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ピックルジャーニー2024 day1 (4/28 )ただの備忘録(ベンガルールからマイスールへの移動、人気のビリヤニ、世界最高峰のアテ、インドで散髪)

ピックルジャーニーとは:南インドの漬物(ピックル)を広島・尾道で製造する個人事業を営むアートオブピックル(Art Of Pickle)がインドを旅してピックルについての気づきを得るための旅(ジャーニー)です。今回のテーマはポークピックルで、主にマイスール(Mysuru)とマディケリ(Madikeri)の訪問しています。

2024/04/28

インド・ベンガルールに着く。


ケンペゴウダ国際空港第2ターミナル

ベンガルールのケンペゴウダ空港はインドで一番美しい空港と呼ばれていてテクチャーマガジンでも『内外に連続する庭園が旅行者と自然をつなぐ空港』と評されている。

今回はひとり旅ということもあって色々な人に話しかけてみる方針にした。
中継地のクアラルンプールにて、東京でアジアハンターの本などを読んでミールスの旅をしにきて、インドが初めてだという30代くらいの日本人のご夫婦に声をかける。現金の手に入れ方やバスでの市街地への行き方の知っていることを指南して別れを告げる。良い旅を送ってほしいな、気のいい夫婦だった。後ほど「初めてのインドでいてくれて心強かったです。また日本でカレー食べましょう。」とメッセージをくれた。インド旅楽しんでほしいなと思う。誰かと一緒にいく旅も思い出共有できていいが、一人旅は出会いが生まれやすい。

マレーシア航空の機内食はなんとサンバル・イドゥリ・ドーサ

バスセンターで待っていると、50代後半くらいの大阪で日本人女性がいた。話しかけてみると同じ目的地のマイスールに行きたいのだという。彼女もベンガルールははじめてで、マイスール直通のバスがあると思っていたらしいがそんなものはないので伝えると行き方を聞かれる。事前に調べた情報があんまり役に立たないことのある困った場所だ。バスは9Aだからあと20分ぐらいでくることを教えてじゃあ一緒に主要駅までいきますか、ということになる。片道245ルピーで震度6ぐらいで揺れ続けるバスに乗ってベンガールールのバスセンター、マジェスティック(Majestic)に到着。

KIA−9のバス
Majestic のバス乗り場

マイスールに移動する


マジェスティック(Majestic)で電車のチケットを購入して、マイスールまで。マイスールまでの電車は80ルピー。またしても3時間ほど電車に揺られて移動。電車の中では様々な食べものを売る行商もいるし、お弁当箱を広げてご飯を食べ始める家族もいる。寝台席登ってゴロゴロしながらの移動はあっという間だった。

寝たり食べたり車内は自由

マイスールに着き、50代後半の女性は無事ついて安堵していた。「猫山さんありがとうございました。私はXXっていいます。またどこかで」といって別れる。

老舗のビリヤニにておじさんと相席する

そのまま老舗のハヌマントゥ・ビリヤニ・オリジナル(Hanummunthu Biriyani Original SInce 1930)にオートリキシャで向う。声をかけてきたリキシャドライバーが100Rsだというので、ちょっと高いというと、80Rsだというので50Rsにしてくれというとどこかへ消えた。他のリキシャドライバーに自分から話しかけて70Rsだというので、まあ相場がこんなものかと承諾して乗り込む。値下げ交渉で疲れるのが嫌なので、ちょうどいいバランスにするようにしてる。


久々のオートリキシャ 移動はやっぱりこれ

さて、ハヌマントゥビリヤニはさすが有名店。16時過ぎにも関わらず、ほぼ満席でひたすらビリヤニのサーブを続けている。こちらもおひとり様なので、地元のおっちゃんグループの端っこで「ここいい?」と聞いて着席し、マトンプラオ ハーフサイズを注文。香り高いお米が全体的にちょうど良いウェット感に調整されていて、新鮮な柔らかい肉の旨みが滲み出ている。辛いがライタをかけるとちょうど良い感じに収まるぐらい。

マトンプラオ


おっさんの楽園で、女性客は全体の5%くらいしかいない。手でマトンの肉をを潰して千切りながら、ライムを手につけてその手で、米とライタもぐちゃぐちゃと押しつぶすように混ぜ、口に放り込むスタイルでみんなが食べている。旨い。

