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ソーシャルリスニングで”2020年秋ファッション”のトレンドを分析!

本記事では、ソーシャルリスニングで今秋のファッショントレンドを調査しファッションサイト「wearmap」へ商品を仕入れるまで参考事例と方法をご紹介していきます。

◆こんな方必見◆
・ソーシャルリスニングに興味がある
・SNS分析でどのようなことができるのか知りたい
・自社企業でSNS分析をまだしていない
・秋のファッショントレンドを知りたい
◆活用ツール◆
マーケットリサーチツール「Brandwatch」

最終目標を決める

まずツールを使う前に決めておきたいのが、最終目標です。
ゴールから逆算して分析を行うとスムーズなため、分析結果をどのように活用できるのかを決めていきたいと思います。
今回は、「ファッションブランドの仕入れの参考にしたい!」
というゴールから、どのようなアイテムやスタイルが流行っているのかを分析していきます。

分析①:キーワード/期間の設定

最初に、大枠のキーワードを決めます。
そもそも投稿数が一定量抽出できなければ分析自体の精度に関わってくる為、なるべく投稿数が多そうなワードを設定します。
ここでは、「秋ファッション・秋コーディネート」という大きな括りに選定しました。
そして、去年との比較もできるように、調査する期間は
「2019年9月~2020年9月」の1年間です。
※去年と比較するために1年間で設定してます。

ALLジャンル メンション

結果、このようにかなりの投稿数がありましたので、少しずつ絞って、より分析内容を具体的にしていく必要があります。


分析②:ターゲットユーザーの選定

ここで、ターゲットの的を絞っていきます。
レディース・メンズではファッションの傾向も変わってきます。
なので、先ほどの投稿数から男女比を割り出したところ、以下のような結果になりました。

男女比

男女比②

やはり、女性の投稿量の方が多くあるのが分かります。
今回参考にするファッションサイトもターゲットは女性のため、男性の投稿を抜いて、分析したいと思います。

分析③:ジャンル別 口コミ傾向

秋ファッション・コーディネートをもっと細分化して知りたいので、ここからもう少し嚙み砕き「アイテム・素材・カラー・スタイル」の4つのジャンルに的を絞り、調査をしていきます。

スクリーンショット 2020-10-09 160514


投稿の傾向としては、9月の投稿が多く、ユーザーが秋ファッションを取り入れている時期だと言えるでしょう。

また、ジャンルの中で、カラーに関しての口コミが一番多くみられます。
そのため他の秋ファッションは、アイテムや素材、スタイルよりもカラーに関心があると考えられます。
このことを参考に、弊社で秋ファッションについてSNSの投稿する際は、
なるべくカラーを取り入れて発信していきたいと思います。

では次に「アイテム・素材・カラー・スタイル」の投稿内容から、トレンドとなるワードを調べていきます。

分析④:ジャンル別 トレンド調査

トレンドを調査するのに、口コミの量が多いワードを参考にしていきます。
ただし、ユーザーが今年欲しいもの、とより分かりやすくするために、
「検索条件付き」キーワードを選定していきたいと思います。

分析④-1:トレンドカラー

では、カラーのトレンドを分析していきます。
カラーでは約20種類の色が調査の対象となっているため、検索条件を設定しその中から投稿が多そうな色をメンションワードからピックアップします。

検索条件:【今年 OR 新色 OR トレンド OR 注目】

2019.9 カラーメンション

このように、口コミ件数が多いカラーが抽出てきたので、実際にカラー別の投稿量を去年と今年で比較をしていきます。
※去年と比較をすることで、今年の流行具合を図る。
※同時にマストカラーとして欲しい、定番の「黒と赤」も比較。

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(※投稿量をもとにExcelで可視化したグラフ)

表の通り、どのカラーにおいても去年より、投稿量は伸びています。
トレンドカラーに関しては、カーキ(ディープグリーン)ネイビーの投稿が多く、去年の投稿より伸び率が高いです。
また、マストカラーの黒に関しては、去年の約2.5倍近くの伸び率でした。
これは、今年のスタイルやアイテムと因果関係があることが考えられます。


