。

一度気を抜けば、弱者からさえ騙され、出し抜かれ、利用される。
悪徳と弱肉強食の大地で、サバイバルする人々の冷酷なリアリティ。
その内容は人を選びますが、勧善懲悪に留まらない脚本は一見の価値あり。
やはり原作未完ということで、投げっ放しのラストは残念ですね。
あと個人的には、BGMのチョイスがもう一歩だったかなと。

この曲、私は大好きなんですが、劇中の使用頻度が少なかったんですよね。
戦闘シーンでの処刑用BGMとして、活かしてほしかったなァと思います。
(水戸黄門や暴れん坊将軍の戦闘テーマみたいな感じでね)
あと『SPEED GRAPHER』同様、レンタル仕様がオンエア版というのも。
まぁピー音局部の修正も、面白いっちゃ面白いのですがね(笑)

とまあ、瑣末な文句も多々ありますが、内容の面白さには間違いなし!
いい意味でクソ展開、主役が容赦なく酷い目に遭う、色々とカオスです。
胸にズキッと刺さるような、苦すぎる(が自業自得の)結末も必見。
空っ風に吹かれるような虚無感が、言葉に出来ない想いを去来させます。
この作品、slaughtercult が太鼓判を押してオススメします。

正統派ヒーローが好きな貴方。可憐なヒロインが好きな貴方。
クソ展開、下ネタ、乳揺れ、アバズレビッチが嫌いな貴方。
そんな貴方はこの作品、忘れてください(笑)回れ右してそっ閉じ推奨!

【終わりに】

ということで、今回はアニメ『砂ぼうず』の紹介でした。
今回は動画の引用が多くて、その点は申し訳なかったです。
何度でも言いますが、人を選ぶ内容であることは間違いないですよ。
ハマる人はハマります。合わない人には徹底的に合わないでしょう。

その強烈な個性は、観客に何がしかの感想をもたらす作品です。
良くも悪くも、後世に悪名を轟かせる名作(迷作)に違いありません。
私は勿論気に入りました! 原作漫画、買おうかなぁと思っております。
既刊・20巻……新刊を買うか、中古で揃えるか、それが問題だ。

From: slaughtercult
THANK YOU FOR YOUR READING!
SEE YOU NEXT TIME!

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