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「拒絶される恐怖」を克服する


1. はじめに


いつもありがとうございます、そばじま(@sobajimaximum)です。


今回は、デートに誘う、仕事の営業やプレゼン、何かを提案する時に緊張してしまう、勇気が出ないのはなぜなのか?について取り上げていきます。

端的に「成功と失敗」とか「やってみなはれ」とかはよく言われますし、「嫌われる勇気」を持てともよく言われます。

しかし、"断られたらどうしよう、拒まれたらどうしよう"という、「拒絶される恐怖」から解き明かしている言説は少ないように思います。



では、この「拒絶される恐怖を、いかに打破・克服していくのか」について考えてきましょう。

ちなみに、たどってたどって読めるnote記事(注:ある種の"禁断の扉")もあって、テーマは同じであるものの、取り上げる題材を変えています。

こちらのnote記事では、もう少しマイルドな(=汎用性の高い)内容なので、安心して読み進めてください。


拒絶の恐怖を克服した理由【ジャジャン】JiaJiang |英語スピーチ|モチベーション|英語字幕|日本語字幕|大きな字幕

TEDオリジナル版はこちら→

100日間拒絶チャレンジで学んだこと|ジャ・ジャン|TEDxMtHood(字幕ボタンを押すと、日本語訳が表示されます)


自分の提案をするということでは、特別、仕事の営業とかプレゼンの場面に限らず、実は普段の生活でも、小さな提案をしている場面は多いものです。

マクドナルドやスターバックスに行って注文をするとか、家族や友だちに「今度は、ディズニーランド/ディズニーシーに行こうよ」、「新しくオープンしたあの店、一緒に行きたい」、「YOASOBIのライブ・コンサートに行ってみたい」と、やりたいこと、行きたい場所を言っています。

このように、身近なところで、小さな提案は何度もしているはずですが、いざ好きな人をゴハンに誘うとか、就職試験で「ここで働きたいです」という意志を示すとなると、とても緊張してしまいますし、その前の段階では行ったり来たりと躊躇もしてしまいます。


飲食店に行って、時に材料がない、売り切れたといった理由で、注文したものが食べれないことはあるでしょうが、「あなたにお出しできるものはない!」と、注文自体を断られることは想像しにくいです。

混んでいれば別の店にするか、日を改めるかするでしょうし、いずれにしても、最初に思っていたこととは異なる状況になったからといって、特別ショックを受けるようなことはないと思います。


2. 当たり前化と人格否定


それなのに、好きな人を誘ったり、就職試験を受けたりして、そこで「ノー」を突きつけられると、何も考えられないほどに上の空、ゴハンものどを通らないほどにショックを受けてしまうのではなぜでしょうか?

この場合、考えられるのは、大きくは2つの理由から来るように思います。


①自分にとっての「当たり前」になっていない
②人格まるごと否定されたと受け止めてしまう


①自分にとっての「当たり前」になっていない

これは、「踏んでいる場数の違い」と言い換えられるもので、真面目で一途な人ほど、場慣れしていないことが多いですし、やたら深刻に考えがちです。

オリエンタルラジオ・藤森慎吾さんみたいに、すれ違う女性全員に「キミ、かわうぃーね。今後、ゴハン一緒に行こうよ」と言っているようであれば、1人や2人に断られても、「次、いってみよう!」と思うはずです。


就職試験にしても、1社だけを狙って受けて、いきなり合格するということもあるでしょうが、ある程度は何社か続けて受けていくことで、どこからか内定もいただけるものです。

下調べをして、OB・OG訪問をするなど、熱心に準備をしてはいくものの、この1社にすべてをかける!となると、その反動が大きく出てしまうので、そこは複数を候補に上げて、応募していくのが妥当かと思います。


行きたい場所に道を聞くのでさえも、楽勝にできる人とできない人とがいて、できないからダメということでもなく、自分は緊張しやすいのだなと自覚するところからはじめていきます。

顔見知りの人に、「コンビニ、寄っていいですか?」と聞けるのが当たり前なのであれば、それを職場の人に言ってみる、初対面の人に言ってみると、少しずつできることのハードルの高さを上げたり、内容の幅を広げたりしていきます。


