ビジネスマッチングアプリ「yenta」をどのようにグロースさせるべきか

こんにちは、三上蒼太(@sota_mikami)です。

株式会社アトラエにて、yentaというプロジェクトチームのサービスデザイナーをしています。
僕のこの半期のミッションは、一言で言えば「ユーザーグロース」。
yentaのUXを磨きながら、サービスへの満足度を高め、最終的なKGIとしてはAdを除いた月間ユーザー増加数◯◯人, 課金ユーザー率◯%を設定しています。

この記事では、yentaをどのように成長させようと考えているか、書き綴ります。


yentaとは?

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ビジネスを加速させる出会い」(新キャッチコピーを模索中)を提供しているビジネスマッチングアプリです。

私たちは、『良質な繋がりが人生を豊かにする』と信じています。
「コミュニケーションロスや機会に恵まれないことで、絶対に出会った方が良いのに繋がれていない」状態をなくしていくべく、
マッチングアプリという形で、繋がった方が良い人同士を繋げるお膳立てをしています。


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yentaが目指す世界観は、「日本中の"知性"が交わるプラットフォーム」です。
yentaを日々使っていると、実に様々な方とつながることができます。
その人たちはいわば皆さんの資産です。この繋がりは決して一時的なものではなく、何か特定の業界知識や経験が必要となった時に、フランクに「こんにちは」が言えるカジュアルな世界観を作ろうとしています。


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yentaで起こしたいことはシンプルに二つです。
yentaが作る偶発的な出会いによる対話の中から、自己認知が深まりポジティブに活動する人が増えること。
また、それぞれの人にとって重要な出会い(ビジネスが加速する出会い)を作り出すことです。


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そんな、ビジネスパーソン同士が出会うためのマッチングアプリ「yenta」を作っています。


yentaがグロースしていくためのサイクル

そんなyentaのグロースを考えるために、まずは時系列でのUX分解と、UXの相互作用を可視化し、そこから施策の方向性を考えています。

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上図は、ユーザーがyentaを知ってから最終アクションポイントである「ユーザーレビュー」をするまで。

サービス認知 → Appストア訪問 → 新規登録 → プロフィール記入 → 審査申請(yentaでは、密度の濃い価値ある出会いを生み出すためユーザーさんの審査をしています) → 審査通過 → ログイン→ レコメンドされるユーザーを いいね/興味なし でスワイプ
→ お互いに"いいね"でマッチング → メッセージを送る → 往復メッセージ → 会う約束をする
→ 実際に会う → ユーザーレビュー 

これがyentaでユーザーさんが体験する一連の流れです。


続いて、UXの相互作用を分解します。
この整理の考え方は、こちらのnoteを参考にしています。

一番大きな概念でサイクルを表した図がこちら。

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さらに、細かいUXの概念を追加します。

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最後に、マネタイズの概念を追加します。

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上図でyentaにおけるUXの相関関係を理解し、全体像を抑えながら、どの項目に注力していくかの議論や、データ分析をしていきます。

ここに、ユーザーの行動ログから導き出される数値も合わせて見ていくことで、KGI/KPIに対する施策のインパクトが試算できるようになります。
その試算を元に、施策の優先度を定め、開発スケジュールを決めていきます。


yentaが戦略的にフォーカスしていく項目

UXの相互作用を確認できたところで、yentaがyentaらしくグロースしていくために、強化し続けるべき要素を考えます。


以下の3つだと考えています。

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yentaに魅力的なユーザーが集まって(あるいは魅力的になって/魅力的に見えて)、その人とカジュアルに出会うことができて、ゆるく長く続けてもらえるアプリであり続けば、yentaの本質的なUXのままに成長することができると思っています。

一つずつ見ていきます。

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魅力的なユーザーさんを誘致したり、ユーザーさんのプロフィールを見る人/書く人ともによくする事などで、yentaにおけるユーザーさんの魅力を高めていこうと考えています。

