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読んでもあまり得しないソシャフィアの整体ストーリー

お久しぶりの『体癖エッセイ』の更新になってしまいました(⌒-⌒; )
だいぶ忙しく…

月に1回、東京から大阪と岐阜に行っています。
体癖診断士の講座のためです。

ベッドを持っていく関係上、車で。
朝4時に起きて、高速でだいたい8時間。
お昼くらいに大阪に到着して、ランチを食べて、講座をやって、一杯ひっかけて、ホテルに移動して眠って、翌朝も早く起きて岐阜に移動して、講座をやってそのまま東京に帰る…
一泊二日のなかなかハードなスケジュール。
せっかく遠くまで行くのに、遊んでいる時間は全くない。

でもまぁ、ありがたいなぁと強く思うのです。
受講される人数は少なくとも、体癖を調べる確実な方法をお伝えすることができているわけですから。
これはおそらく、全世界のどこを探しても私しかできないこと。

自慢ですが(笑)、色々な整体術を知っていますからね。
最初は20年前に台湾式リフレクソロジーから始めまして。
そこから身体均整法や操体法、アプライドキネシオロジーやオステオパシー、魂を浄化する系やチャクラを見る系や古神道や、整体術と言っていいのか分からないけど、バッチフラワーレメディやホメオパシーのようなレメディを飲む系も学んできました。
もちろん野口整体も。

そういった様々な整体術を、”体から体癖を診断する”という一点のみに絞ったのが、私が提供している体癖診断なのですね。
20年前に学んだ台湾式リフレクソロジーも、今なお診断の役に立っている。

考えてみれば、整体師になるまで整体って受けたことがなかったんですよ(笑)

ほら、よくあるじゃないですか。
「高校の時に部活でよく怪我をして、そのたびに整体に行って治してもらったから、自分も整体師になった」みたいなやつ。

そういうストーリーが、私にはない。

「ミュージシャンになるぞ!」と決意して始めたバンドが解散して、やることがビデオ屋さんのバイト以外、何もなかった頃。
アル中に片足を突っ込んで、心身はボロボロで、周りは就職してキラキラしている上にお金を持っていて…
情けなかったし不甲斐なかったけれども、自分の中の八種性が暴発したのか「武士は食わねど高楊枝」的に見栄を張って、一人前の人間に見せていたあの頃。

そのままこちらの世界からいなくなってもおかしくなかったのかもしれませんが…
そんな時に母の仕事関係の人に「君はこういうのをやったらどう?」と見せられたのが、台湾式リフレクソロジーのスクールのパンフレットでしてね。
「リフレクソロジー?何それ?」状態の私は、とりあえず「体験してみなければ」と思い、そのスクールの体験セミナーに行ってみることにしました。

すごく、面白かったのです。

前屈があまりできない人が足ツボを押されるだけで深く前屈できるようになったり、首が回らない人が足ツボを押されるだけで回るようになったり。
「へぇ〜、人間の体って足ツボを押されるだけで、こんなに変わるんだ〜、すごいな〜自分もできるようになりたいな!」。

親も「お金を出す」と言うので、そのスクールのお世話になることに。
リフレを学び、そのスクールが経営している店舗のスタッフとして働かせてもらって腕を磨き…
まぁその店舗でも、偉そうな七種一種っぽいスクール元インストラクターの先輩スタッフに対して私の八種性が暴発して「こんなところ辞めてやる!」と半年もたなかったのですが(笑)、それがキッカケで身体均整法に出会うのですから、人生分からないものです。

リフレのお店を辞めてハローワークに行きましてね。
「週一からOK!」という文言に惹かれて、その整体院(均整法を施している整体院を”均整院”と言うのですがね)に募集して、そこの整体師(均整法を施している整体師を”均整師”と言います)の先生の面接を受けたら「週一?週6で来てよ」と言われ「おい、話と違うぞ!」と思いながらも働きながら均整法を学ぶことになりまして。

その均整院の給料だけではやっていけないので、学生の時にやっていたビデオ屋さんでも働かせてもらうことに。
朝から夕方まで均整院、夕方から深夜までビデオ屋さんでバイト。
体はつらかったのですが、均整法の面白さに魅入られた私は、割と生き生きと学んでいたのです。

ですが…
そこでも八種性が暴発しまして(笑)

「この先生、全然尊敬できねぇ!」と思うようになりましてね。
今思えば、三種七種的な先生でしたね。
方針は「やっぱり…」でコロコロ変わるし、言われてPOPを作ったら「やっぱりここをこうして」と何度も作り直されるし、私にとっては「やっぱり」という言葉が大嫌いになるキッカケになる先生でした。

