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【日本にしかない洗濯乾燥機は正義⁈】

コインランドリーには基本的な機器として「洗濯機」「乾燥機」そして「洗濯乾燥機」の3種類があります。もちろんその他に「スニーカーランドリー」や「敷布団専用乾燥機」等もありますが基本的には前述した3種類がメインとなっています。最近では洗濯乾燥機を多く取り揃えて洗濯機がないお店も出てきています。メーカーによっては洗濯機を積極的に生産していないところも出てきました。業界全体の風潮として「洗濯乾燥機」が正義だという風潮があります。これはメーカーや販売店の戦略だと思っています。バレンタインデーがお菓子メーカーの戦略から始まり定着したのと同じなのです。実はこの「洗濯乾燥機」は日本のみのガラパゴス商品で今は日本のメーカーしか作っていないのです。ではなぜここまで洗濯乾燥機に特化するのか?というと理由は明快です。「高い」からです。定価で200万円~300万円近い洗濯乾燥機をお店のスペースいっぱいに設置するというプランがメーカー・販売店として一番儲かるからです。逆に300万円あれば最大で洗濯機2ドラム乾燥機4ドラム取り揃えが出来ます。洗濯乾燥機を増やせば増やすほど損益分岐点が上がってしまいます。ではそれをどうやって吸収するのか?これはお客様にお支払い頂く利用料金に跳ね返ってきます。洗濯乾燥機の利用料金が1200円や1400円になってしまう要因になっています。これが生活家事としてのコインランドリーが高い要因の一つです。ここがコインランドリー市場が伸び悩む一つの要因になっているのかもしれません。そもそも考えてみてください。1200円のランチってちょっと贅沢に感じませんか?一般衣類を週に1回利用する場合でも月5000円近くかかってしまいます。このお値段設定で「お気軽にご利用ください」とはなかなか言えません。家計を握っている方なら尚更です。しかもお布団などはちゃんと乾かない事もあります。理解頂いているお客様は大型の乾燥機で仕上げ乾燥してふわふわに仕上げてくださいますが多くのお客様は「乾いてないじゃないか」「なんか薄くなったな…」等の満足度低下に繋がりかねません。やはり大物洗いは洗濯と乾燥を分けるか洗濯乾燥機をご利用なら仕上げ乾燥が「コト消費」としてご満足頂ける事に繋がると考えています。お客様の選択肢を減らすという事はお客様満足度に影響するだけでなく大きな「機会損失(チャンスロス)」を発生させてしまいます。コンビニで例えるとおにぎり・お弁当・サンドイッチの取り揃えがベストなのに「ウチはおにぎり売りません。お弁当を買ってください」という事なのではないかと思います。洗濯乾燥機を2台から4台にしても売り上げは倍にはなりません。そもそも10%前後の稼働率なら機器を減らしてでも15%の稼働率にした方が生産性は高いのです。では洗濯乾燥機がいらないかというとそういう話ではありません。バレンタインの様に日本のコインランドリーにおいては定着してしまっているので必須です。洗濯機・乾燥機・洗濯乾燥機をバランスよく配置する事が大切です。ご利用して頂くお客様をイメージする事によってそのバランスは変わってきます。お布団や毛布などの大物洗いを中心にサービスの提供を考えている方は機器構成を色々とパターンを考察してみる事をおススメします。もちろんこれはベースとなる考え方で地域によっても洗濯文化が驚くほど違います。豪雪地域・極寒地域・沿岸地域・九州沖縄・日本海側・太平洋側等ちょっと考えるだけで洗濯文化の違う地域性が思い浮かびます。そんな事も調査してお客様のご利用シミュレーションをイメージする事がよりよいお店を作る鍵になって来るかもしれません。ここからは個人的な感想ですが洗濯乾燥機が日本にしかないと初めて聞いた時に思ったのが「うらやましいなぁ」と思ってしまいました。洗濯機から乾燥機に移す手間や時間を惜しむ国民性ってなんか悲しいなぁと…それ位の余裕をもって生活したいですね♪確かに金額的には洗濯乾燥機の方が利用料も高いですが洗濯と乾燥を分けてお使い頂いているお客様の方が余裕のある感じがします…あくまで個人的な見解です…

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