分析④-2:トレンドアイテム

次は、投稿量の多かったアイテムについてです。
以下のワードを検索条件に、今年ユーザーが欲しているアイテムを絞っていきます。

検索条件:【かわいい OR 綺麗 OR 欲しい OR 活躍 OR おしゃれ】

アイテムは流行り廃りが早く、その年に出てくるものもあるため、ここではメンションワードからのピックアップと、リーチ数が多い投稿内容からアイテムワードを抽出します。
ちなみに、一番リーチ数が多かったのは、日本テレビの番組「ZIP!」からの投稿でした。

アイテム①

反響が大きいのは、芸能人を起用している事も関係していそうです。

アイテム⑨

一般ユーザーからの口コミも参考に、アイテムを選定していきます。

【メンションワード+リーチ数の高い投稿】
からアイテムをピックアップし、分析した結果

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このような、分析結果となりました。
ニットベストの口コミは一番多く、伸び率もありますが、今年グッときているワードとして、フリンジも上げられます。


分析④-3:トレンド素材

次に素材についてです。

検索条件:【着やすさ OR 着心地 OR 着たい OR 取り入れ】

素材に関しては、これまでと同様に分析していきます。

素材 メンショントピック

これらのメンションワードと、先ほど「ZIP!」の投稿にあった「エコレザー」をピックアップします。

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表を見る限り、コーデュロイ、デニム素材は秋ファッションには欠かせないですね。
しかし、トレンドという面では、今年のニューワード「エコレザー」が注目です。

エコレザーは環境に優しい!今流行のエコレザーとは?"
"エコレザーは、以下の基準を満たした製品です。
・天然皮革である。
・環境面の影響が少なくなるように、染料などに防腐剤や発がん性のある化学物質などに基準を設け、使用が制限されている。
・排水や、廃棄物処理が管理された工場で作られている。

今年はレジ袋が有料化し、エコバックの普及や、エコストローの利用など、地球環境に優しい活動が増えてきています。そういった文化もアイテムが流行る背景の一つにあると考えられます。


分析④-4:トレンドスタイル

最後にスタイルです。

検索条件:【今年 OR 着たい OR 流行 OR 取り入れ OR おしゃれ OR 着こなし】

これまでと同様の分析になるため、少し割愛して結果を出すと、以下の様になります。

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セットアップが圧倒的に投稿量が増加していました。以前から聞いたことがあるセットアップですが、さらに投稿内容をみていくと、

スクリーンショット 2020-10-13 092525

コーデュロイ素材で合わせるものから、ベストタイプ、ショートパンツなど、様々なタイプのセットアップが今年は流行っています。
セットアップだと、上下のコーディネートに迷わず着られ、楽だけどラフすぎないところが魅力的ですね。
また、トレンドカラーで人気のブラックは、今年「オールブラック」というスタイルが流行っているため、去年よりも口コミが多いのが頷けます。


弊社での活用方法

以上の分析結果から、弊社のファッションサイトを運営する上で以下の様に活用していきたいと思います。

・トレンドに近いアイテム・カラーを中心に仕入れる
・口コミが多かったものの仕入れ量を増やす
・リーチ数の多かった投稿を参考に、SNSでPRする

<wearmap@Instagram>

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このように、トレンドを取り入れつつSNSで発信していきたいと思います。


まとめ

今回は、BrainPad様より、マーケットリサーチツールの「Brandwatch」をお借りして、ファッションサイト「wearmap」の仕入れ参考のための分析を行いました。

ー分析をしてみてー
・口コミからユーザーが欲しているものが具体的に分かった。
・ファッション関連は、画像を載せた投稿のリーチ数が高い。
・今年と去年を一緒に分析できるため、より流行りが比較しやすい。
・今回は使わなかったが、タグ付け機能でアウター、ボトムス、トップスなどに分けて分析もできるため、また次回やってみたい。

最後に

本記事を最後まで見てくださってありがとうございます。
弊社では、マーケットリサーチツールを活用し、様々なソーシャルリスニング分析サービスを行ってます。

ソーシャルリスニング分析サービスはこちらまで
>wearmapはこちらまで

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