数をこなすとか、視野を広げるとか、または、自分自身の研鑽を怠らないといった、自分なりの基準を持つのと同時に、他の(上手にやっている)人はどうなのかを見て、求める成果を得るために必要な考え方や行動を見出していけると良いものです。

スポーツでも、自分のレベルが地区予選程度で、上手にやっている人の基準が全国大会レベルで高いものであれば、それを追いつき追い越せとの勢いでやっていきます。


②人格まるごと否定されたと受け止めてしまう

これに関しては、好きな人とデートする・交際するとか、就職できるかどうかは、1回、2回の食事やお出かけと異なって、自分自身の生活、ひいては人生そのものに関わってくる話です。

それゆえに、そこでの成否が大きくものを言うもので、たとえばフラれてしまった、試験に落ちてしまったとあれば、不幸のどん底、お先真っ暗、人生これまでだと思ってしまいます。


その理由として、結果のオルタナティブ(もうひとつ別のもの)を考えていない、人生の(Aパターンだけでなく)Bパターンを考えていないという場合もあるでしょう。

しかし、思い詰めて考えが行き過ぎてしまうと、自分自身に価値がない、生きている資格はあるものかと深刻さが増していってしまいます。


先に紹介した動画を見るとよくわかりますが、「ノー」と断りがあったとして、そこで逃げずに「なぜ?」と聞くと良いとあります。


動画の例では、あなたの裏庭に花を植えたいんですが、いかがでしょうか?との提案に対して→「ノー」と断られてしまいます。

「ノー」とは言われたものの、次いで「なぜですか?」と聞いたところ、「うちの飼い犬が土を掘り起こしてしまうから、あなたの花が台無しになってしまうのでね。それが残念に思うからダメなんだ」と回答が返ってきます。

それどころか、「通りを渡ったところに住んでいるコニーはどうかな?彼女は花が好きだから、きっと喜ぶよ」と親切に教えてくれ、見事、向かいの家の庭に花を植えることに成功しています。


こちらの人格に問題があるわけでも、提案がバカげているわけでもなく(多少は突拍子がないとしても)、単に飼い犬が掘り起こしてしまうという、相手の事情がそこにはあったのです。

この場合、「なぜ?」と聞くことで理由を知ることができたし、別の人を紹介もしてくれた、その #やさしさに救われて 、最終的にはこちらの提案が通るという、とてもありがたい展開が待ち受けていました。


確かに、ゴハンに誘う場合でも、よくよく相手の話を聞いてみると、実はその人自身に別の好きな人がいる、すでに付き合っている人がいるから、あなたとはデートできないということがあります。

また、あからさまに「タイプではない」とは言われないでしょうが、今は仕事に集中したいとか、もうすぐ転勤や転職で遠くに引っ越してしまう、(あなたとは異なる)こういうタイプの人とならデートしてみたいという、相手の状況や要望もあります。


就職試験にしても、実は営業職向きの若い人を探しているとか、年齢の高さではないのだけれど、ある程度の経験や実績を積んでいる人を探している場合があります。

自分自身の魅力を高めたり、できる仕事の幅を広げたりするのも大切ですが、シンプルに相手の望んでいるものと、自分の持っているものが異なるだけのミスマッチが起こっているだけで、あなた自身を否定するものではありません。


恋愛方面では、あなたはもの静かで理知的な人だから、わたしのようなパーティーピープル(パリピ)気質の人より、読書好きの人が合いそう、だから、読書会に参加してみては?とアドバイスをくれるかもしれません。

就職試験では、あなたは、多少年齢が上だけれど、人柄が良さそうだから受付とか、別の業種が良いのでは?とか、声もハキハキと大きく体力がありそうだから営業職も良いけれど、引っ越しとかガソリンスタンドの会社はどうですか?と言われることもありそうです。

その時に、「なるほど、そういう選択もありだな」と思えれば、意外なところに活路があったり、可能性が広がったりするので、事態を面白がる気持ちも持っていると良いです。


3. 期待の大きさと「主体的に生きる」


こういうことに付随して、なぜ「ノー」と言われることに、なぜこうも恐怖心を抱いてしまうのでしょうか?

そこには、「こうなると嬉しい、ぜひそうなってほしい」と大きく期待するほどに、それがかなわなかった時の落胆ぶりとの落差が大きいからではないでしょうか?

