1級建築士試験奮闘記 #13 ターニングポイント
こんにちはchachaです!
ご覧頂き誠にありがとうございます!
今回は中期コースの後半戦の続きについてお話しさせて頂きます。
タイトルにもある通り、ここで私のターニングポイントが訪れます。
このターニングポイントを乗り越えたおかげで私は、一回り成長できたと思っております。
ではどうぞ、よろしくお願い致します!
(合計 約2,500文字)
↓前回までの続きは下記をご覧下さい。
運命のオリジナル課題⑨…約550文字
私の運命を変えた課題
オリジナル課題⑨。
この課題で私はスランプを脱します。
何が起きたかというと。。。
講義当日、この日の課題はなんとなくプランがまとまりやすかった。
短辺入りの課題でキツキツのプランニング。
強引に納めるようなパワープレーが得意な私にとってはもってこいでした。
久しぶりに気持ちよくプランを納め、要点記述、作図、中間チェックを終え什器記入へ。。
すると巡回中の恩師が私の前で立ち止まり一言
恩師「中間チェック終わった?」
私「はい。。」
恩師「本当に終わった?」
私「え。。。は、はい。。。」
恩師「じゃあ、もう一回チェックしてね。」
私はパニックでした。
講義では、毎回本日のチェックポイントみたいな紙を配ってくれるのですが、恩師はその紙を私の目の前に置いて去っていきました。。。
怖。。。いや、どこ??
分からない。。
え、、、何々!!?
階段も問題ない。
延焼ラインも問題ない。
歩行距離も問題ない。
屋根も問題ない。
異種用途区画も問題ない。
斜線、面積、駐車場、条件はなにも違反していない。
もしかして文字が小さいから!!?
(私は作図スピードを上げるため、文字が小さくなる癖がありました。)
いやいや、書き込みはそこまで進んでないし。。
もう冷や汗が止まりませんでした。
(残り約1,650文字)
ターニングポイント…約1,000文字
指摘を受けてから30分が経過しようとしてました。
時間だけが刻一刻と過ぎていく。
これ以上手を止めていたら仕上げられない。
でも、チェックだから動かすのは手じゃなく頭。。。
ぐるぐると目がまわり、手は震える。
やばい。。やばい。。
本当に分からない。。。
もう諦めて仕上げちゃおうかと何回思った事か。。
でもそんな事しても何も意味がない。
分かってるけど辛い。。
でも逃げない!やらなきゃ!
と気合いを入れ直し、もう一度今までのミスを思い返す。
階段、延焼、歩行、屋根、異種。。。
そういえば模試(1)はガラスで自滅したよな。。
でもガラス恐怖症になっているから、異種用途区画に接する面にガラスは設けていない。。。
というか、ガラスに防火区画が必要なのは異種用途だけじゃないよなー。。
と、何故かふと思い出す。
念の為、竪穴区画も見てみるか。。
あれ?
吹抜けが風除室に面して、、、
!?
これか!!
吹き抜けに接した風除室のガラス面に特定防火設備が必要なのか!!
すぐさま殴り書きで丸特を書き足す。
一気に動き出した私に気付き、恩師は私のもとに駆け寄ってきてくれました。
「コレですか??」
と恐る恐る聞くと
「それだよ~。。」
と一言。
心なしか恩師も安心したような言い方でした。笑
そして、コレを見つけるのに30分も費やしており、残り時間は1時間を切ってました。
この1時間弱で什器や室名、書き込みから最終チェックをやらなければいけない。
正直1時間弱でこの量は厳しい。それにそんな時間でやったことはない。。。
でもせっかく一人で間違いを見つけたんだ!
この勢いで仕上げきるんだ!
と気合を入れ、とにかくただひたすら手を動かしました。
字なんてほとんど読めないくらい。。
什器はいつも定規で仕上げるが、ほとんどフリーハンド。
とにかく終わらせることだけを考えてひたすら手を動かす。
恐らく、このときの私は相当怖かったと思います。笑
瞳孔ガン開きで、ただひたすら手を動かすマシーンというかモンスターというか、、
とノンストップで書き上げました。
今年で一番汚くて一番荒れ狂った図面。。。
クラスメイトに見せるのも恥ずかしいレベルの図面に仕上がってました。
終わった直後はもう放心状態で立ち上がることも出来ませんでした。笑
(残り約750文字)
評価はいかに。。…約750文字
そんな図面の添削が終わり返却されました。
書き上げたけど、チェック時間も最低限だったので今回もランクIVか良くてもランクIIIかなと思ってました。
それがなんと…
「ランクII」
汚くて、雑で最低限な図面なのにランクII
ランクIではないけど、こんなレベルでもランクIIが取れるのか。
必要最低限とはこういう事か!
と、何か掴んだというか吹っ切れた瞬間でした。
(ちなみに、減点は管理ゾーンと利用者ゾーンの扉を付け忘れでした。)
今まではとにかく綺麗で完璧に仕上げることを目標にしてましたが、最低限の内容でも十分にランクIを狙える。
逆に自滅しないためには最低限でいいんだ。
と気付きました。
(↑本当に重要)
更に、汚くて雑な図面をクラスメイトに見られた事が私の中で吹っ切れられた要因の一つかなと思います。
今までの製図講座でもそうでしたが、解けて当たり前、書き込みも十分なレベルに仕上げる人と思われてると勝手に思い込み、それがいつしか勝手なプレッシャーになり、自分を苦しめてました。
そんな中での雑な図面提出が無駄なプライドとプレッシャーを消し去ってくれました。
また、ミスした事は強烈に覚えてる為、チェックしなければいけない根本的な事ではなく、そのミスの内容だけをチェックするようになってました。
分かっているつもりで分かってませんでした。
それに気付けて本当に良かったです。
そして、ランクIではありませんでしたが、何かを掴みここで私はスランプを脱する事が出来ました。
期間でいえばそんなに長くは無いですが、本試験を控えたこの時期でのスランプはとても辛く、とても長く感じました。。
と、今回はここまでになります。
次回はスランプを脱してから、本試験までについてお話しできればと思います!
ここまでご覧頂き誠にありがとうございました!
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