葉っぱの皿 爪楊枝みたいな細い枝で複数の葉を縫いつけてある
おじさんグループと相席

相席のおっちゃんが「ここはカンナダ語の中でもマイスールスペシャルだ!インドはスペシャルだ!」と現地の語彙でガンガン話しかけてきてた。
カルナータカの地域でもそれぞれの方言の言語があってインドは特別な場所だと伝えたい感じ。
うん、わかる。がんばって生きる。

私は日本でインド式の漬物を作っているものですと、シールを渡しておいた。英語わからない人だとArt of Pickle 読めないので、カンナダ語でニンベ・ウッピナカイ( Nimbe Uppinakayi )という。
ちなみにPork Pickle はパンディ・ウッピナカイ(Pandi Uppinakayi)だ。
あれ、日本で『ピックル』って何?て認知されてないんだけど、インドでも言葉ちゃうやん、て気づく。
相手によって使う言語を変えることが当たり前のようにされているからその慣習に習う必要がある。
もうヤケクソで『尾道レモンのウッピナカイ』を商品名にしようかな。アチャールだって最初はみんな知らなかったわけだし、それもいいかもしれない。

知られざる世界最高峰の酒のアテ

お世話になるBopy’s というクールグの人が経営しているレストランの2階のゲストルームにチェックイン。今回はこのレストランのオーナー直々のプライベートワークショップでポークピックルの秘伝を教わる。

レストランでクールグポーク(Coorg Pork )というセミドライの豚肉スパイス料理とキングフィッシャーのビールをいただく。504ルピー。最高の組み合わせやった。

セミドライのCoorg Pork ビールと兄弟

インドで散髪

ポークとビールで気分良くして、フラフラと周囲を徘徊した。近くの理容室を見つけたので気分の良いままに散髪する。ゴツいお兄さんが200ルピーでカットしてくれた。めっちゃ気もち悪い温度のぬるま湯で洗髪もしてくれた。


ちょいダサい店内 クリケットみんな見てる
ゴツい理容師さんと2ショット

マンゴーの季節

せっかくこのシーズンにインドにきたんだし、マンゴーが食べたい!と、八百屋で100ルピーほどのバダミという種類のものを買って、包丁を借りて切って食べる。酸味があってバダミがアーモンドという意味だけに芯の部分はアーモンドのようなナッツの香りとほのかな苦味があって、甘い部分と複雑に絡んで超うまい。マンゴーシーズンにきた甲斐あり。1kgくらいはペロリといけてしまった。皮は翌朝、牛にあげた。

バダミ(アーモンドの意味)マンゴー
この量を1人でペロリ 皮は翌日牛にあげた

マイスールはなかなか都会で、ココケーン(CocoCane)というスタートアップのドリンクチェーン店に入る。Cocoはココナッツでケーン(Cane)はサトウキビの意味だ。

スタートアップのココナッツドリンクチェーン店 Cococane 

https://maps.app.goo.gl/6ig8SEKhMAJtx9Ke9

店舗内の説明:この事業は農家が考案した夢のコンセプトです。これは、農家と消費者を直接結びつける真摯な試みです。私たちがお客様にお届けする商品は、テンダーココナッツジュース、サトウキビジュース、そして倫理的なオーガニックミックスです。これらの商品は、一口ごとに活力と善を提供します。COCOCANEのアイデアを具体化するまでに2年間の計画が必要でした。計画、建設、試行錯誤を経て、私たちは農場から新鮮な生産物を一杯ごとに提供することに成功しました。私たちは、農家の方々に彼らが受けるべき評価を提供することを目指しています。では、農家の皆さんに感謝の気持ちを込めて乾杯しましょう!


原文:This venture is a dream concept developed by afarmer. It's an earnest attempt to bridge the farmer directly with the consumer.Tender coconut juice, sugarcane juice, and ethical organic mixes are the products delivered to our customers providing them vitality and goodness with every sip. It took two years of planning for the idea of COCOCANE to materialise. After planning, building, and trial and error we have successfullymanaged to deliver farm-fresh produce in every glass we serve. We aim to provide our farmers the recognition they deserve. So let's raise a glass in toast of goodness to our farmers!

ココパンチ(Coco Punch) 70ルピー

ココパンチ(Coco Punch) が名物らしいが、テンダーココナッツジュースにチアシードが浮いてるだけのもの。美味しいけど、うーん、これは見た目もいまいちでは?と思いながら飲む。そこにいたお客さんも微妙な顔してた。第一次産業に価値づけをするというコンセプトはいいのだが、デザインや細かいところに気が回ってないのが気になる。看板のネオンも壊れてたし。


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