魔女の森のおひめさま14 #物語
西の魔女が死んだ。
おひめさまは、丸の内のオフィスのロッカールームで、小さな携帯電話のCメールから、まるで奇跡のようで嘘のような文章が光っていた。
それはそれは毎日願っていたのに。
本当にメッセージで見た時に、膝から崩れ落ちるように、えっと拍子抜けに声が出てしまった。
おもわず、ずるいと声になる。
あんなにあんなに苦しめてきたものが、急に遠くに行った。
それ自体は歓迎されるべきものなのに。
なぜかおひめさまには、そのよろこびはひょうしぬけで全く現実感は
なかった。
西の魔女は、最後に自分のしでかした罪を認めて発狂しました。
そんなやすっぽい主人公の話は読みたくもねーやそんな言葉が、
だれに伝えるともなく零れ落ちた。
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