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占いに行こうと思いつく ~とあるOLの乳がん日記【137】

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次の日は、昨日のうちにちゃんと外出届を出していたので、朝ごはんを食べたあとは、出かける準備をした。

洋服も、靴も、昨日母親が持ってきてくれたので、それを身に付けた。
お陰で洋服は少しだけ夏仕様になった。
これならそんなに暑くならなそうだと思った。

そうこうしていたら、私の向かいのベッドの人が荷物とか、色々片付けていた。
どうやらこれから退院するみたいだった。
だから、そうか、入院しても、こうやってちゃんと退院できるんだなあと思った。

この日もどこに行こうか悩んだけれど、そういえば近くにオシャレな坂の通りがあったのを思い出したので、そこに行こうと思った。

この坂は、数年前に知り合いにランチで連れてきてもらったことは覚えていて、この駅の思い出はそれきりだと思っていたけれど、ここは縁結びで有名な神社があったから、友達と一緒に来たことも思い出した。

そういえば、姉と脱出ゲームに行ったときもこの駅に来たし、あと、友達がおススメだと言っていた占い師さんも近くで出店していたから、来たことがあった。
どんどん思い出してきたので、どうりでなんとなくところどころ見覚えがあると思った。

そうしてふと、思いつきで、友達がおススメしていた占い師さんのところに行ってみようと思った。

このころの私は、2019年はとてもいい運勢だと言っていたテレビの占いのお陰で、すっかり占いに対して信用がなくなっていたけれど、懲りずに、ピンポイントで今後の仕事のこととか、そういうことを聞くのだったらいいかなと思った。
ちなみに間違っても、ガンのこととかは聞かないでおこうと思った。

場所はここから近くなのを覚えていたので、さっそく向かった。
でも、出店してある場所に行ってみると、つい立てみたいなところに名前が書いてあって、この日は違う先生だった。

おススメの先生がいないことにがっかりして、久しぶりに友達に、おススメしていた先生のところに来たことを伝えた。
そうしたら、友達が、先生がこの駅近くの建物に出没するのは、土曜日と月曜日だと教えてくれた。この日は木曜日だった。

一旦思いついてしまうと、すぐさま最短で占ってほしいと思ったけれど、土曜日は家に帰る日なので、月曜日に行こうと思った。

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