見出し画像

MOONLIGHT DRIVEというライブイベントを再開した件

ランチを済ませオフィスに戻る際「てんすら、最高だったわー」というオフィスガールの世間話を盗み聞く。ん?てんすら?オニスラ=オニオンスライスは理解しているのだが、てんすらとはオニスラの親戚だろうか。引き続き聞き耳を立てていると「転生したらスライムだった件」というアニメーションのことを略して、てんすら、というらしかった。なるほど。即ちこのエピソードは、転生したらスライムだった件をてんすらと略して話していたので、酒クズの私は居酒屋の新メニューだと思っていた件という件であったが、これは実にどうでもいい件で、まとめると、すまん件である。すまん。

「史上最高のロックバンドが衝撃のパフォーマンスを繰り広げる!」と東京FMでモトリークルーとデフレパード来日公演のラジオCM。ハードロックという使い古された形式のバンドサウンドにまだ衝撃が潜んでいるとは。本当に衝撃があるのだろうか。本音を言えば、今更この令和の時代にこれらのライブパフォーマンスに衝撃を受けるやつが会場に居るとは思えない。いや、モトリークルーやデフレパードは素晴らしいハードロックバンドだが、衝撃というのではなく「おおーこれこれ!」というお馴染みのフレーズやシャウトに安心して心を預けられるおじさんのセンチメンタリズムを刺激するほのぼのコンサートと見ていたが、今回の来日公演では衝撃があるらしい。たくさんの一流企業が協賛する先進国のラジオCMだ。一旦受け止めたい。

クラフトビールは飲むけどクラフトコーラは要らん。値段高過ぎ。

MOONLIGHT DRIVE12終了。名古屋金山ブラジルコーヒーというライブハウスはとにかく最高だった。音像はデッドでとてもやりやすく、ステージからガラス張りの窓から金山駅の交差点が見え、行き交う人や車の群れを見ながら、演奏するという中々ない趣き。その日は、得三への打ち上げの流れも素晴らしく名古屋の音楽シーンの雰囲気を充分に堪能。久し振りのフラットライナーズも全然錆びてなくて、というか、寧ろ研ぎ澄まされていて、名古屋でずっと積み重ねて来た15年という悠久の時を思う。東京出身のバンドが名古屋で根を張り、いろんなメンバーと組みながら、フラットライナーズという看板を下ろさずにいまだにやりつづけるという凄さ。本当にこのイベントが復活出来て嬉しい。石川さんがMCで言ってたように、あの時代本当にお金もなくて下北沢で朝まであーでもこーでもないと話したり、前打ち上げと称して出演者を呼んで前日に飲みまくってイベントしてたな、と過去を回想。30代中盤以降、仕事や子育てに比重が移り一つの青春として想い出に押し込んでいた節もあったが、とうとう引っ張り出してしまった。遅々としてたが、イベントを転がして行く。次回は東京で必ずやるぞ。show must go on!(オチはご愛嬌)

イベントの翌日、独り名古屋ツアーと題し、念願のウェルビー栄。サウナの中に外の風呂と通じる足湯があったり、サ室の寝転びスペース、ぬるめの水風呂の中の整い椅子、整いスペースの程よい照明の塩梅など、老舗の〈痒いところに手の届く底力〉を余すことなく堪能。さすが、名店の風格。極め付けはアイスサウナ。冷たい水に壁面は霜で覆われており、これはサウナの猛者にのみ許された水風呂界の頂点を目指した水風呂である(記念に入るも10秒で離脱)。しっかりと整う。その後、矢場とんへ。定番のわらじとんかつ定食をオーダー。味噌ダレ、ソースと半々にするパターンも選べるのだが、味噌ダレオンリーをチョイス。割とあっさりした味噌ダレでどんどん食べられる系の味噌カツ。業務プロセスを連携する為のキッチンやホールの店員の声が兎に角デカく、これはもはやショー。矢場とんという劇場に我々はおり、そこではスタッフも一つのアトラクションとして機能している。矢場とんのマスコットキャラクターの横綱ブタはミッキーマウスに等しく、ほぼディズニーランドと言っていい。前日の石川さんのMC「名古屋の人は兎に角声がデカい」を思い出しつつ、お代わりしたご飯をかき込みながら、味噌汁を飲み干したのだった。

チンペイ追悼の爆笑問題カーボーイの回を聴く。大いに笑い、泣く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?