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腰部負荷計測を承ります。

当社では、「軽労化ナビ」というサービスを試験的にローンチしています。

「軽労化」とは、当社の技術やサービス開発の軸になるコンセプトです。
新ためてご紹介します。

軽労化のコンセプト

身体にかかる負担を軽減することを目的に現場の作業は、日々改善されています。以前は人がやっていた作業を全て機械化、ロボット化してしまったという現場も多いと思います。

一方で、どうしても「人の手」でなければならない現場も多くあるでしょう。そのような現場は、作業者の経験や勘などが強く働くとか、機械化しても費用対効果が期待できない。という現場です。

世の中では、「人手不足」が毎日のように語られていますね。裏を返すと、それだけ「人の手」を必要としていることの表れだと思います。

若い人はあまり現場の仕事をしたがらないとかで、「人の手」の主は、どんどん高齢化しています。加齢とともに体力が低下して、現場でつまづいて転んだり、腰痛を発症したりします。

腰痛は一般的に加齢とともに増加します。腰痛になるのは比較的高齢の人なんです。それは、作業の負荷を許容する体力(体幹力)が低下するからです。

腰痛にならないために、腰に負担がかかる中腰姿勢となるような作業を無くしたり、取り扱う道具や荷物の重量に制限をかけるなど現場は腰痛予防のために様々な対策を講じています。多くは20kg以上のものはひとりで持ち上げないようにしましょう。といった重量の目安です。確かに有効な手段ではあるのですが、重量を扱う時の姿勢や頻度で腰部負荷は変わってきます。

そこで、我々はウエアラブルデバイスを用いた、腰部負荷計測を実施しています。この計測によって、椎間板圧縮力をN(ニュートン)という単位で出すことができます。

ちなみに、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)では、椎間板圧縮緑の限界値を3,400N(340kg重)としており、国際的な標準となっています。日本では、まだ具体的な指標は出ていません。

ちなみに、国際医療福祉大学の勝平純司さんの資料(下表)によれば、椎間板圧縮力の許容値は性別や年齢によって異なります。20歳の男性であれば6,000Nもの許容値がありますが、年齢とともに低下し、女性で40歳、男性で50歳代で、基準値の3,400Nを下回ってしまいます。

椎間板圧縮力の許容値(https://seiai-riha.com/wp-seiai/wp-content/uploads/2019/10/150317-innaibenkyou01.pdf)

職場に若い人しかおらず、腰部負荷なんか気にせずに、ガンガン働くという現場ならいざ知らず、高齢化社会で現場作業の多くは高齢者が担っているという場合には、作業の腰部負荷を知っておくことは、腰痛労災の防止にとても重要なことになります。

日本は欧米のように作業負荷に関する厳密な規制がありません。高齢者雇用の促進とともに規制なども整備されると思います。その前に、腰部負荷計測をしてみませんか?

腰部負荷計測の詳しい内容については別途、投稿します。