そういう、自分自身を守ろうとする防御本能が、あれこれ考える以上に、まさに本能的に働いているわけです。


好きな人とゴハンに行ける、交際することができる、就職試験に合格するとなれば、天にも昇る気持ちになるでしょうが、そうならなかった時は、それこそ奈落の底に落ちるような思いです。

期待が大きいほどに、そうならなかったショックも大きいだろう、だったらそのショックを受けたくない代わりに、提案することもしないという選択をする人が多そうです。


ゴハンに誘う、試験も受けることもなければ、断られることも落ちることもない、しかし、現状も変わらないという側面もあります。

そこの(実際はリスクではなない)リスクを冒すことができるのか、このあたりが、「勇気を出せ」とか「やってみなはれ」といった言い方につながっていくものと考えられます。

あとになって「実はこうしようと思っていた」という後出しは言い訳がましくなってしまうので、「後悔をしない」という観点で物事を見るやり方もあります。


こういうことも、実は精神的な教訓かと思いきや、細かく分析していくと、ある程度は技術的なアプローチで克服することができます。

見知らぬ人の庭に花を植えようとするように、とにかく提案してみる、断られたとしても「なぜですか?」と聞いてみるといった具合に、段階ごとに考えるべき、やるべき行動が現れてきます。

別のアプローチでは、異なる提案を続けてみる、ユーモアを混ぜてみるといったやり方もあって、思っている以上に工夫の余地があります。


また、これに合わせて、「主体的に生きる」という姿勢があります。

これまでの、学校や職場で受けている自身の影響として、誰かリーダー格の人の言ったことに対して、素直に反応・対応することが「良し」とされています。

また、テストの問題や仕事にしても、ある程度、答えが決まっていること、わかっていることをこなすことが多く、自分で考えて行動するとか、人に働きかけて交渉するような場面は案外少ないものです。


『ジョジョの奇妙な冒険』の「第7部」、『スティール・ボール・ラン』に出てくる、ファニー・ヴァレンタイン大統領のセリフが印象的です。

円卓に並んだ食器やナプキン類、食事がはじまる時にナプキンを取ろうとして、"右と左"、どちらを手に取るのが正解でしょうか?

この場合、マナーやしきたり云々があるでしょうが、実は最初に手に取った人にしたがうので、"右と左"どちらでも良いという話です。


マナーやしきたりにしても、相手への配慮や気遣いを多く含むので、何となく右(あるいは、左)が良いかなという、ひとつの慣習に過ぎません。

指先を洗うレモン水の入ったフィンガーボールにしても、ひとりがうっかり飲んでしまったら、その人の恥とならないように、周りの人もそれに合わせて飲んだという話もあるくらいです。


言い換えれば、その場の雰囲気をつかむ、全員の動きを掌握したいのであれば、"最初にナプキンを手に取る"というリスクを取れるのかということです。

それによって、自分に有利な展開に持ち込めるわけで、正確にはリスクを取るかどうかではなく、主体的に、かつ、率先して行動に起こせるかどうかに関わってきます。



また、あなた自身が子どもの頃を思い出す、または、公園で遊んでいる子どもたちを見てもわかることがあります。

かけっこ、かくれんぼ、砂場や遊具で遊ぶなど、一定の時間、公園で遊ぶ時、「皆で楽しめる」のであれば、何をやっても構わないのです。

自分自身がやりたいことがあれば、次は○○しよう!と言えば、そうだ、○○が良いね!とすんなり決まることがあります。


そこで、ケガや事故には注意するも、順番通りに何かをしなければいけないという決まりはなく、また、特定の何をしなければいけないわけでもなく、楽しい時間を過ごせるのであれば、内容はどれでも良いわけです。

では、ナプキンでも遊びでも、この"言い出しっぺ"になれるのかどうか、誰かが言うのを待つとか、したがうままではなく・・・というところが大切です。

学校や会社では、"言い出しっぺ"として先に言うと、やることや責任ばかりが押し付けられることもあるし、逆に、普段では、上司やお客さまなど、誰かから指示を受けることばかりに慣れてしまっています。


