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Tokyo Slowly Story #11

江戸東京料理と甘いもん #3

登場人物:
アツコさん
私立大学英文科の講師。2年前に米国人の夫と死別。
実家は神田淡路町の魚屋。浅野温子似の62歳。市谷在住
ダテさん
都立高校の社会科教師。なぜか独身。実家は神田淡路町の酒屋。
サンドウィッチマン伊達みきお似の62歳。神田在住

2023年12月4日月曜日午後3時半。
三田 秋色庵大坂家

アツコさん、英米文学の研究会で
久しぶりの母校へ。三田は中学校から
大学まで通った街。
学校近くの和菓子店「大坂家」は
祖母が好きだった「秋色最中」のお店。
同居していた祖母から
「小遣いあげるから買ってきておくれ」
とよく頼まれた思い出の甘味。

栗餡・黒餡・小倉餡を愉しめる日本初の「三色最中」

大学でも同級生になったダテくんと
学校帰りに食べた「お饅頭」。80年代はじめアメリカンスタイルの
ケーキが流行りはじめた頃、学校帰りに饅頭を頬張る男女ふたり
は周りから少しヒキ気味に観られていたかもしれない。

還暦過ぎれば当たり前だわね

(語り部)緒川 マチヒコ
「人生のやり残し」を集めて紡ぐ。自称・バーター職人(62歳)