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進撃の巨人 完結

随分とご無沙汰しております。
その間もそこそこ元気にオタクやってました(笑)


さてさて私が人生かけて追っかけてきた進撃の巨人が完結しました。
未だに実感がなく、なんだか不思議な気分です。
制作陣の方々、命を吹き込んでくれた声優さん、そして何より原作者の諌山先生にはひたすら感謝の気持ちしかないのですが。

纏まらない文章になると思われます。
そして以下はネタバレ満載なのでまだリアタイしてないよ、知りたくないよって方はご注意を。
「進撃の巨人」はテーマが激重、そして何通りのも解釈があるので触れるタイミングは人それぞれでいい派なので。
でもできれば是非「進撃の巨人」を観ていただきたいです!!!(笑)


一言でいうと「すっごく良かった!」です。


私は原作の最後も肯定派だったのでそこはもう何の心配もなく観られると思っていたのです。
が!!!
数日前に諌山先生より「内容ちょっと変えたよ」って告知があり……結局ものすごい緊張の中で最終回を迎えることになってしまいました(笑)
でも進撃好きな人達と一緒にそれを待っている時間は懐かしく、とても有意義なものになりました。
本当に1日中進撃のことばっかり考えていました。

いざ始まってみると85分という時間を全く感じさせないスピード感。
アクションシーン、めちゃくちゃかっこよかったです。
私は初期から立体機動装置を使った迫力ある演出が大好きで、それが大いに発揮されていました。
特に兵長とミカサは圧巻…。

以前も書いた記憶があるのですが私の推しはエルヴィン団長です。


ですが彼は既に亡くなっている。
なので回想シーンでの登場となりました。
途中兵長が「自分はもう引退すべきではなかったか」と自問自答するシーンがありました。
しかし命を捧げた仲間達の想いを背負って最後まで戦い抜きました。
それこそもう戦闘は不可能だってくらい満身創痍。
戦いが終わった後は車椅子での生活になりました。
私は年齢的にも幹部組に近いのです。
「進撃の巨人」という作品の中での出来事ではありますが「若い人達に未来を託す」意味が描かれていたような気がしました。
兵長、みんなを忘れないでいてくれて本当にありがとうございます。
力があるがゆえに見送るばかりだった貴方の未来が幸多きものになりますように。

何だか既に締めに入っているような感じですが(笑)違います。

エルヴィン団長・ハンジ団長と続けてこの世を去った後、次の団長に任命されたのはアルミンでした。


私は「調査兵団」が本当に本当に好きなので最後の方はアルミンを中心に観ていた気がしています。


「気がする」という曖昧な表現になってしまうのはやはりその時々で感情移入する人が変わるからでしょうか。
アルミンはいじめられ子でした。
みんなが壁の中での限られた平和を受け入れてる中、外の世界にあこがれ続けたから。
他と違うことをする、考えを持つといじめられるのは進撃の世界でも同じなのか…と思いました。
ただアルミンのすごいところは「自分を貫き通したところ」にあると感じています。
実は誰よりも自由だったのでは?とも思います。
エレンもある意味「自分を貫き通した」側なのかもしれませんが……そのやり方は多くの人の命を奪ってしまった。
それじゃあ理解されるのは難しいです。
原作でも少々?物議を醸したエレンとアルミンの会話。
アルミンが「僕たちの為に殺戮者になってくれて、ありがとう」と言いました。
そこに違和感を持った人は多かったはずです。
エレンに大切なものがあったように地ならしによって様々なものを奪われた人達にも大切なものはあったから。
「ありがとう」は違うんじゃないか、と。
そして大量虐殺はエレンだけの罪なのか?と。
そこが修正され、アルミンも一緒にエレンの罪を背負うという形になっていました。
「地獄で待ってる」はもう涙なしには観られなかった(ずっと泣いてたけど笑)
諌山先生、本当に本当にありがとうございました。

アルミンの「対話」

アルミンは戦いのさなかオカピ巨人に捕獲され(ミカサとアニのオカピの会話可愛かった)ジークのいる「死のない世界」へ辿り着きます。
そこでジークは砂でお山を作っていたんですが…あの状況で話してみようって思うのすごくないですか!?
いやもう自分が死んだかもしれない、元の世界に戻れないかもしれないってなったらそうするのかもしれませんが。
ジークに対して私はどちらかというと負の感情を持っています。
理由はエルヴィン団長の死に関わったからです。
でもジーク自身も不幸な生い立ちで、ひたすら悪人なのかと言うとそうじゃないのです。
ずっとずっと「話をしよう」と繰り返していたアルミンが敵であるジークにもフラットな感情で話し掛け(それがどれだけ難しいことか…アルミンを尊敬します)彼の固く閉ざされた心を開かせた。
道でクサヴァーさん・父親であるグリシャと話をし、アルミンと共に9つの巨人達に協力を要請しました。
彼自身は兵長の前に自ら姿を現し、首を切られて絶命します。
ジークのことはまだまだ呑み込めませんが彼が最後に世界の美しさに気付き、その景色を見ながら逝けたのは良かったのではないでしょうか。

山小屋


あそこは原作当時、あれ?また世界観変わった?って混乱したシーンでした(笑)
アルミンに「ミカサが男を作るなんて嫌だ」「10年は引きずって欲しい」と大騒ぎしていたエレンですがずっと全く真逆の態度を取ってきたわけですよ。
でもあの山小屋でエレンとミカサは確かに愛し合っていたと証明されました。
ミカサは最後ジャンと結ばれるのですがアニメの演出によりおそらくしっかり10年は引きずってくれたんだと信じています。
エレンとミカサのことをすべて受け入れ、パートナーになったジャンってめっちゃいい奴ですよね…。

そして現実世界へ…


アルミンがエレンとの対話を終えた後、ミカサは既にエレンの生首を抱えている状態でした。
エレンは愛する人の手で最期を迎え、アルミンは2人の気持ちを尊重する形で送り出した。
巨人化してしまった人間も元に戻り、争いは一旦終結を迎えます。
しかし数年後にはまた始まるのです。
「生きていくための戦い」が。
これぞ「進撃の巨人」って感じですよね。
全員大ハッピー、大団円エンドとはならないのがもう……。
でもきっと現実世界ってそうですよね。
諌山先生がどれだけメッセージを込めたのかは彼にしか分からないことですがここ数年コロナがあり、戦争が始まりました。
どちらも人類にとっては大きな戦いです。
人間は繰り返す生き物とはよく言ったもので……本当にそうなんだなって進撃を通して、そして今生きていて肌で感じます。

ED


ここでは上記のことがものすごくしっかり描かれていましたね。
ミカサ達の物語→彼女達が居なくなってからの風景→開発が進み、調査兵団が戦っていた頃とは桁違いの武器での攻撃→ミカサがあんなに大切にしていた場所の破壊……本当に胸が痛かったです。
最後の最後に犬と共に冒険?に来た少年は「好奇心」からでしょうか。
もっともっと掘り下げたくなりました。
ED曲もヤバかったですね……。
あんなのもう泣かせにきてるとしか。

纏まらないですが


ひとまずここで絞めておきます。
私の解釈が正解という訳ではなく、1つの考えです。
それこそ争う気はありません。
こんなに心を寄せて、考えて、苦しんで、泣いて、笑って……10年って人生においてもすごく長いようで短い貴重な時間だと私は思っています。
進撃と共に過ごせたことに最大級の感謝を。
私はこれからも私の意志で進撃の巨人に心臓を捧げ続けることでしょう。

ありがとうございました!!!!!!!





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