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クルマ選びで気がついた

 旅するスーパースター、蕎麦宗てす。

 蕎麦宗の夜の部《navigazione》店主・ユウスケが乗っているミニクーパーSが、いよいよお陀仏。BMWに資本が変わったとはいえ、そこはイギリス車。トラブルは無縁でなく、特に電気系統の不具合が頻発、と思いきやエアコン故障やら意味不明なエンジンのワーニングランプ点灯やらと続き、走るには心許ない状態。
 【クルマとバイクとチャリとラン】にも登場したこのクルマは、《CLUB SOBASO》仲間の手塚君からご好意で頂いたモノ。いよいよお別れとなるが、この場を借りて手塚君ありがとうございました。

 さて。東京近郊ならともかく地方都市においては、無ければ無いで困るのがクルマ。今や日用品となったそれを久々物色するか、となった。
 しかしだ。『いざ候補を上げよう。』となったものの浮かばない。故障には懲りたので新車から探すとして、中古車もラテン・ブリティッシュのクルマも消える。アメ車もドイツ車も元々好きでないし、ちょいと憧れる北欧ボルボも今となっては中国車。なると国産車で充分だ、、、いや実際には日本車が一番。…いやぁ無い、魅力的な心ときめく車種が無い。

 なぜなら僕が使いたい用途に適した手頃なクルマが存在しないため。時代のせいではあるが、メーカーに非は無く、理由は僕にある。
 軽やコンパクトカーは日頃の足。ミニバンはファミリーのためのもの。SUVはスリムでないスタイルが好きでない。そしてそれらの後者の2種は移動が快適であっても運転する楽しみは少ない。
 少しずつ変化して来た僕自身の暮らしは、『遠方へ速く楽しくドライブしながら出掛けたい!』という、僕が【正解だらけのクルマ選び】で語ったところの《エモーショナルな喜びを満たす乗り物》=《本来的なクルマ・玩具としてのクルマ!》を求めているのだ。
 近場のショッピングモールに行く用事もないけれど、だったらチャリで事足りる。ああ、やはり自転車生活で充分なのか。そんな事を言っていたら、navigazione店主のユウスケがのたまう。

『強いてで挙げるのなら、あるでしょ』

『そうだなぁ、用途はズレるけどスズキ・ジムニー、2人しか乗れないけどマツダ・ロードスター、あとは現実的ではないけどトヨタ・センチュリー!。リアシートでふんぞりかえるのも悪くない。そしてベントレーコンチネンタルGTとフェラーリ・ローマ。もっとも所得や生活実態に見合わないけど、そもそもアレらはクルマじゃないない夢物語』
 
と、…けど…けど尽くしを言いながら、ここまで話して気がついた。この実名を挙げた5台は、ずっと変わらないコンセプトを貫いている、のだ。
 
『つまりは愚直に一貫した姿勢で歴史を重ねて来たクルマってことでしょ、おにいが好きなのはさ』

『ああ、確かにそうだな!』
 
 時代と技術の進展と共に改良を重ねモデルチェンジを繰り返してきた中で、それでもずっとおんなじクルマのまま。その通り。

『俺が好きなのはそれか!』
 
 クルマをはじめ、選ぶモノが自身の生き方の表現の一つだと認識している人は少なかろう。《モノの時代》が終わらんとしているこの過渡期な時世だからこそ、納得して豊かな時間を共に過ごせる相棒=モノを選びたいもの。
 【いつかはフェラーリ】に書いたように、それは叶えたい憧れとして残しつつ、脚元と現実を見据えた選択肢は2つ。そして目的と用途を満たすとなるとマツダ・ロードスター。
 いのクルマはアルファロメオ916スパイダー!を覆して、そのうち乗ってるかも。
 では、ガンバラナシませう。


#もの選び #フェラーリ #マツダロードスター #自己表現


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