大局的に見れば、自分の人生は自分で舵取りをしていく必要があるので、「自分はこうしたい、ああしたい」とことあるごとに表明することで、状況や展開が変わってきます。

好きな人に声をかけてもらえたから話すとか、会議に出て指名されたから発言するのでは、積極的なようで実は消極的な態度です。

それがないようだと、自分がしゃしゃり出て何かをする経験は少ないままで、余計に受け身になりがちで、消極的な「待ち」の状態になってしまいます。


「選んだ道を正解にする」、「迷ったら楽しい方/困難な方を選ぶ」、「過去
(の解釈)は変えられる」というのは、何を選んでも正解/不正解というわけでもなく、単に自身の選択でしかありません。

それを良いものにするのも、そうでなくするのも、その後の心がけや取り組み次第ということで、別に他の人やもののせいにするものでもなく、自身の力量であり、行き着くべき結果なのでしょう。

たとえ、その時は思うようにならずとも、後になって役に立つこともあるので、幸も不幸があるとしても、"糾(あざな)える縄のごとし"ととらえておくと良さそうです。


だから、自分発信で大小合わせて提案をしていくと良いし、より多くの人に働きかけていくことで、提案が通る回数は当然、増えていくことでしょう。

自分の人生においては、あなた自身がリーダーであるべきなので、少しずつでも、いかに主体的でいられるか、この観点を忘れないようにしたいものです。


あるいは、先のことをありありと考えるのも、高い目標を越えていくのに良いかもしれません。

デートに誘うには、または、付き合うには、当然、ゴハンに誘うことからはじめるよねと、先の目標のためには、手前で立ち止まっている場合ではないと思い込んでいきます。


就職にしても、給料をもらいたい、働いて会社や社会に貢献したいとあれば、何かしらの働く機会を得ていく必要がある、だから、履歴書を書いて連絡することは、当然、やるべきことだと思えていきます。

高校野球で甲子園に行きたいのなら、厳しい練習やトレーニングをやらないと勝ち進んでいけないように、その先にある喜びや達成感が大きいほど、手前の試練は乗り越えて当然と思えるようになるはずです。


さらには、別の考え方として、最悪を想定しておくやり方があります。

大体の場合、完全に無視されたり、「気持ち悪い」と言われたりするかもしれないけれど、さすがに顔にツバを吐かれることはないでしょう。

時に、警察を連れてこられるとか、動画や音声を取られてSNSで拡散されるようなことはなきにしもあらずなので、最悪の状況を想定して、そこの危機回避(リスクヘッジ)をしていきます。

社会人としての、最低限の礼儀正しさ、さわやかさを意識しておきます。


キングコング・西野亮廣さんは、2011〜2012年あたり、日本でもクラウドファンディングを広めようと、連続起業家・家入一真さんと、後輩のホームレス小谷さんと一緒に、原宿駅前の路上で呼びかけていました。

その時に、小谷さんの顔にツバをペッとかけた人がいて、「なぜ、クラウドファンディングという選択肢を受け入れてくれないのか」と、とても悔しい思いをしたというエピソードが語られています。


詳しくはこちら→

「宣伝」には必ず痛みがともなう|Voicy、キンコン西野:2023.06.05

「宣伝」には必ず痛みがともなう|西野亮廣の公式ブログ:CHIMNEY TOWN、2023.06.05

この「ツバをかけられた」話は、CHIMNEY COFFEE(チムニー・コーヒー)渋谷本店に続いてオープンした、渋谷BTBホテル店を広く知ってもらうことについて、「「宣伝」は必ず痛みがともなう」として出てきたものです。


入口として、定期購入のページを置いておきますので、会社、お店、コーヒーについて、ホームページ全体をチェックしてみてください→

<定期購入>CHIMNEY COFFEEが定期的に、そして少しお得にお楽しみ頂けます。


4. 具体的な方法3つ


では、より具体的にはどうしていけば良いものか?大きく分けて「3つ」に分けて紹介していきます。

多少、繰り返しになるでしょうが、これまでの流れを振り返りつつ、今一度まとめていきます。


①目標を細分化していく

最初から、ゴハンに誘う→付き合う、結婚する、就職試験を受ける→合格する、これはハードルがかなり高いです。

こちらの準備や経験に対して、相手に対する期待や要求が高すぎると、それができなかった時の反動=ダメージが大きくなってしまいます。

特に最初の方ほど、自分の心理的なハードルを下げていく必要があって、無理なことを無理と思ってやると、心がくじけてしまいます。


だから、好きな人に対しても、会えば気軽にあいさつする→OK、自分の言ったことで笑う→OK、ゴハンに誘う→OK、細かく目標を細分化して設定していきます。

就職試験にしても、履歴書・職務経歴書を書く→OK、スーツ、カバン、クツを用意する→OK、就職・転職サイトに登録する→OK、面接の練習をする→OK、実際に応募する→OKと、設定していきます。

