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西陽の刺さる部屋で

自分が何者であるか
証明する為に
ペンを取り

自分が何をしてきたか
記し

そしてその過ちも記す
誰も居なくなった部屋で
ペンを持つことをやめた

おれは
こうしてソファーに座り
沈み込むようにして
自分の罪と向き合う

結局おれが書けたのは
今まで犯した罪の断章にしか過ぎなかった

ああ西陽がたっぷりと
おれの文章を読んでいやがる