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沖縄の桜の話。

「みんなのフォトギャラリー」を検索してみたら、ヒカンザクラ(カンヒザクラ)の画像がいくつかあったので沖縄の代表的な桜であるヒカンザクラについて書いてみる事にしました。
しかし、お借りしようと思っていた画像がことごとく重くて、スマホには対応していないのかな……と思い自分で撮った写真を引っ張り出して来ました。3年前のものです。

今年の開花宣言は1月6日だったようで、例年よりかなり早いそうです(標本木は首里末吉町の末吉公園にあります)。

ヒカンザクラ?カンヒザクラ?

沖縄で主に咲いている桜はヒカンザクラ(緋寒桜)と言い、日本で一般的なソメイヨシノとは全く違う花を咲かせる桜です。
ソメイヨシノは白に近いピンクが特徴ですが(色辞典などを見ると「桜色」は限りなく白に寄った色ですね)、ヒカンザクラはかなり濃ゆいピンクをしています。紅梅の色に似ている、と言えばイメージして頂きやすいかと。
桜前線は北から南へ移動するため、ヤンバル(沖縄島北部地域)では12月頃から咲いています。お花見の時期は真冬なので寒いです……ヒーサガタガター(寒くてガタガタ震える)します。

ところで、ヒカンザクラはカンヒザクラ(寒緋桜)とも呼ばれます。
「ヒカンザクラ」だと「ヒガン(彼岸)」と間違える方がいるのでカンヒザクラと表記するようになった、という話を聞いた事がありますが、どちらが正しい呼び名なのか良くわかりません。

ソメイヨシノを初めて見た日

東京で春を迎えた時、ソメイヨシノの真っ白な花を見て感じたのは「ここじゃ本当に入学式に桜が咲くんだなあ」という事でした。
子供の頃「桜咲いたら一年生♪」という歌をテレビで聞いて、沖縄だと4月は葉桜なのに……とずっと疑問に思っていたのです。

ヒカンザクラは花ごと落ちるので、桜吹雪も東京で初めて見ました。
小さな川の辺りにソメイヨシノがずらりと植えてある場所があったのですが、桜の散る時期になると川が花弁に覆われてしまい、水じゃなくて桜が流れてるんでは……と思ったくらいです。あれはすごい。

ソメイヨシノも綺麗ではありますが、東京でも梅の花を見て「あっ桜(ヒカンザクラ)!……じゃなかった、梅か」と勘違いしてしまったくらいには、私の心に染み付いた桜のイメージはヒカンザクラなのです。

普天満宮のヒカンザクラ

毎年、初詣には宜野湾にある普天満宮(ふてんまぐう)という神社に行きます。
沖縄の神社のほとんどは、元々御嶽(うたき、聖地)や拝所だった場所に鳥居を建てて神社にしてしまった場所です。普天満宮も例に漏れず、普天間洞穴という昔の動物の骨などが発掘された洞窟がかつての聖地となっています。
普天間洞穴の奥の方は、地上が米軍の普天間基地になってしまっているので、恐らく発掘調査などはもう出来ないでしょう。

お詣りの帰りには、外から見えるヒカンザクラの写真を撮っています。1月始め頃だと那覇などよりは早く咲いていて、少し遅くなるとすでに葉が出て来ている事もあるんです。
しかし昨年は、よりによってiPhoneを忘れてしまい撮れず。一昨年はまだ咲き始めで花が数輪しかありませんでした。
というわけで、3年前の写真を。日付けは2月(初詣にしてはかなり遅いですね)なのですが、桜は満開でした。

今年の初詣はこれから行くつもりなので、今回こそはiPhoneを忘れずにヒカンザクラの写真を撮りたいと思います。
もちろん目的はお詣りです。ちゃんと昨年の感謝と今年のお願い事をして来ます。御神籤を引いて、十二支の御守りと健康の御守りも頂いて来るつもりです。

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