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11/5 早朝読書会 『旧約聖書 ヨブ記』1〜3章

読書会をやってみて

『旧約聖書 ヨブ記』1〜3章の読書会を4名で行いました。
今回、テキストとして岩波書店『XII ヨブ記 箴言』並木 浩一 訳を使用しました。

今回は1〜3章までと少し長めに輪読をしました。
感想の共有で一番盛り上がった話は、ヨブが神から受けた皮膚病についてでした<彼はヨブの足の裏から頭の天辺まで悪性の出来物で痛めつけた。>。皮膚とはなにか?皮膚は自身と外界を隔てる壁としてあります。皮膚病はその壁に対する異常で、自身が外界とうまく接続できない状態だと、読書会でみなさんと話していく中で、ぼくは解釈しました。この皮膚病は身体の不調だけでなく、周りの友人、妻とのコミュニケーションの不調としても現れます。そして、そこからヨブは孤独に落ちていきます。
この皮膚病について、ご参加いただいた方のエピソードから、読書会の後で思いだしたことがありました。ぼくは中学、高校の時、顔中にニキビができてしまい、顔をみんなに見られないようにビクビクしながら生きていました。その中でなにか孤独を感じていました。
『ヨブ記』があらゆる文学作品の原点と呼ばれるのも、この孤独を出発点としているからなのかな、とも読書会を通じて感じました。
また、皮膚病の歴史的、文化的意味の話にも広がり非常に興味深かった話ができました。
その他、「神への呼びかけ」「隣人愛」などなどのテーマも出ました。『ヨブ記』に関しては引き続き読書会で扱っていきますので、「神への呼びかけ」と「世界の解明」や、「隣人愛」と「孤独」の関係について引き続き考えていきたいと思います。

ご参加いただいた方の感想

Mimiさん
一つの作品を通して色々な意見があり、勉強になりました。それぞれの視点の違いが作品をより理解する助けになると思いました。楽しかったです。

次回

次回以降の予定は以下の通りとなっています。すべて土曜朝6時から7時開催です。
興味ある方は、ぜひご参加ください。

11/12 夏目漱石『夢十夜 第六夜』

11/19 『旧約聖書 ヨブ記』4〜7章


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