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Webライター必須の仕事「推敲」はどうやってやる?

Webライターの仕事は、文章を書いてそれで終わりではありません。

「推敲」という重要な作業がありますが、あまり意識せずに記事を書いて納品している初心者ライターさんもいるんじゃないでしょうか?

今回はWebライターの作業工程で欠かせない「推敲」について書いてみます!

推敲には時間をかける

「推敲」とは、執筆後にあらためて文章を読み返し、必要に応じて修正・加筆する作業です。誤字・脱字のチェックだけではなく、表現方法を変えたり、言葉遣いを変えたりできないか考えて、文章をより良いものにブラッシュアップする作業でもあります。

「校正」と混同している人もいるかもしれませんが、校正は執筆者以外の第三者(クライアント、編集者、校正専門のライターなど)がチェックするものです。一方、推敲は執筆者が行うセルフチェックであるという違いがあります。

推敲はWebライターにとって、クライアントに納品する前の仕上げ作業です。推敲は「最低限行わなければならない」という意識ではなく、クライアントに余計な修正の手間をかけない、ちゃんと最終チェックして納品しています!というアピール材料として行う意識を持つことが大事です。

推敲にはしっかり時間をかけましょう!

推敲が本当の文章の「仕上げ」

推敲の内容は、誤字・脱字は言うまでもなく最低でも以下の項目をチェックしましょう。

  • 一文の長さは適切か確認する

  • 読みやすく伝わる文書になっているか確認する

  • もっとクオリティを上げられないか考える

  • 不要な文章を削る 

  • 表記ゆれがないか確認する


一文の長さは適切か確認する

一文が長すぎて読みにくくないか確認しましょう。目安としては40〜50文字以内、多くて60文字。1つの文章には1つの情報だけ入れる「一文一義」を心がけると、丁度いい文字数になります。

また、一文が長いと主語と述語のねじれが起きがち。読点をうまく使ったり、2文に分けるなどの工夫も考えてみてください。

過去記事で読点の打ち方について解説しているので参考にしてみてください!

読みやすく伝わる文書になっているか確認する

最初から最後まで通して読み、筋が通った内容になっているか確認しましょう。もし、おかしければ構成の段階で情報が整理できていない可能性があるので見直しが必要です。

PREP法などを使い文章のフレームが意識されていれば、少なくともトンチンカンな文章にはなりません。

PREP法について解説した記事はこちらです。

「です」や「ます」など同じ語尾が連続していると、読みにくい、単調、稚拙に感じられる文章になってしまいます。

語尾の連続を回避する方法はこちら!


他にも適切な改行(内容のかたまりごと、時間経過ごと)ができているか回りくどい言い方(〜することができる→〜できる)などもチェック。

もっとクオリティを上げられないか

同じことを繰り返しているような箇所が多かったり、ありきたりの情報になっていないかなど確認し、オリジナリティが出せているかも考えてみましょう。自分ならではの表現を取り入れることで文章の価値が上がります。

根拠となる情報を明確に示すことで、文章の説得力が格段に高まります。出典・参照として信頼できるソース(官公庁などの公的機関)のリンクを貼ったり図表や写真を載せると記事の信憑性が高められるでしょう。

不要な文章を削る 


不要な箇所はバンバン削除しましょう。

特に多いのが、なくても意味が通じるような「よって」、「つまり」などの接続詞です。ただし、「しかし」などの逆説接続詞は、ないと文の繋がりがおかしくなるので注意。

二重表現も注意です。例えば「頭痛が痛い」とか「急いで急行した」などです。

主語や修飾語も、文脈から意味が分かるようなら連続使用を避けて、スリムな文章にしましょう。

表記ゆれがないか確認する

「表記ゆれ」とは、1つの文章の中に同じ意味の言葉が複数の表記で書かれ統一されていないことです。例えば、「1つ」、「一つ」、「ひとつ」のように違う表記が混在しているケースなんかですね。

上の例の数字表記の他にも、

・固有名詞 「パソコン」「PC」
・全角半角 「2023年」「2023年」
・漢字のひらき 「よろしくお願いします」「宜しくお願いします」

などがあります。

コピペチェックも忘れずに

ネット上の記事を参考に文章を書いた場合は、必ずコピペチェックを行います。

ご存じだと思いますが、コピペとは「コピー&ペースト」のことです。他の人が書いた文章をそのままコピーし、貼り付けて使うという要するに「丸パクリ」です。コピペがダメなことは分かると思いますが、コピペによって引き起こされる事の重大さはよく理解しておく必要があります。

・コピーコンテンツとGoogleにみなされ検索順位が下がる
・アップされてしまうと著作権法違反で訴訟のリスク発生

自分だけの問題ではなく、結果的にクライアントに不利益を発生させることになります。丸パクリではないにしても、似通ったような文章になってしまうことは往々にしてあるので十分注意しましょう。

コピペチェックツールはCopyContentDetector(無料)が定番。

「CopyContentDetector」の一致率は、「良好」でも40%以内に!

推敲はポイントを押さえて確実に

推敲は時間をかけて!とは言っても、時間は有限。できることなら効率的に行い、スケジュールに組み込みたいところですよね。

そこで押さえておきたいポイントはこちら。

  • 読み上げる

  • 時間をおいてチェックする

  • チェックリストを使う

  • 校正ツールを使う


読み上げる

推敲は「声に出して読む」のがおすすめです。目視よりも耳に入ってくる情報の方が、間違いや違和感に気づきやすくなります。

また、可能なら他の人に読んでもらうのもアリです。ちなみに僕は、デバイスの音声読み上げ機能を使ってます。

時間をおいてチェックする

執筆後、あえてすぐ確認せず時間を置くのも1つの手です。「一晩寝かせる」というやつですね。書いている時はどうしても主観が入ってしまいがち。時間をおくことで客観的に文章を読むことができます。

チェックリストを使う

いくら念入りに見直しても、人間なので抜け漏れは起きてしまいます。自分なりのチェックリストを作っておいて、それにそって推敲を行うと確実でしょう。

校正ツールを使う

誤字・脱字、文法チェック等の部分に関しては、校正ツールを使う事で大幅に推敲の時間を短縮する事ができます。ただ校正ツールに全部丸投げはNG。必ず自分自身で読み返してダブルチェックしましょう。

校正ツールは、Wordの校正機能文賢(有料ツール)Enno(えんの)などがあります。

推敲で信頼の担保を!

Webライターにとって推敲は納品前に必ず行うべきことではあるんですが、ライターとしての信頼度をクライアントにアピールできるチャンスでもあります。はじめの内はチェックし過ぎる程でもいいくらいです。慣れてくれば効率的に推敲できるようになってきて、スケジュールにも組み込みやすくなってくるでしょう。

ぜひ記事を参考に実践してみてください!

参考書籍:エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識

Webライターに限らず、文筆業に携わる人は必携の1冊です!


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