それこそ、何もやらない日をつくらないようにして、今日は、鏡に向かって笑顔の練習をした→OK、メッセージを送った→OK、会社の情報を調べた→OKと、これくらいでも構わないと思います。


似たところの発想では、「どうせ断られても構わない」と思って、最終的な目標も含め、あなたの「○○してほしい」ことをたくさん言っていきます。

「今期のオススメのドラマ、教えてください」、「好きな食べ物は何ですか?」と聞いてみるとか、「一度会って、会社見学したいです」、「実際にお話をうかがいたいです」など、それほど無理ではないものを連続で言っていけば、ひとつくらいは聞き届けてくれるかもしれません。


ちょっとした"お願いごと"でも、言ってみないことには相手にも通じないので、「なんだ、そんなことなら全然OKです」となることも多くありそうです。

しどろもどろでゴニョゴニョ言っていては、相手に伝わるものも伝わらなくなってしまうので、「○○したいです!」と明確に言うのに合わせ、こちらの誠実さ、真面目さがあると、すんなり受け入れてもらえる機会も増えそうです。


②勇者マインド:成長の先に成功と考える

最初の一歩を踏み出せるか、【行動に起こせるかどうか】の両者を隔てる差は大きく、具体的な行動をできたかどうかだけでも、何もやらないこととの差は大きいものです。

勇気を出して、実際に行動を起こし、「こうしたい、ああしたい」と、どんどん"お願い"していきます。

「嫌われたらどうしよう、断られるのはイヤ」という防衛本能や、自分の恐怖を越えた先の達成感は、むしろ清々しいくらいに気持ち良いものだし、その勇気ある行動が相手から見ても、あなたの「潔さ、さわやかさ」につながっていきます。


何度もいろいろな行動を起こしていくうちに、そうやっていくうちに少しずつ慣れていくもので、自転車の乗りはじめは転んでしまっていたのが、やがてスイスイ乗りこなせるように、自分自身の恐怖心が薄れていくことでもあります。

「自分は、イケている。カッコいい」と自信を身につけていくものの、同時に、適度な緊張感、初々しさは出せるように、程よい"慣れてなさ"は残しておくのも良いと思います。


③提案する相手/会社、場所、時間を変える

先ほどの、相手の状況や要望によって、こちらの提案が通ったり通らなかったりするので、言い換えれば、人や場所を変えることでチャンスが生まれるかもしれません。

ゴハンに誘うにしても、別に交際云々ではなく、ゴハンに行ける人と行くくらいの気軽さでもって、会社にしても、雑用のアルバイトや研修程度を1日体験するくらいでも良いかもしれません。


途中、何もしないでいるより、どんな人や会社であっても、「こんにちは。○○と申します。よろしくお願いいたします!」からはじめ、次々と提案を続けていくことで、その勢いが減ずることはありません。

