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更年期ホルモン補充療法はじめました⑫根性論とアップデート

日本にはまだまだ根性論がはびこっている。更年期障害も例外ではない。

「あまりクヨクヨしないように」とか
「気持ちを楽に」とか
「規則正しい生活を」とか
「しっかり栄養を摂って適度に運動を」
「体が慣れたらいずれ落ち着きます」
などなど。
じゃあ聞くけど落ち着くのはいつだ?
いつまで我慢するんだ?と悪態をつきたくなる。

そんなもん、できたらやっとるっちゅうねん。毎日、毎日、不安定な体調でどうやってやる気を出せと言うのか。

まだ生理がきちんと来るうちは女性ホルモンが出ているため、婦人科で対応してくれない場合もある。45歳のときの私がそうだった。生理周期が29日から24日周期に変化した頃だった。生理があるので更年期では無いから何もしなくて良い、と婦人科の女医さんにピシャリと門前払いをくらったのだ。
こちらは不調に悩み、意を決して婦人科へ行ったのだ。
同年代の女医さんが女性に寄り添ってくれなかった。
ものすごくショックだった。

私はその後2年くらい漢方内科でお世話になった。今思えば漢方は効いていたのか、効いていなかったのか。
その時は「効いている」と思いたかった。
桂枝茯苓丸と補中益気湯をメインに、その時々の私の訴えで保険適用の漢方薬数種類を一包化してくれる漢方内科だった。しばらく続けたらガクンと下がった自分の体調が少し持ち直した。
以来、私は補中益気湯とお友達である。
夏バテや体力不足にもおすすめらしい。今でも暑くなると「補中益気湯が欲しい」と内科の先生に処方してもらっている。

婦人科で処方される上位3種類の漢方薬は人体実験済みである。

加味逍遙散、桂枝茯苓丸、当帰芍薬散。
私は桂枝茯苓丸が合っていたようだ。

私はこうしてなんとか45歳以降の不調を乗り切ってきた。
50になった頃に生理周期が飛ぶようになった。
24日で来るときと30日以上空くとき、更には60日空く時が出てきた。と思ったら17日で来たり。自分の周期が読めなくなってきたのだ。血の出具合も渋々出ている感じだ。最初の日がしんどい。イヤイヤ来るなら出るな!!と言いたかった。やる気のない子は嫌いである。


再び、今度こそガチの閉経が視野に入ってきた。私はネットで更年期について調べまくった。私がHRT療法をやってみようという気になった2人の女医さんがいる。

1人は野末悦子先生。HRT療法の先駆者であり「クロワッサンオンライン」でコラムを書いていた88歳現役女医さんだ。たぶん現在は90歳を越えている。
80を超えても尚、通常の半量のホルモン剤を使い続けられており問題ないとのこと。
高齢になられても常に最新の情報へとアップデートを続けている。
なんて素晴らしいことだろう。

もう1人は高尾美穂先生だ。メディアでもよく見かける女医さんである。私はこの高尾美穂先生のポッドキャストをよく聞いている。共感と尊敬しかない。さっぱりした口調と特徴的なソフトモヒカン、骨盤底筋を鍛えることを提唱しておられる。ヨガの指導者でもある。とても好きな感じだ。

気になったらお二人の名前を検索して調べてください。私にとって有益な情報をくれ、HRT療法へと背中を押してくれた先生だ。

いつかの記事で書いたが情報のアップデートは必要なのだ。
それが本当なのかを確かめることを含めて。
そして日本人特有の「根性論」はもう絶滅してほしい。
欲しい情報を手に入れたときに行動するか、しないか。それに尽きる。
やってみてダメなら違う方法を見つけるしかない。
やる前からどうのこうの言ってるあいだに私たちは年を取っていく。
だって人間だもの。みつを。




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