また、ユーザー数が増えたとしてもyentaの体験を損なってしまわないよう、レコメンド精度にテコを入れることも必要になってくるはずです。


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yentaに限らずマッチングアプリを使ったことがある方には共感していただけると思うのですが、マッチした人がお互い「いいね」をした相手だとしても、必ず会うとは限りません。
それにはメッセージを繰り返すハードルがあったり、アポイントのハードルがあったり、会う時にやっぱり恐怖心や懐疑心が生まれたり。。。

初回メッセージ送信率や、メッセージの往復率、◯回以上の往復メッセージ率、レビュー数などを見ながら改善していきます。


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現状、yentaはリテンション率が非常に高いサービスです。
ユーザー数を増やしたとしても、その高い継続性を保っていくための施策です。

ログイン継続率、スワイプ継続率、メッセージ継続率など各種項目をそれぞれ見ながら、改善を行なっていきます。


これら3項目をバランスよく強化していくことが、yentaの健全なグロース(ユーザー数、WAU数、新規獲得数、課金率など諸々)にとって重要だと考えています。


yentaのやりがいと価値

・・・と、yentaのグロースについて考えていることを書き出しました。

yentaはこれまでに240万マッチングを達成し、実際にyentaを通じて起業仲間が見つかったり、事業提携が生まれたり、自社の採用が決まったりと、多くのご報告をいただいています。

yentaでの出会いから元高専出身者のお二人が資本業務提携を結ぶことになったり、

提携先の紹介や、経営支援の関係性が生まれたり、

教育系スタートアップ企業と大手教育企業の提携が生まれたり。

僕らはただの仲介役でしかありませんが、こうしてユーザーさん達がご自身のビジネスが加速させる一助としていただけていることをとても嬉しく思います。

「出会い」は資産です。
今はTwitterやinstagramといったSNSでも人と簡単に会える時代です。だからこそ、yentaは「偶発的な出会い」にこだわっています。
自分自身が「会いたい」と想像する相手以外にも、実は繋がった方が良い相手はたくさんいるはずで、そういった出会いは人生を加速する爆発力を秘めていると信じています。

このような『良質でその人にとって必要な出会い』を増やし『日本中の"知性"が交わるプラットフォーム』となるべく、yentaはこれからも地道な改善とサービスの成長に励んでまいります。


yentaのこれから

順調にマッチング数や嬉しい事例が増え続けているyentaですが、いくつか解決すべき課題もあります。

その最たるものと考えているのは「出会いやすさ」に関する問題です。
全体的なリテンションは好調な一方で、実際に会っている人の割合や、はじめに「会う経験」をするまでの時間の遠さに改善の余地があると考えています。
yentaが価値を発揮するのはあくまでもスワイプでもマッチングでもなく、「メッセージをし、実際に会った」ときで、ここの改善を最も高い優先度として考えています。
機能的な改善はもちろんのこと、yentaそのもののブランディングやソーシャルでの空気感醸成にも注力したく思っています。

とはいえ、これで内部改善を続けたとしても、最終KGIとして設定しているオーガニックの増加数や課金率を達成できなくては本末転倒です。
その部分に近い改善施策も同時に意識し、本質的なUXの改善が最大限KGI達成に寄与するよう、仕込んでいきます。


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ここまで読んでいただきありがとうございます!

yentaのユーザーさんは、ぜひyentaに対して思う好きな点や改善すべき点を教えていただけますと嬉しいです!なるべくユーザーさんとコミュニケーションを取りながら改善していきたいと思っております。

さらに、腕に自信のあるグロースハッカーさんは、ぜひお気軽にyentaの改善についてご意見やアドバイスをいただけますと嬉しいです。

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yenta及びアトラエでは一緒に働く仲間を募集しています。
もし興味を持っていただけた方は以下からお気軽にご連絡ください☺︎

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