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新卒4年目(転職2年目)DSが今後のキャリアに思うこと


はじめに

みなさま、2023年は大変お世話になりました。本記事は僭越ながらnote開設依頼毎年恒例として執筆している自省録でありポエムでありますのでご了承ください。とはいえ、データ分析職としてキャリアをスタートし、メガベンチャー転職を経た社会人4年目データサイエンティスト(名目上)という1人の人間のモデルをここに言語化し、世に晒しておくことがどこかの誰かの道標となる、あるいは自分という人間を表明することで自身のキャリアにおいて役に立つ可能性なきにしもあらずということで、ここに2023年、社会人4年目としての私の歩みを記していきたいと思います。

※2024年は元旦から能登半島地震に見舞われるなど、波乱の様相呈する幕開けとなっていますね…
かく言う私も元旦から熱病に冒され、帰省先で件の地震を震度5弱という形で経験し、改めて災害大国日本で生きるうえで防災意識の重要性をひしひしと感じております。震源地付近では、地震発生から2週間ほど経過した現在でも余震の情報が入ってきたりとまだまだ余談を許さない状況ではあるかと思いますが、被災地の1日も早い復興を心より祈っています。

2023年の総括

2023年は私にとって社会人4年目(転職2年目)の年であり、全体としては多少の専門性を獲得しながらデータ分析業務(特にアナリスト系)の一般的な動きをしつつ、数人のメンバーをリードする立場となりマネジメントの領域にも足を踏み入れるようになったというのが現状です。
そんな2023年のキーワードを考えてみると、「躍動と葛藤」という感じでした。
最も大きかったことは、2022年の活動を機に、本格的にMaiketing Mix Modeling (MMM) に触れることになりましたが、2023年は社内外でその普及・発展に向けた活動を自分なりに展開していました。以降、それに関連した社内外の活動について振り返ってみたいと思います。

社内での取り組み

MMMをソリューションとして横展開するためのプロジェクトが立ち上がり、パッケージの整備や提案サポートをマーケティングチームと連携して推進するような動きをしていました。何度かPoCをこなす中で、モデリングにおける実務観点での知見が溜まり、後述する個人ブログや勉強会発表で広くナレッジ共有ができたことに繋がった一方で、冒頭に書いた通り大きな「葛藤」と向き合うことにもなりました。1番苦しかったのは、「実装する機会を得られない・PoCができたとしても定常的に実装するまでに持っていけない」ことです。もちろん私自身の技術的知見が足りないこともあることは念頭におきつつ、実装においてはビジネスサイドとの連携が必要になることは明らかでしょう。「そこでどのように価値を定義できるか、どのような切り口がビジネスにとって効果的なのか」。ことMMMにおいては、ソリューションそのものの課題感として突きつけられている気がしつつ、壁に当たり続けました。

社外での取り組み

対外的には、分析者の視点でMMM活用のノウハウを整理したり、MMMの課題感や今後の発展可能性について調査したりしたことを発信する活動を行なっていました。

  • 対外コミュニティ(TokyoR)での発表
    国内の統計解析を主としたプログラミング言語RのユーザーによるコミュニティであるTokyoRには、今年も大変お世話になりました。Rを活用した分析発表などをする発表者もいらっしゃるところは他の技術系コミュニティと異なるユニークな点だなあと思い、職場ではpythonユーザーの私も気軽にお邪魔できるコミュニティになっています。そんなTokyoRの初参加から4年、遂に満を辞して2023年は発表者として何度か勉強会にお邪魔することになりました…!
    内容は、MMMとその汎用パッケージであるRobynの紹介をメインとして、LT、応用セッションと2回にわたり発表を行いました。

1本目。第105回R勉強会のLTにて参戦。
初の対外発表ということでド緊張のLT&時間オーバー(5分)で強制終了

2本目。第108回R勉強の応用セッション(30分)に参戦
1回目の発表の受けて運営の方から「次は応用セッションで」と温かいお言葉をいただき、挑戦する勇気が出ました。ありがとうございました🙇

  • ブログ執筆
    ブログにおいては、基本的なMMMの概要と実務視点でのポイントを整理した記事(『実務でMMM(Robyn)を使う時の勘所』/『【MMM活用術】シリーズ』)をnoteで投稿しつつ、Pearl流因果推論の概念と掛け合わせてMMMのコンセプトを拡大していくための記事をmediumから出しました。

まとめ

これまでの私の歩みの中での大きな変化は、冒頭に書いた通りデータサイエンス関連の特定のトピック(=MMM)を中心に据えた活動を経験できたところだと思っています。分析手法に関する知識を幅広く活用し、ビジネス課題に対してソリューションを提供するような実務としての一般的な動きとある種対極に位置する活動ができたことは、データ分析屋としてのキャリア形成における考え方に少なからぬ影響を与えました。その辺りについては大変なので書かないまた別の記事に整理することにして、2023年の総括を終えたいと思います。

2024年〜データ屋5年目の方向性に対する一考察

2023年までの活動を通して、結局自分のやりたいことは「統計モデリングや統計的機械学習を応用したソリューションを活用・発展していく」なのかなあと思うに至っています。その一つの目標として、ゆくゆくは「効果検証入門」のようなデータサイエンストピックの技術書として自分のアウトプットを世に出していけたらということを考えつつ、データ領域のビジネスリーダーとしてステップアップした先に今の自分が思い描くような活動が実現する世界があるのかを考えていきたいと思っています。今はイチ企業の一般的な会社員として数人の部下を持ち始めたところですが、今後さらなるシニアポジションを狙うという意味では、MBA取得といった選択肢も踏まえて検討していきたいと今は考えています。
要は、「せっかくなら会社での今の業務にとどまらず仕事のスケールを上げていくために色々と考えている、そういうフェーズに来ている」というのが今の自分の赤裸々な立ち位置であり視点であります。

最後に

なんだか今回はあまりまとまりのない記事になってしまっている気がしますが、ポエムということでご容赦くださいmm
今回の内容は、活動内容こそ「データ分析職」に関連したことであれ、結局はキャリアデザインという内容に一般化されうる話かなあと思います。恐らく同世代の多くがキャリアの分岐点を迎え、今後のキャリアパスを踏まえた身の振り方について悩む頃であり、こと自分もその流れに乗っているように思います。
GDPが上がらず、賃金上昇も最低水準にある日本経済において、多かれ少なかれ我々世代はキャリアに対する危機感を持っていると思います。そのような中で、私個人は「選択肢を常に持って能動的にキャリアを形成する」ことを限界を迎えるまでは考え続けたいと思いますし、それが自分にとって最もエキサイトで今後歩んでみたいと思える人生に見えています。
今回はそんな感じです。今年も1年どうぞよろしくお願いしますm(__)m






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