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詩を書くことが好きで読んでいただけたら光栄です。詩が好きです。群馬に住んでいます。司馬…

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詩を書くことが好きで読んでいただけたら光栄です。詩が好きです。群馬に住んでいます。司馬遼太郎や村上春樹をよく読みます。子供がいないので、子育てをされている方を尊敬し、かつあこがれています。小説や詩、随筆を書かれる方も尊敬しています。

最近の記事

信頼

しあわせで 居続けるというのは かみの祝福がなければできない そして 苦しみ続けるということにおいても かみからの信頼がなければ 出来ないこと

    • 蛇と花(歌詞)

      才能で切付け合う 仲ならば その研ぎ澄まされたナイフで あたしを抱いて あたしは花籠持って立ってるからさ あんたの前に花をまいてあげる 果物とかは 特に林檎とかはさ 分けてってもらったとしても 刃物がなけりゃ うまく分けられないっっ 才能であたしを傷つけてみてよ 深く早く遠く苦く 傷つけてみてよ あたしはさ その痛みから逃げないからね あんたの才能ならば 受け入れる 感情で傷つけ合う仲ならばさ その研ぎ澄まされた言葉とかで 切り裂いて見てよ 鷹のように 鷲のように

      • 匙加減

        運命という ことば程使い易い ことばない ひとを 傷つけてしまったことすらも 運命の名の元にして 葬り去ることができてしまうから また その傷の深さをはかる ことすらも 運命の匙加減のせいに できてしまう 恐ろしさがあるから

        • こども

          たまに言う 大人びた 口調をうれしく 聞き その横顔の幼きを 愛おしく 見る

          残像のたんぽぽ

          初めてむしって口にした 幼き残像のたんぽぽ びんぼう花とばかにした 野のハルジオン 大人たちは 何も言わなかった でも むしっていけない花は教わった 春の花壇のパンジー 人の庭に咲いている花々 そして むしろうとしても 届かない場所に咲く花 さくら 場所がではない 存在がだ さくらは日本の春の一番先端に咲いていて こころの一番奥底に咲く花でもある うまれて 初めて花屋で 手にし 置き場を 見つけた花はなんだったろう? 大切に飾って 決してむしってはいけないと

          残像のたんぽぽ

          こぼれる

          しあわせな時はどうしても 笑いがこぼれてしまう 歩けばなおのこと ちょうど来客に茶を入れ お盆にのせず 玄関まで茶を運ぶように 笑いがこぼれて こぼれて

          こぼれる

          都会の空

          都会ってはいいものだ 春になれば 全国から若者たちが 希望というものを持って やって来る その中から気にいったものを 選べばいいだけだから これ程楽なことはない 故郷を巣だった鳥たちの 運んだ希望の種で 今年も都会に森の元になる 芽がいくつ出来ることか

          都会の空

          増えない

          味方はようとして 増えない 理解者も望めない ならば これ以上自分の新たなる敵を作ることだけを 減らせばいいだけのことだ

          増えない

          アザレアのドレス(歌詞)

          あのアザレアの 赤き花には 男の 想い出の陰が残されてある 焼き捨てた 恋文の 読まれずに泣いた あの燃えかすが 今も燻っている 咲き誇る花は いつかの女の横顔 そっと口づける 花に残るのは 接吻のにおい 透明なガラスの 誠意の器には 今も あの女の影がちらついている 砕けてしまった 誠意の ガラス片集め あの欠片が この両手に残る 咲き誇る花は いつかの女の面影 そっと口づける 辺りに漂う 接吻のにおい 散りそうな花は いつかの女の笑顔 そっと口づける 辺りに漂

          アザレアのドレス(歌詞)

          森の精霊

          森に 木の精霊がいるとしたら 伐られる木のことを なんて思うだろう 気の毒に か お疲れ様か 木は幹の中が 腐っていることもあるし 不意に倒れることもある 木の精霊は 花咲く木のことを なんて見ているだろう この木は美しいな か 別の花咲く木蓮もいいな とか 伐られた木の側に 代わりに 植えたての苗木を 森の精霊は やさしく見つめ その木に花が咲くことはなくても 森に受け入れてくれる 森の精霊は 秋になれば 道行くひとに 自分に気づけと どんぐりいくつも投げて

          森の精霊

          苦い

          才能の豊穣たる土に 地域の土に 共通するのは 敗北してその土を舐めたかどうかだ 敗北して 甘い味の土などあろうか そこから生まれる 才能の その土の味は えてしてどこも 苦いものだ

          インパラの瞳

          サバンナで インパラがライオンに 食べられている その死を遠巻きに見つめる インパラの他の仲間 何を思っているのか 悲しいのか 悔しいのか 死にみいってるようだ 今日、テレビで流れる ひとの死 わたしはただぼんやりと インパラが仲間の死を見つめるように そのニュースに見いる 悲しまなくてはならないのか 嘆かなければならないのか それにしたって この人間の世界は サバンナのインパラの死ように 仲間の死で満ちている いつからか 無関心になっているわたし 仲間の死を 仲

          インパラの瞳

          今ここが 水の中にいると思えば 息苦しいが 瞑想の水の中では こころは自在に 魚のように動く

          染まれ蛾よ

          榛名山の方が 発狂したように赤く染まっている 蛾は低い唸り声をあげ 迫りくる夕闇の向こうから 羽ばたいて 庭の松の葉に付いた今日の雨の水滴が まるで注射針から漏れる薬剤のように いくつも宵闇に星のように輝き 灯りを付けたばかりの 玄関で わたしは榛名の狂乱ぶりを 見て戦いている 互いに触れられることを 恐れるもの同士 夕刻を恐れ 逃げるように部屋に入る 堪えきれなくなった松の水滴は 跳ねるように地面に落ち 赤々と燃える 西の空に麻酔をかけるかのように 闇を注射する

          染まれ蛾よ

          春に迷う

          春に案内図 無くても 迷うことが楽しい 田舎道 菜花やたんぽぽに迷い さくらの木々に迷い 迷ったひと同士で挨拶する 「やっとまた春が来ましたね」 また来年ここで迷いましょう また来年ここで迷いましょう

          春に迷う

          悪いわよ

          運命だけに しあわせを運ばせ続けさせちゃ 悪いわよ たまにはわたしが運ばないと

          悪いわよ