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50歳からの中小企業診断士 魅力あるスキーリゾートは一朝一夕にしてならず

 以前の私は趣味と言えばスキーと即答しているぐらい、スキーにはまっていました。学生時代には年間100日超は雪山で修学旅行生向けのスキー講師の仕事をしたり大学のスキークラブの合宿や大会に参加したりして、スキーは生涯続けるものと思っていました。が、ここ数年は子供の受験や自分の中小企業診断士の資格試験の準備もあったこと、また今後は私が登録養成課程に通学するなどでスキーには行けなさそうですが、また心と時間とお金の余裕ができればスキーをしたいと思っています。
 私がそんなのん気に構えている間に、北海道ニセコはその雪質の良さも相まって急速にアジア系外資によるリゾート開発がすすみ、土地、宿泊料、アルバイト賃金、物価が急上昇をしました。
 私自身、自然の中でおこなうスキーが好きで子供たちにもその醍醐味をということで、10年前になりますが、貯めたマイルを活用してカナダのウィスラーのコンドミニアムに子連れ滞在も経験したこともあり、これらの一連の経験をした身として、ニセコの開発の現況を踏まえた理想のスキーリゾートについて所感を書き留めます。


 スキーリゾートとしてポテンシャルが高いニセコ

 関東に住んで、関東の大学に通っていると、主なスキーゲレンデは長野や新潟、たまに東北地方でした。本州のスキー場は北海道と比べるとアクセスの良さと引き換えに雪質はやはり悪くなります。
 北海道スキーはニセコに限らず以下の5点がやっぱり魅力です。
 1)雪質の良さ、
 2)(本州から)飛行機で現地に向かう旅行感
 3)本州のスキー場にくらべると圧倒的且つ雄大なスキーコース
 4)山頂からの景観、
 5)北海道ならではのグルメの機会
私もニセコはもちろんのこと、他にはルスツ、トマム、キロロ等にいろんな人とのスキー旅行はどれも楽しい&美味しい思い出ばかりでした。
 そして、魅力1)の雪質が本州のスキー場のそれとは別格に良く、「うまくなった」気分が味わえたのも北海道スキーの醍醐味でした。

 そんな魅力あふれる北海道ですが、近年外資による土地購入とホテルやコンドミニアムの建設ラッシュとなり、日本の物価とかけ離れた空間となりもはや円安の恩恵を受けている海外からの富裕層のみが利用する場所になってしまったのは少し残念ではありますが、その開発スピードが少しダウンしてきているそうです(参照:Bloombergのニュース記事)。

 海外の方を呼び込めばよいとなっても、そのソフト面は地域の人の労働から成り立つにもかかわらず、建設の資材高騰や人件費の高騰がやはり足かせになってきているようです。

 スキーリゾートは一朝一夕にしてならず

 ローマは一朝一夕にしてならずですし、私が海外でスキーをしたカナダのウィスラーも一朝一夕にしてならずです。
 やはり長い年月の歴史と地元の根付きがあって成長をしていくことがハード面、ソフト面ともにリゾートの発展には必要かと思います。
 
 ウィスラーはスキーをしなくても滞在を楽しめる街がありました。その街には、古くから営業をしているお土産屋さんやスキーショップがありました。スキー場としての歴史とブランドがありました。

 こういった文化やブランド醸成のないままに、乱開発を短期でおこない、マネーを呼び込もうとしているように見られるのはスキー自体の持つ歴史やスキーリゾートの長期的且つ自発的な発展を考慮しない拝金主義的な開発と見えてしまいがちです。
 
 世界に誇る日本のスキーリゾートとしてバブルや地価の高騰などに左右されない持続的な発展に向けて、難しいとは思いますが、自然ファースト、地元の住民とそのインフラの安定ファーストに少しずつの自発的な発展による成長が望ましいと思っております。
 
 歴史あるスキー場と快適なコンドミニアムのある街での滞在を通して自然の雄大さとリゾートの快適さ、店の店員やスキー客同士のコミュニケーションでとても心地よかったのがカナダのウィスラーでした。
 中小企業診断士として中心市街地活性化などでもこのような視点は大事に持ちたいと思いますし、副業のご褒美にMLB観戦とセットでまたウィスラーにも滞在したいです。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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