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古民家の陰翳礼讃 川崎市立日本民家園 20.12.25 11:30


クリスマスは浮かれた気分を落ち着かせるために古民家園で過ごす日本人。

川崎市立日本民家園は川崎の生田緑地に建つ古民家見学施設。
日本中の古民家が一同に集められ展示されていて、百年以上も前の往時の暮らしを見ることができる。
最寄り駅は小田急線の向ヶ丘遊園。生田緑地には以前は向ヶ丘遊園があったという名残。高度経済成長の名残はなくなり、古民家施設が残った。不思議な空間。


コロナ禍でクリスマスで・・・古民家園になんているヤツは数えるほど。
だからこそ味わえる至福のとき。


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日本家屋の陰翳礼讃に浸る年末の一時。
悪くないでしょ。


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封建制度の重苦しい空気を感じる。
薄暗い部屋の雰囲気が陰気なオヤジの性格にはぴったりなんだよな。


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でも、こんな家に住めるのは庄やさんとか名主さんとか、在の名士一族だけで、普通の人はもっと貧しくもっとわびしい暮らしを強いられていたことは事実だろう。
薄暗くても、誰かの犠牲の上に食べるもの、着るものに困らない暮らしが保証されていた。それはそれで羨ましい。


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自分よりも貧しい人が暮らしているって思うだけで幸せになったりする(笑)
下を見て安心する。
いやらしい考え方だけれども、人間なんてそんなもんだよなぁ。


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生まれたときから身分はほぼ決まっていて、後は引かれたレールを進むだけ。
そんな時代が日本にもついこの間まであった現実。


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今の御時世、あれが嫌だこれが嫌だと贅沢なことばかり言っていられないよなぁ。
と、改めて思ったりもする。


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どこにどんな身分で暮らしたとしても、幸せの度合いなんて本人次第。
ひところ話題になったブータンが決して幸せな国だとは思えないけれども、不幸せな国とも思えない。
幸せなんてそんな程度が丁度いいのかもしれない。


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日本中どこでも、古民家を見るとなんだかそんな気持ちになる。
個人的な感想だけれども。





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