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独自開発したリモートスイッチを使って、補助事業を無事終えて気づいた事


無事に補助事業を終了できました

上のエントリで、浜松市の補助事業に採択された事を書いていましたが、2/29をもって本事業も無事終える事が出来ました。

この補助事業を申請する時に思い描いていた形とは違う形になったのですが、結果から考えるとむしろ想定以上に先に進めたな、というのが正直な感想です。

今日はこの補助事業を通して学んだ事などを書いていこうかと思います。

実験圃場での灌水の様子


予定通りに進む事は少ない、その中で何を成し遂げるのか、という軸をしっかりしておく

今回の補助事業、先にも言いましたが申請時には想定していなかった困難事も起こってしまいました。まあ全て予定通りに進むはずは無いとは言え、今後補助金を使いながら先に進めるに当たってのノウハウが得られたのではないかと思います。

今回、事業を進めるにあたって色々な困難が待ち受けていましたが、大きく二つの事柄を挙げてみたいと思います。

困難1. 予定していたハードウェアが調達できなくなった

これは本当に困ったのですが、当てにしていたハードウェアが調達先の都合により、調達出来なくなってしまいました。
正確には、補助事業の実施期間に入荷が間に合うかどうか分からない、という話になってしまったのです。
これには私も困ってしまいまして、一度真剣に事業を辞退しようかと考えていた事もあります。

困難2. 実証する圃場がなかなか決まらない

また、私たちが作ったサービスを実証する圃場も中々決まりませんでした。当初当てにしていた所もあったのですが、そこでの導入はタイミングが合わずお流れになりました。以前から話はしていて、当初は導入に向けて機運が盛り上がっていた時もあったのですが、丁度その時はこちらの資金状況が良くなく延期になってしまっていました。今回のチャンスまで延期していたのですが…
本当にタイミングは重要ですね。

どのように困難を解決したのか

まず、今回の実証圃場は本当に偶然知り合った方が農園を持っていたため、実証に利用させて頂きました。この点はラッキーだったとつくづく思います。いざという時は人の縁が頼りになります。
これは自分では無く共同創業者からの伝手でして、本当に助かりました。

また予定していたハードウェアが調達できなかった事に対しては以下のような対処を行いました。

元々は以下の二つを別々に取り組む予定でしたが、
・日射比例制御をソフトウェアとして組み込み、農場で実証実験する
・低価格なハードウェア一次試作品を開発する

今回作成したハードウェア一次試作品

今回はこの二つの開発と実証実験を一つにまとめてみました。
つまり、「低価格なハードウェア一次試作品を開発し、日射比例制御のサービスで農場で動かす」という一足飛びな事にチャレンジしてみたのです。

本来作成するハードウェア一次試作品は、次のターンで実証実験を行おうとしていたのを今回の実証事業で行う事にしました。

何をムチャな…
と思うかもしれません。

意外と役に立つ積み上げてきたスキル

幸いにして、以下の条件が揃っていたので自分が想定していたよりも先に進める事が出来ました。

1. ソフトウェアは0から全て開発するのでは無く、作成しているプラットフォームに機能を追加する形で開発を進められた
2. 灌水ハードウェアに求める機能要件がはっきりしていた
3. 農業(とりわけ灌水)に求められる機能要件が分かっていた
4. 3Dプリンタなどで試作が出来た

1から3についてはこれまでの業務で積み重ねてきた事で十分対応できますし、4についてはまるっきり趣味で行っていた3Dプリンタですが、何と業務として使うようになりました!
3Dプリンタは購入当初デモデータを印刷して満足してそのまま埃を被っていたんですがねー…

家で使いたい補修パーツ(鍋のフタ)などを作っていたら3DCADソフトを使えるようになりました。一旦「使える」と感じたらその他にも利用する幅が増えます。
何が後々に役に立つかは本当に判らないので、色々とチャレンジしておく事は大事ですね。

特に「何かを最初から最後までやり遂げる」というのは、これまで培った色々な経験が揃っていないと個人レベルでは出来ないですね。
新たにこの分野に入りたい、と思っている人が居ましたら、小さなプロジェクトで良いので色々と経験をして、最後までやり遂げる、という事をしてみた方が良いです。

また、農業分野で弊社のような事をやるのであれば、農業とIoTに精通しているエンジニアが居るととても事業の展開スピードが速くなると思います。
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