縁があれば先につながるもので、それは、自分でコントロールできるものでなく、しかし、多く出会っていくことでつながるものかと思います。

じっくり考えはするけれど、堂々巡りに陥って悩みにならないように、あれこれ時間が過ぎる前に、具体的な行動がチャンスを呼び寄せていきます。


場所や時間にしても、考え方を柔軟にして、ゴハンを誘うのであれば、今の仕事が落ち着いたら、週末・月末ならどうですか?と提案をアレンジしてみるのも良いでしょう。

仕事に関しても、昼間でなく夕方〜夜間、平日でなく土日でならいかがでしょうか?と言えば、時期やシフトの関係ですんなり受かるかもしれません。


これら3つの方法に捕捉して、次のような考え方も紹介しておきます。

推しは推せる時に推せ!と言うように、好きなバンドやアイドル・グループが、突然、解散したり活動休止になったりします。

個人的には、ファンがいうのならまだしも、演者側が「応援、よろしくお願いいたします!」と言うのと同様、自分たちで言うのには多少違和感を感じていました。


しかし、提案しないことには受け入れもらえないということでは、なりふり構わず言っていく姿勢が大切なのかもしれません。

そうしないと、活動を続けることができないし、活動の規模自体も大きくしていけません。


本やCDを出すにも、「自分で楽しむ用、保存用、プレゼント用でひとり3冊/3枚買ってくださいね」と、半ば冗談で言っていることもあります。

これも発想の転換のひとつで、「そうか、自分ひとりとは言え、複数買っても良いのか」と思うかもしれません。

そうでなくても、「ああ、この人は多く売りたいのだな」とその熱意・情熱を受け取って、少なくともツイートで発信してみたり、ブログ記事にしてみたりすることにもつながりそうです。


「願いは口に出すと叶う」ということも、提案する内容の多さとともに、提案する回数そのものを増やしていくことで、実現することも相応に増えていくと言うことなのでしょう。

マクドナルドの「一緒にポテトはいかがですか?」方式で、言うだけタダなわけですから、ひるまずに提案をしていく姿勢があると良いものです。


5. おわりに


個人的には、「勇気を出せ」というのもハッスルできて良いものですが、その勇気がなかなか出てこないから、困ってしまうんだよなと思ってしまいます。

そもそも勇気は出すものなのか、自分の中に燃え上がるものがないと出てこないのではないか、それどころか、出さなくても何か別のやり方があるのではないかと思っていました。


今回紹介した内容の前には、「あえて断られることを狙っていると、かえって大胆さも出て、意外と上手にいく」方法は知っていました。

勇気を出す/出さないは、ひとつの指標として良いものですが、どこか精神論めいていて、できる人とそうでない人が分かれそうな発想です。

それよりかは、積極的に断られよう!という考え方では、気持ちの面で気楽にできるという気がします。


これは日本に特有のことなのか、「人は頼られるのは好きだけれども、自分自身が人に頼るのはあまり好まない」傾向があると言われています。

これは、いたって"勤勉な日本人"的な発想で、人に迷惑をかけてはいけない、自分自身のことは自分で解決しなければならないと、多くの人が考えているからです。

実際のところでは、誰かから頼られると「よし、任せて」と嬉しくなるのに、しかし、自分では他の人にそういうことをほとんどしていないわけです。


この世は持ちつ持たれつの関係でもあるので、どんどんお願いをする(→自分の提案をする)のは、実は親切、思いやりの行為なのではないかという考え方があります。

頼られた相手にとっては、自己肯定感・自己効用感が高まるし、こちらにとってもお願いごとを聞き入れてもらえて嬉しいという、お互いにとってハッピーな関係を築くことができます。

ひとつお願い上手になることが好ましいわけで、だから、大小それぞれ提案を多くしていくというのは、理屈から見てもそうおかしいことではないのです。


細かいところでは、これまでに紹介してきた内容を踏まえたり、組み合わせたりしていけば、どうにかこうにか取り組んでいけるかと思います。


最近は、ビジネス的なところとは別の界隈を観察しているのですが、同じ種目、似たような種目をやっているのにも関わらず、成果の出る人とそうでない人がいます。

この違いは何なのか、結局、どれだけ行動につなげているのかと同様、大きくは"どのような気持ち・心構え"で臨んでいるかの違いであるように思います。

ゴハンに誘うのでも、就職試験でも、いかに多くの人や会社に当たっているのか、それに加えて、どれだけ前向きな気持ちで行動・提案しているのか、これによって出る差は確実にあることでしょう。


わかりやすいところでは、「どうせ○○だから、自分なんて**」と後ろ向きに思っていれば、他の人や周りもそのように接するわけです。

「わたしにお任せください」、このような堂々とした姿勢、凛とした雰囲気があると、「頼もしい、よろしくお願いいたします」となるのは道理です。

「拒絶される恐怖」に飲み込まれることなく、また、そこから逃げることもなく、積極的に立ち向かうことで自分の人生を切り開いていきたいものです。


今回のnote記事のアイディアの元は、おおよそYouTubeで視聴してわかるものですが、同時に、『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』(ジア・ジアン/飛鳥新社)としてもまとまっています。

