見出し画像

サンタナの熱い風(ジョジョから入った洋楽アーティスト)


 私が今もコミックスで買い続けている漫画に、荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』という作品があります。
    週刊少年ジャンプでの連載が1986年12月開始という彼此37年の付き合いになりますね。

 このシリーズは、主人公のジョジョが代替わりしながら書き続けられ、現在、第9部が展開されているところです。(荒木飛呂彦先生には、いつまでも書き続けてもらいたいですね。)

 また、このシリーズでは、登場人物(または主人公たちの使う特殊能力等)の名前が、洋楽アーティストやバンド、アルバム名や曲名などから付けられてることが多いんです。

 おそらく、荒木飛呂彦先生の好みを反映したものなんで、読者としては、荒木先生と共有感があって、お楽しみポイントの一つなんですよね。

 第1部と第2部の人物名からいくつか紹介すると

【第1部 ファントムブラッド】から
 ディオ・ブランドー
 ロバート・E・O・スピードワゴン
 ウィル・A・ツェペリ
 ダイアー
    ストレイツォ

【第2部 戦闘潮流】から
 スージーQ
 ロギンズ
    メッシーナ
(柱の男たち)
 カーズ
 ワムウ
 エシディシ
 サンタナ

 と、こんな感じです。
    聞いたことのあるような名前が並んでますよね🙆
 二人でセットとなる ”ダイアー・ストレイツ” や ”ロギンズ&メッシーナ” のパターンも楽しいのですが、友人間で話題になったのは、第2部で主人公たちの宿敵となる "柱の男" と呼ばれる一族の名前です。

 "カーズ" は、ボストン出身のロックバンド「カーズ(The Cars)」そのままですが、"ワムウ" は、アイドル的人気のあった「ワム!(Wham!)」からですよね…(やや強引)
 そして "エシディシ" になると、オーストラリア出身のロックバンド「AC/DC(エーシー・ディーシー)」から付けられてたりして… (かなり強引w)
 なんと楽しいネーミング!
 皆、80年代に人気のあったグループで、私自身、高校時代に聴いてる人たちなんで嬉しかったんですよね!

 ただ、1人だけ知らなかったのが "サンタナ" だったんですが、洋楽に詳しい友人から、そういう名前のバンドもいるとのこと…
 なので、すぐにレンタル屋に向かったのです。

 ということで、今回は、私にとって『ジョジョの奇妙な冒険』が入り口となった洋楽アーティスト、 "サンタナ" を紹介していきます。(前置き長ッ)


+  +  +  +  +  +


「サンタナ(Santana)」
 カルロス・サンタナを中心に結成され、1969年にデビューしたアメリカの ”ラテン・ロックバンド”

 多分、もっとも知られているのは、「哀愁のヨーロッパ」というインスト曲で、レンタル屋さんでも、この曲が収録されたアルバムを探していたのですが…

 聴いたらあれだ!
 ってすぐに分かる曲です!


 実は、レンタルしに行った頃は、まだCDとレコードが並置されていた時代で、 "サンタナ" はCDコーナーには無かったんです。(まだまだ旧譜はCD化されてないことが多い時代だったのです。)
 それでレコードの方で探して手に取ったのがこのアルバムでした。

『天の守護神』

 原題:Abraxas 
 1970年にリリースした2ndアルバム

    このアルバムジャケット、スゴくないですか?
    超高密度のデザイン!
    もう、発見した瞬間に、聴きたい!って思っちゃいましたよ!

 家で聴いてみると、渋い渋い!
 なるほど、ラテンで、パワフルなんですが、陽気な ”アッミ~ゴッ♫” な感じではなく、むしろ尖ってる感じだったんです。

 カバーだけど代表曲と呼ばれる「Black Magic Woman」や「僕のリズムを聞いとくれ」もいいのですが、個人的にはロックな「Mother's Daughter」が一番のお気に入りでした!
 また、ボーカル曲だけでなく、「君に捧げるサンバ」のようなインストゥルメンタル曲も多くて、そのバランスが最高にいかしてたんですよ。

 ジャケットのインパクトに負けないエネルギッシュなアルバムで、一瞬でもってかれるような印象でした。


「Black Magic Woman」


「Mother's Daughter」


「君に捧げるサンバ "Samba Pa Ti"」


 この『天の守護神』が気に入りすぎちゃって、他のアルバムも、なんかジャケットが高密度のものばかり手に取っちゃうんですよね~

 これとか、あれとかなんですけど
 なんかジャケットがカッコよかったんです、サンタナ

『サンタナⅢ』

   1971年にリリースした3rdアルバム


『アミーゴ』

    1976年にリリースした7thアルバム


 でも、決まって聴くのは70年代にリリースされたものばかりだったんですよね。
 80年代にリリースされたものもあったんだと思うんですが、なんか巡り合わなかったんです。
 なので、私の中では70年代に活躍したバンド!
 それがサンタナのイメージだったのです。(ず~~っと)

 それなのに、あの世紀末に起きた、唐突なサンタナブーム!
 「スムース」が大ヒット!

 あのムーブメントは何だったんでしょうね。
 映画の主題歌ってわけでもなかったと思うんですが、あの夏は「スムース」が、けっこう流れていた記憶があります。


「Smooth (ft. ROB THOMAS)」


「Maria Maria (ft. The Product G&B)」


「Corazon Espinado (ft. Mana)」


 いやいや、年齢を重ねて、初期の尖った感じこそありませんが、やっぱりカルロス・サンタナのギターは渋いです!


 「スムース」が収録されたこのアルバムもヒットしてました!
 あの夏はよく聴いてましたね。

『スーパーナチュラル』

 原題:Supernatural 
 1999年にリリースした18thアルバム
 第42回グラミー賞(2000年)最優秀アルバム賞等受賞


 ジャケットデザインの密度も高くて、おお、やっぱりサンタナだって感じが嬉しかったです。
 まだまだ、暑い日が続いてますが、サンタナの熱い風も感じてもらえればと思います。


+  +  +  +  +  +


 私にとって『ジョジョの奇妙な冒険』が入り口となった洋楽アーティストとしてサンタナを紹介したのですが、出会わせてくれた荒木飛呂彦先生に感謝なのです!(祝!ジョジョランズ①のコミックス発売)

 ….このパターンの記事は、また、やるかも!です。