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1000日チャレンジ 479日目 『ルートヴィヒ美術館展』(3)Ernst Barlach「Squatting Old Woman」

ゴールまで521日

★BMI:24.3

★国立新美術館で開催中の『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』を先日、観覧した。この展覧会で印象に残った作品数点を紹介したい。
展覧会概要(美術館web siteより転載);ドイツ第4の都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館は、20世紀から現代までに特化した世界有数の美術館です。その優れたコレクションは、市民からの寄贈をもとに形成されてきました。本展覧会では、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義や新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む代表作152点をご紹介します。(会期;2022年6月29日(水)~9月26日(月))
ルートヴィヒ美術館とは;1976年に、ドイツで最も古い古典絵画美術館であるヴァルラフ・リヒャルツ美術館から独立するかたちでオープンした美術館。近現代芸術のコレクションを所蔵。ドイツ表現主義の作品を中心とするハウブリッヒ・コレクションと、ルートヴィヒ夫妻の寄贈による現代アートのルートヴィヒ・コレクション。ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、シュールレアリスム、ポップ・アートなど20世紀美術を収蔵・展示する。

Ernst Barlach;「Squatting Old Woman」;19-20世紀ドイツの彫刻家・画家・劇作家のエルンスト・バルラハが1933年に制作した作品。

Squatting Old Woman(ルートヴィヒ美術館蔵)

今回の展覧会の序盤で展示室中央に鎮座していた作品。56 x 33 x 30 cmのこぶりな木造。日本人の木彫作品あるいは仏像かと思うような第一印象だった。解説にも日本の円空仏との関連について書かれていた。バルラハは、自身の戦争体験を背景とした宗教的で深遠なテーマの作品を残したが、ナチス・ドイツにより退廃美術とされて各地で排除され、失意のうちに亡くなっている。体に比べて、大きな手足や遠くを見つめるような表情、丸くつるんとした背中は、寂しさや怒りの感情を閉じ込めているように感じた。小さいが存在感のある作品だった。

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