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東京大学教育学部3年・21歳 自分の人生を振り返りながら思ったことを書きます

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東京大学教育学部3年・21歳 自分の人生を振り返りながら思ったことを書きます

最近の記事

うつ病入院体験記

20歳、大学2年の春休みに入院 私のうつ病は、責任の重い学生団体での活動、孤独な大学生活の中で徐々に悪化していった。そして2023年12月、私は初めて向精神薬のオーバードーズをした。もう楽になりたい、その一心だった。 そして2024年3月、パートナーとの関係に悩み、起き上がれず声も出なくなる。最後には救急搬送され、医療保護入院(強制入院)となるのだった。 入院1週間前 待ちに待った、彼の誕生日。プレゼントは張り切って4ヶ月前から準備していた。夕食のレストランは彼の好き

    • 「メンヘラ」はメンタルヘルスを救うか〜「病み」と「闇」の形容〜

      「メンヘラなの?」 とある都内のカフェ。私は1つ年上の男性の友人と話し込んでいた。 利害関係のない人なので、何を話しても大丈夫かなという安心感から、私はつい込み入った話に入ってしまっていた。なぜか家族の話になって、自分はあまり家族と会話をしないと言うと、彼はニヤッと笑って言った。 「そんな闇深そうなこと言うなよ〜。」 私は黙り込んでしまった。自分は闇の部分を見せたつもりは全くなかったのに、闇深いことを言うな、と命令を受けたので、次に何を話せば良いかわからなくなってしまっ

      • 最後の遺書

        遺書を書くということ 「最後の遺書」と聞いて、違和感を感じる人が多いだろうか。「頭痛が痛い」のような二重表現にも見える。 鋭い人はこの表現でわかったかもしれないが、私は複数回遺書を書いている。初めて書いたのは、高校生のときだった。大学受験のプレッシャーに押し潰され、自分で命を断つという選択肢を初めて考えたときだった。まだ親の過干渉がひどく、無断で部屋の整理もされていた時期だったので、隠した小さなメモ書きの遺書はすぐに親に見つかり、ひどく怒られた。 しかし私はそれでも懲り

        • 生きづらい私たち〜精神病院で出会った少年の話〜

          入院と出会い 寒い冬から、少しずつ暖かい日が増えてきた3月の下旬、私は精神病院に入院することになった。 入院患者の大半が高齢者である中で、いつも元気な、一際目立つ背の高い少年がいた。 「はるくん(仮名)は背が高いけど、こう見えてまだ中学3年生なんですよ。」 私が入院してまだ間もない頃、親切な患者の方にそう紹介された。 その頃はまだ私の状態が悪く、軽く会釈をすることしかできなかった。 少しずつ仲を深める中で知った彼の壮絶な人生 入院中、私は食堂でテレビを観ることが多か

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