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再び占いに行く ~とあるOLの乳がん日記【142】

142.

次の日になって、よし、今日こそ三度目の正直だと思って、また占いの先生のところへ行こうと思った。

今日、占いの先生がいる場所は、歩きだと1時間くらいのところだから、とりあえず歩いて、そのあとはまた会社の傍のお気に入りのパスタ屋さんでお昼ごはんを食べるコースにしようと思った。

そんなわけで地図アプリのひたすらてくてく歩いて、歩いて、占いの先生のいる建物にたどり着いた。
そこは何度も横を通ったことのある建物だったけど、中に入るのは初めてだった。
建物の中でちょっと迷いながら目的地に着くと、今度は先客がいなかったので、すぐに見てもらえることになった。

占いが始まって、ひとまず、今後の仕事運を見てもらうことにした。

今は非正規社員なのだけれど、ちゃんと正社員になれますかとか、どういう感じで働いていけますかとか、そんなことを聞いた。

そうしたら、正社員になれるかどうかはわからないけれど、とりあえず来年ランクアップをして、とても楽しく仕事をすることができると言うので、おお、と思った。

占いの先生はメモ帳のようなものに、マイルストーンのようなものを書いて、ここからこの時期はこんな感じ、とか、このあたりでランクアップ?のようなメモが書いていって、メモ帳がどんどん賑やかになった。
対面の占いは久しぶりで、色々話を聞いてもらったり、話してもらったりしていたら、あっという間に最初の30分は経過した。
ノータイムで延長した。

話がどんどん広がっていくなかで、避けては通れないというか、今自分がガン治療中で、抗がん剤のあとにうつになって入院中であることを言った。
そうしたら先生が、いきなり病気のことを占いだしたので、心臓に悪いと思った。

ちなみに病気は当面は大丈夫そうだけれど、とにかくビタミンをとったほうがいいと先生は言った。
あと、小麦をなるべく避けるように言った。
パスタとか、そういうのが好きな私にはハードモードだと思った。

それから、悪い気を浄化する天然石とかを教えてくれたので、欲しいと思ってしまった。
うつのときの、高額コースもそうだったけれど、お金で解決できるのだったら、効果があるかどうかがわからないものでも、飛びついてしまう人の気持ちがわかると思った。

気が済むまで占ってもらって、また元気になったら、来ようと思った。
そうして時間を見てみたら、とんでもなく時間が経過していた。
このあと会社の傍に行ってお昼を食べるどころか、今から病院に直行しても遅刻だった。

なのでびっくりして、とりあえずお会計をして、ありがとうございますと言ってお店を出た。
ちなみに余裕で5桁を超えたので、占いって一瞬だと思った。

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