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続・ディサービスを一度でやめた母

こんにちは。
『スマイル・リング』を構築・運営を目指す香川です。

私の母は認知症で、現在はグループホームに入所しております。
今回の記事は、前回記事( デイサービスを一度でやめた母 )の続編になります。

どうしてもデイサービスに行きたくない

二度目はデイサービスに行かなかった母。
私は施設側と相談して、デイサービスの曜日を変更し、母を何度か説得してみました。
しかし、全く応じてくれません。私は精神的に疲労困憊です。
デイサービスの話をしただけで鋭い目つきになり、私を威嚇します。
もう私は、デイサービスの事を話題にするのも恐ろしくて。
本人は、もう全く行く気はないものと思われました。

無理やり嫌いな体操をさせられること
自分の好きな時間に帰れないこと

母は、色々な理由をつけて嫌がります。
少しは私も、母の気持ちが理解できます。
「もしも、自分だったらどう思うだろう」と、何度も考えてきました。
何度も何度も考えましたが、やはり一緒に暮らすパートナーへの負担を考えると、デイサービスに行ってほしい気持ちの方が最終的には勝ってしまい、イライラする毎日でした。

デイサービスを諦める

高齢者ともなるとやはり、その人の気持ちを『尊重』しなければいけない部分が一番難しいです。
行きたくなくて、柱にしがみついている母を無理やり行かせる訳にもいかず、デイサービスは一旦諦めることにしました。

もっと楽しめるハズなのに

本来、社交的な母は、慣れてくれればデイサービスでも先頭切って楽しめる人だと思っていました。

私の中の母は、いつも社交的で多趣味な母です。

認知症になったからと言って、人間そうそう変わるものではない。
まして、同じような年齢の方々が集まる場所へ行けば、母もきっとこれまでの自分を取り戻してくれるはず。
例えやりたくないプログラムがあったとしても、他の人との関わりが楽しくて、すぐに慣れてくれるはず。

しかし、そんな考えは甘かったようですね。

有料老人ホームに入所してから

デイサービスを諦めた後、しばらくは自宅で生活していた母ですが、認知症が進み、有料老人ホームへ入所することになりました。
そこに付帯しているデイサービスに、半ば強制的に(?)週2回通うことになったのですが、そのデイサービスにはなんとか通うことができました。
もちろん、嫌な体操をはじめ、やりたくないこともあったようですが、
大好きな「絵」を描くレクリエーションでは、実力を存分に発揮してくれました。
その実力に介護スタッフさんもビックリして褒めてくださったのでしょう。
母も鼻高々だったようですね。

得意なことには集中できる

私もデイサービスで母が書いた絵を見て、驚きました。
認知症になっても、こんなにも上手に描くことができるのか。
絵のタッチ、色合い、立体感。
その技術は群を抜いていました。
デイサービスで絵を描いている時の母は、とても集中しているようです。
毎回「絵だったらいいのになぁ」なんて思っていたかもしれません。

デイサービスに好きな時間があったら?

デイサービスはプログラムが事前に組み込まれているので、バランス的にそうそう母の好きな絵がレクになるはずもありません。
嫌いなことも勿論やらねばならなかったハズです。

もしも、
デイサービスの中に自分の趣味の時間があって
先生が教室のように教えてくれて
好きなことに没頭できたら

私は、頭の中で自分勝手に考えます。

え?自分勝手?
これって、自分勝手なことなのだろうか。
デイサービスは、常に集団行動しなければならないのだろうか。
別に不可能なことではないよね。

仕組みを作ってみよう。
多忙な介護スタッフさんの変わりに、レクや趣味の時間を代行してくれるパートナーを私が集めよう!!

そんな思いで走りだした『スマイル・リング』

利用者さん、介護スタッフさん、レクパートナーさん
沢山の思いを乗せて、笑顔でつないでいきたいです。

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