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【ブーム】英語では"景気の上昇"の意味になる理由は?(ハートに刺さるカタカナ英語解説 Vol.10)

・最近は洋楽がブームです
・クラシック音楽がマイブーム

などのように使われることが多いが、これらはちゃっかり和製英語だ。英語では景気の上昇のことを指すがなぜそうなのか?その理由とBoomのただしい使い方について迫っていく。

1.流行の正しい言い方
2.Boomの正しい使い方
3.なぜ英語では「景気の上昇」の意味なのか
4.なぜ日本語ではBoomは流行なのか (Slovar的解釈)

本記事は「シルバー記事」です。記事等級についてはコチラから。
https://note.mu/slovar/n/nd175096a55aa

*本プロジェクト詳細はコチラから
https://note.mu/slovar/n/nc5faf988afa4

1.流行の正しい言い方

英語ではTrendかFadのどちらかだ。TrendとFadの違いは、Fadの方が短く儚いイメージがある点だ。Fadは一発芸人のような、そのときだけ大受けするけどすぐ下火になってしまう、そんなTrendのことだ。

Trendはカタカナになっているので例文は必要ないと思うのでFadの方だけ挙げていく。

Interest in organic food is not a fad.
(有機栽培食品への関心は一過性のものではなかった。)

毎年コロコロ変わるものは大体Fadだと言えるだろう。

2.Boomの正しい使い方

2つほどこの意味での例文を挙げていこうと思う。

the post-war economic boom
(戦後の高度経済成長)
People made a lot of money in the 1980s property boom.
(1980年代の好景気で人々は富を築き上げた)

などのようにとてもポジティブな意味で使われる。


3.なぜ英語では「景気の上昇」の意味なのか

実はBoomにはもう1つ意味がある。それがこれだ。

爆弾が爆発するようなシーン、車のエンジンの爆音がすごい時のシーンでよく見る擬音語だ。どちらにも共通するのは勢いだろう。

その勢いから、何かが激しく成長する様子を表すようになったのだ。景気が良いというのは、まるで景気にアクセルがかかって、好景気のエンジン音がするようなイメージがするからBoomと言うのだ。

ちなみに、

The cannon boomed out.
(大砲がドカンと言った)

といえば、Boomが持っている勢いの良さがもっと伝わるだろう。


4.なぜ日本語ではBoomは流行なのか (Slovar的解釈)

日本人は皆がしていることを真似る=正義という価値観がある。お馴染みの、空気を読むという習慣だ。大多数の人がやっていることを真似ることが良しとされるため、「多くの人がやり始めたこと→Boomの持つ勢い→流行」というように、日本人的に解釈されたのだろうと思っている。


まとめ

・Boomは英語では「景気の上昇」
・流行は英語ではTrendかFad
・Fadのほうが、一過性のイメージが強い


いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。