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頼むから聞いてくれ

映画系の仕事につきたいと言うと、家族はよく、たくさん映画を見ろと言った。そりゃもちろんそうだよな。映画系の仕事につくなら、映画は見るべきだろう。しかし、私はあまり映画を見なかった。興味のないものを見る必要あるか?私は映画ではなくその作品に惚れたんだ。こんな捻くれた意見を持っていた。

数日前の自分を炙りたい。

先日、暇な時間ができた。本当にすることがなかった。よし、映画見よ。
ノリでその日は4、5本映画を見てしまった。
聞いたことはあるくらいのものから全く興味のないもの、とりあえず見てみた。

何故家族が映画を見ろと言ったか、理由が分かった。
見えるものが増える。面白い、つまらないだけじゃない。どうして私は面白いと思った?つまらないと思った?主人公の目的が分かりにくく、言いたいことが伝わらなかった、このタイミングで音楽が、しかもクラシックが流れたから透き通るように美しいシーンが出来上がった、表情といい、行動といい、リアリティがありすぎて怖い‥‥映画に対して思うことが増えていくのだ。

数を見ないと絶対にわからない。自分の好みも大衆の好みも。まだまだ出会っていない、私の心をズキュンとさせる映画がこの世にはいくつでもあるはずだ。
私はそれらを探しに行く。

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