0円さん、毒母と決別する 【年間交際費0円さんの今日 #6】
#6 0円さん、毒母と決別する
何かが引っかかったのを感じ、私は掃除機を止めた。掃除機の口に詰まっていた埃まみれの何かをつまみ出す。それは、母からもらったお守りの小袋だった。
私は返信できずにいた母からのメールを思い出し、心臓が凍りそうになった。
「私を助けて」と言われているようだった。
ドロップアウト
ちょうど年末の大掃除をしているところだった。
私といえば、今年はすべての人間関係を終わらせてたった一人になることを決意した年だった。
その時の勢いで連絡先やメッセージ