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私の10代を飾った'80s青春映画

 the teen movie


 けっこう映画好きだった10代の自分...

 その10代で観た青春映画と言えば、邦画では、角川映画中心で、薬師丸ひろ子さんや原田知世さんの作品が印象深いのですが、洋画の方でというと、観た映画は限られてたりします。

 洋画では基本、アクションやSF映画を好んで観に行っていたので、”青春映画” になると、少し足が遠のくんですよね~。
 もちろん、サントラが大流行した『フラッシュダンス(1983)』や『フットルース(1984)』、『トップガン(1986)』なんかは観に行ってるのですが、自分の中学時代に話題になった『愛と青春の旅だち』なんかには、ちょっと観に行く気持ちにならなかったのです。
 興味はあったものの、タイトルもそうだけど、なんか”くさい”感じなんですよね。

 ただ、高校生になってから、こっそり借りてきて観ましたよ。
 うんうん。

『愛と青春の旅だち』

 1982年 米映画
 監督:テイラー・ハックフォード、主演:リチャード・ギア

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 当時は、リチャード・ギアのカッコよさが今ひとつ分からなかったんですが、けっこう感動しましたね。
 エンディングよりも、シゴキ役のルイス・ゴセット・Jrの特訓中に、泣きながら「帰るとこがない」と独白する場面や、同じ訓練生を手助けするとこなんかに胸が熱くなった記憶があります。

 そして、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズが歌う主題歌がですね、これが、また、感動的でした。


 でも、やっぱり、中学生には、ちょっと早い感じですよね。(高校生にも、ちょっと早い?)

 なので、中学時代に観に行った”青春映画”というと『アウトサイダー』ぐらいだったと思います。


『アウトサイダー』

 1983年 米映画
 監督:フランシス・F・コッポラ、主演:トーマス・ハウエル

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 自分の中学時代に観た青春映画と言えば、やっぱ、これなんですよね。
 ハリウッドの若手映画スターが大挙して出演!、しかも、コッポラ監督!ってことで、かなり映画雑誌にも取り上げられてました。

子どもたちはみな黄金の輝きを持っていて、その心を持ち続けてほしい。

 ストーリーは、不良少年たちの対立を軸にしたベタな感じではあるんですが、なんか、それがストレートで良かったのです。

 そして、スティーヴィー・ワンダーが歌う主題歌「ステイ・ゴールド」が名曲過ぎて... 泣けるのです。

(関係note)


 この『アウトサイダー』の印象が強くて、出演してた若手スターたちの、その後の新作が気になったりするんですよね。

 マット・ディロンの『ランブル・フィッシュ』、ラルフ・マッチオの『ベスト・キッド』、ダイアン・レインの『ストリート・オブ・ファイヤー』、トム・クルーズの『トップ・ガン』等々、観に行きましたね~


 中でも、自分にとってお気に入りだったのが、実は、エミリオ・エステベスだったりしたのです。

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 『アウトサイダー』では、チームの中で、一番、短気なキャラクターを演じていたのですが、なんか気になる俳優さんだったのです。
 マーティン・シーンを父に持つ俳優さんで、弟にチャーリー・シーンがいるのですが、自分は、断然、兄貴推しでした。

 いろいろ、やんちゃな話とかがあるんですが、ちょっと危うさを持った感じが好きだったんですよね~。

 自分の高校生時代、そんなエミリオ・エステベスが主演した”青春映画”が相次いで公開されたのが思い出深いです。


『セント・エルモス・ファイアー』

 1985年 米映画
 監督:ジョエル・シュマッカー、主演:エミリオ・エステベス

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 それぞれが、それぞれの悩みを持ってたりしていて、将来について考え始める時期だった高校生の自分にピタっとはまった感じでした。
 『セント・エルモス・ファイアー』ってタイトルがまたいい感じだったんですよね。
 劇中のロブ・ロウはかっこいいし、この映画のデミ・ムーアが一番可愛いかったと思っているのは私だけじゃないと思うんですよね。

 ジョン・パーが歌う主題歌がヒットしてて、自分にとっては、この主題歌を知ったからこそ、映画を観に行ったんですよね。


『ブレックファスト・クラブ』

 1985年 米映画
 監督:ジョン・ヒューズ、主演:エミリオ・エステベス

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 高校生が主役なんで、『セント・エルモス・ファイアー』より明るいトーンで描かれた”青春映画”なんですが、これ、いい映画なんです。
 ただ、エミリオ・エステベス以外にも『セント・エルモス・ファイアー』とかぶってる役者さん達がいて、なんか、急に高校生に逆戻りって感じの違和感がぬぐえない部分があったので、公開順が逆だったらな~みたいに感じた作品でした。

 ジョン・ヒューズ監督っていうのは、後に『ホーム・アローン』シリーズの脚本・制作をする人物なんですが、監督としても『フェリスはある朝突然に』や『大災難P.T.A.』など、笑えるんだけど、いい映画を撮ってるのです。


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 エミリオ・エステベスは、その後、『ヤングガン』と『ヤングガンⅡ』で、ビリー・ザ・キッド役で主演するのですが、それが、自分にとって、最後の”青春映画”だったような気がするんです。