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【エネルギー問題とコインランドリー】

コインランドリーという商売はその特性上日本のエネルギー問題に直結してしまいます。以前も書きましたがコインランドリーを継続運営するにあたり1.賃料2.水道光熱費(電気ガス水道)3.運営費(コールセンター・清掃・集金・洗剤などの消耗品費)の大きく分けて3つになります。地主・建物オーナーが事業を営んでいる場合1.賃料はかかりませんし3.運営費は清掃集金を自分で行う等で圧縮が出来ます。コールセンターも場合によっては自分で受ける事も出来なくもないです。肌身離さずスマホを持っている事が必要になり映画とか観るのは厳しいですね…なんとか複数の人で対応できる体制を作らなければなりません。ただ2,水道光熱費を自力で削減するのは容易ではありません。特にガスは為替や世界情勢に大きく影響されます。欧米に比べてエネルギー資源に乏しい日本ではそもそも電気ガス料金が欧米に比べて非常に高額です。なので欧米では500円以下で洗濯と乾燥をすることが出来るので身近な生活サービスになっています。更に日本のガラパゴス商品である「洗濯乾燥機」は「洗濯機+乾燥機」よりも機器自体が高額なのでどうしても損益分岐点が高くなってしまいます。そこから逆算して1200円や1400円の利用料金設定があるのです。今現場では電気ガス水道の値上げがのしかかっています。実際に値上げの方向に動いている店舗も見かけるようになってきました。非常に苦しい所ですがこれこそピンチはチャンスです。この苦難な状況を乗り越える体制を作れれば非常に強いコインランドリーを作る事が出来るからです。すべき事はもちろん経費を見直す事も大事ですが「売上を伸ばす」事のチャレンジです。正直経費の削減は乾いた雑巾を絞るようなものでもちろん効果は期待できますが出て行く金額を半分には出来ません。それに比べて売上は10%,20%は伸ばす事が出来ます。そう基本的にこの業界自体がそこに対するリテラシーが異常に低いので出来る事が多くあるからです。ただ商売にウルトラCはありません。1%や0.5%を積み上げて5%,10%にして行くのが商売です。ありとあらゆる施策をチャレンジしましょう。思いつく事は全てやりましょう。その中で多くの失敗と少ない成功事例で自ずと何をすべきかが見えて来ます。そしてその費用対効果も重要です。忘れてはいけないのがありとあらゆる業界が当たり前にそれをしているという事です。そうやって競争をしています。切磋琢磨している場合もありますし競争に負けて淘汰もされています。もちろん隣の店舗を模倣するのも当たり前なので勝ち続けるには常にチャレンジしなければなりません。フットワーク良く展開出来る個人店は色々な事が出来ます。大手FCの今後は真価が問われるタイミングです。コンビニのFCシステムは多額のロイヤリティを取られますが週に何回もSVが訪問して一緒に売り場を考えたり新しく開発した自社商品の訴求やストロングポイントだけでなくナショナルブランド商品の情報提供、店舗数による値入れ率の削減など共に店舗運営に関わっています。本当に少ないですがそういう本部、販売店と付き合えるかどうかで人生が変わるかもしれないのが今のコインランドリー業界だと思います。そして実際の所神様でない限りその場所で成功するかどうかはわかりません。しかしその後の施策は何とか出来る事でもあります。オーナーのスキル、センス、勘などが全て問われるのが商売です。偉そうに書いてますが私個人もまだまだ常にチャレンジしている途中ですし、それは商売をしている限り終わりません。続けるコツは…楽しむ事です♪

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