が、八種性に任せて辞めるということはせず(私も成長したのですw)、そこで働いて人の体を触りながら別の先生から学ぶ、という新しい選択肢を思いつきまして。
当時はまだ珍しかったネットで「身体均整法」と検索した(まだGoogleは有名ではなかったのです)ら、現在でも「師匠」と仰ぐ先生に出会えたのですから、これまた人生は分からないもの。

師匠は整体術のことならなんでも知っている人でしてね。
整体術だけでなく、「人の心身を整える」ということに関しては何でも知っているのです。
NLPもバッチフラワーレメディも、師匠の口から始めて耳にした言葉でしたから。

ただ、教え方が絶望的に下手くそで(笑)
今思えば九種性の成せる業なのですが、当時の私としては非常に混乱しまして。

「ここを右に…いや左に…あ、右ですね。右に圧をかけると、左の横突起…いや棘突起に刺激がいって…あ、左じゃないです左じゃないです、右です。右の横突起…じゃなくて棘突起に…」
みたいな教え方なのです。

いっそのこと「見て覚えろ!」と言われた方が学べるんじゃないか?と思えるくらいに、教え方はド下手くそなんですよ(笑)
それでも、分からないところをしつこく質問しまくったら、師匠の技術のカケラくらいは自分も身につけることができましてね。

そうそう。
「体癖」という言葉を知ったのも、師匠からでした。

当時の講義のノートを見ると、2005年のページの片隅に「体癖 野口はるちか」と書いてあります。
そのすぐ下に「高橋迪雄」と書いてありますから、おそらくは整体の歴史の講義だったのかな、とは思うのですが、「はるちか」の漢字は分からなくて「みちお」の漢字が書けているのはなぜなのかは、謎です(笑)

当時は「体と感受性には関係がある」というのを全く信じていませんでね。
身体均整法にも”十二種体型学”という、体癖と似たような体の見方があるのですが、やはり体癖と同じように「体と感受性には関係がある」というのが信じられなくて。

師匠から、今一般に出ているちくま文庫の『体癖』の文庫本ではなく、晴哉先生が作った全生社から発行されている『体癖』の大きい方の本を借りて読んだのですが、全然ピンとこなくて。
師匠からは「八種ですね」と言われて、八種のページを何度か読みまして。
「オイラ、こんなんじゃないだろ?全然違うだろ?」と思ったのがまさか八種の感受性から出ているのに気づくのは、それから10年以上後のことでしたね(笑)

あの頃はなんで、体と心は関係しているということを信じられなかったのかな?と今になって思うと、人のことを全然見ていなかったからなんでしょうね。
人どころか、自分すら全然見ていなかった。

まぁそれが若さと言えば若さなのでしょうがね。
色々な人間がいて、色々な人生があって…ということを知るには、当時の私にはまだ心の傷が少なかったのでしょう。
自分ではそれなりに苦しんでいるつもりでも、その苦しみを人のせいにしたり世の中のせいにしたりして、向き合っていなかったのでしょうね。

心理学を学んだのも大きかったですね。
「悩んでいる人の心を変えられれば、心も体も診られる整体師になれるぞ!」と意気込んで学び始めたのですが…

一番変わらなきゃいけないのは、自分だったのです。

今ならそれがよ〜〜〜く分かるのですが、タイムマシーンに乗って当時の私にそれをいくら諭したとしても、絶対に聞く耳持たなかったでしょうね(笑)
反抗心をむき出しにして、八種丸出しの人生を生きていましたから。

みんな、そうなんですよね。
人から言われたことよりも、自分で気づいたことの方が圧倒的に信じられる。

気づくべきことに人生の早めの段階で気づける人は、すごいと思います。
本当にすごいと思う。
私はかなり遠回りしましたからね。

体癖は、その気づきを早めてくれる学びだと思うのですが、昔の私みたいに「信じられん!」という人はたくさんいるんじゃないかな。

でも、それでいいと思うのです。
胸ぐらをつかんで「体と心は関係してるんだよ!」と主張するもんでもない。
生きていればいつか「あぁ、そういうことか」と信じられる人もいるでしょうし、いつまで経っても信じない人もいる。
どちらが優れているとかそういうことではなく、みんなそれぞれがベストな人生を自分なりに一生懸命に生きている。
たとえそんなふうには見えなかったとしても。

自分なりに、もがいてきたな、と思うのです。
私の今までの人生はもがきの連続で、もがかなければ学べないのです。
それが八種性と言えば、そうなのでしょう。
そういうストーリーを生きていくのです。
かかってこいやー!コノヤロー!です(笑)

もがき苦しんできた先に、体癖診断士を育てるところまできました。
人を育てる人は、大人でなければなりませんね。
体のことなんて何も知らず、心のことも、人生のこともほとんど何も知らずに台湾式リフレクソロジーを学び始めた当時の自分を育てるように、受講生さん達を育てていけたらな、と思います。

もがき苦しみながらできるようになった体癖診断は、以下から♪(´ε` )


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