実際に本を読んでみることで、語られている以外にも知ることが多いわけですが、2015年出版なので、いかんせん本屋でもブックオフでも見かけることがほとんどありません。

Amazonでは定価並みなので、もう少しお得でも良い気がしますが、オススメしたい気持ちとは裏腹にアクセスしにくい一面があります。


これは余談ですが、商売や生活のことを踏まえ、「本を売る」ということでは、数を多く売っていくことも大切で、ビジネス的には"売れている本=良い本"なのかもしれません。

内容が良いから売れている側面はあるにしても、たくさん売れていることと、内容が良いこととは比例するものでもなく、(自分にとって)良い本は、自ら出会っていく必要があるかと思います。


Amazonでのレビューも高評価です→


私自身、Twitterを眺めていた時だったか、TEDでのスピーチを紹介しているのを見て、そこから興味を持つに至っています。

もっと売れていてもおかしくない、多くの人の手に行き渡っていてもおかしくないとは思うものの、そこはある意味、「商売っ気のなさ」が功を奏しているとも言えそうです(もっと売れろ!とは思う)。


それでも、このような「拒絶される恐怖」を克服しようとした人がいること、また、それを自ら発信して、より多くの人に知ってもらおうとしたことがありがたいです。

巡り巡って、Twitterでも紹介する人がいて、ついに私にまで届いてきたわけですから、この、人の #やさしさに救われて 得ることのできた知見を、私もまた数珠繋ぎとなるように紹介しています。

あまり出回っていなくて、Amazonやメルカリでも、ほぼ定価並の1,500円前後で扱われているので、機会があれば、ブックオフでもどこでも見かけたら手に入れてチェックしてみてください。


『拒絶される恐怖を克服するための100日計画』ジア・ジアン・著、小西敦子・訳/飛鳥新社(2015年)

ものの表現ということでは、こちらの記事もオススメです。ぜひご覧ください→

【今、話題です】キャンペーンのご案内(今ならお得!)

『拒絶された恐怖を力に変える7つのステップ 一瞬で恐怖を消す技術』マイケル・ボルダック・著、堀江信宏・訳/フォレスト出版


今回は、デートに誘う、仕事の営業やプレゼン、何かを提案する時に緊張してしまう、勇気が出ないのはなぜなのか?について取り上げてきました。

君たちはどう生きるか、恋愛でも仕事でも、相手がいて成り立つもので、そこには大小の提案や交渉が含まれています。

人生や生活が選択の連続であるように、同時に、提案の連続でもあるように思います。


今回のnote記事の内容を活かして、ぜひともあなた自身にお役立てください。


もし内容が良かったよ!と思ったのであれば、より多くの人に届きますように、こちらのツイートのRTおよび記事のシェアもお願いいたします!



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


<関連・参考>

【17分】ジアジアン『拒絶される恐怖を克服するための100日間』前編|キクホン【聴く読書チャンネル】

「正しく拒絶を理解する4つのポイント」
①恐怖や拒絶は「本能」である
②拒絶されるかどうかは自分ではなく「相手」の事情が大きい
③拒絶には限度があり、いつか誰かが「イエス」と言ってくれる
④拒絶は次のチャンスのための「フィードバック」

【17分】ジアジアン『拒絶される恐怖を克服するための100日間』後編|キクホン【聴く読書チャンネル】

「無理なお願いでもOKと言ってもらえる7のコツ」
①受け入れてくれそうなターゲットを選ぶ
②突然おしかけるスピード感
③自信と余裕を持つ
④相手を敵ではなく、協力者と考える
⑤相手の知的好奇心うったえかける
⑥依頼する「理由」を説明する
⑦代替案がないかを一緒に考える

新日本プロレス・真壁刀義さんの、YouTubeチャンネルの登録者数を増やすための声かけ。駅前を歩いている人にどんどん声をかけて(女性多め?)、「登録して!お願い」とやっている様子、堂々としている雰囲気が参考になります。

【地元に帰郷】目指せ登録者数10万人!【相模原・橋本駅】|スイーツ真壁チャンネル:2023.05.15


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