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退院日が決まる ~とあるOLの乳がん日記【144】

144.

病院に戻ったあと、しばらくすると両親が病院に来た。
なので、さっそく先生のところに退院日がいつになりそうか、話を聞きに行こうということになった。

もう今日は水曜日だったので、いきなり、明日退院です、と言われることはないだろうなと思ったので、早くても金曜日かなと思った。

先生は、ナースステーションの中にいた。
お話聞けますか、と聞いたら、いいですよと先生は近くにあった椅子に促してくれたので、3人先生の前に座った。

座ってから、母か私が、今週あたり退院できると聞いたんですけれど、と切り出したら、先生はそうですね、と言って、明後日退院して大丈夫ですよ、とあっさり言った。
全然、なんともない感じで、さらっと当然のように言った。
だから、ありがとうございます、と先生にお礼を言って、両親は帰っていった。

退院が決まるくらい、このころの私は元気だったけれど、便秘は相変わらずだったし、夜中に目が覚めてしまうのはずっとだったから、嬉しかったけれど、本当に大丈夫かなとか、いいのかなとか、思わないでもなかった。

そういえば、目が覚めてしまうといえば、このころ夜、眠れないときには、持ってきていた携帯用ゲーム機で音を出さずにゲームをしたりしていた。

そうしたら、夜明けごろ看護師さんが見回りに来て、私がゲームをやっているのに気づいたので、ダメですよと言った。
まさかダメだと言われるとは思わなかったので、しぶしぶ電源を切った。

でも、どうしても眠れないでヒマなときは、ちょっとだけやった。
看護師さんが来たら、布団に隠して、寝たふりをしたりした。
昔子供のころに似たようなことをしていたなと思った。

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