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次の定期テストが「化学平衡」の現役受験生は、他教科はそっちのけでも満点を狙いに行くべき3つの理由【理論化学の難所であるが、攻略は十分可能】

GWもまもなく終了ですね。

福岡の高校の場合、GW明けからポツポツと定期テストになる学校が増えてきます。3学期制であったり、定期テストが年5回ある学校の場合、これは全国的な傾向かもしれません。

一貫校でない場合、理系の化学の範囲が「化学平衡」となる学校が多くなります。
学校によって多少の違いはありますが、3年生に上がって化学平衡に入る学校が多い。これには合理的な理由があります(後述します)。

そのため、次の中間テストが化学平衡が試験範囲となる学校は多いでしょう。
もし、そうでなるならば、他教科はそっちのけでもいいので化学を頑張りましょう。定期テストであるならば、満点を狙いに行くべきです。
その理由をお話します。

(1)大学入試で出題率が最も高い単元である
何といっても、化学平衡を抑えることは、大学入試において最もメリットが大きい。もっとも出題率が高い単元といえます。なぜならば、化学平衡は、とても範囲が広いからです(笑)。
反応速度から始まり、溶解度積まで含めると、かなりのボリュームです。

要は、的が大きい。

ならばシンプルに出題されやすいといえます。

ただ、出題の仕方は多様で、反応速度、電離平衡、圧平衡、緩衝溶液、塩の加水分解、溶解度積と単品で出題されることもあれば、
電離平衡→緩衝溶液→塩の加水分解と流れで出てくることもあります。

この単元は、全部できるようになってなんぼの単元です。

チマチマやるより、一気にやってスケールメリットを出すのがお得な単元です。

そのため、学年跨ぎにならないように学校も調整されているのでしょうし、それは正しいと思います。
しっかりと全体を意識して学んでいきましょう。

(2)変化量を追うという思考を身に着ける最適の単元
これから大学入試問題を本格化させる受験生にとって、理論化学の単元に関わらず変化量を適切にマネジメントできるかは得点の安定に大きな影響があります。
1次変化で完結する単純な問題は少なく、2次3次と変化が連続する化学変化を扱う問題が多くなります。

その意味も化学平衡はその練習に最適な単元でもあります。
特に、緩衝溶液で一端反応が落ち着いたあと外部から酸または塩基を加えてもpHがあまり動かないことを示す数値問題は、その最たるものです。

理論化学は数値の意味を理解し、適切な数値の管理ができるようになると得点が安定しますので、この単元の学習を機会にそのスキルを学んでほしいと思います。

(3)最大のヤマは越えたという心理的なメリット
そして、最大のメリットは、高校化学の最大のヤマは越したということでしょう。これ以上の大きなヤマはありません。受験生によっては有機化学の方が扱いにくい人もたまにいますが、有機化学は人気単元なので、多くの受験生にはそこまでの心理的負担はないといえます。

定期テストで化学平衡を乗り切って、これ以上の難しい単元はないという心理的なメリットを生かすためにも、化学平衡に一定のめどを立てることは受験戦略上意味があるのです。

他教科のテスト範囲も気になるかもしれませんが、化学平衡ができるようになるメリットを上回ることはないとも思いますので、化学最優先で勉強されることをおすすめします。


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