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人が怖いと〇〇に陥りがち!?

みなさん、ガチ恋してますか?

なんともまあ思わせぶりな釣りタイトルにしてしまいましたが、なんてことはなく、〇〇とは〈ガチ恋〉のことです。

念の為に説明しておくとガチ恋とは芸能人やキャラクター等に恋愛感情を抱くことを指します。

なぜこの題を選んだかといいますと、(かつて私がとある役者さんを本気で好きになった経験があるというのもありますが)私見では社交不安の傾向とガチ恋には密接な関係があると思うからです。

この記事は特に絶賛ガチ恋中で自己嫌悪に陥っている方の助けとなればいいなと思います。

※当記事はガチ恋を称賛・推奨するものではございません。


自己嫌悪

ガチ恋してる自分って情けないなーと思いませんか?

自分はそう思ってたんですよね。

とかく「気持ちが悪い」「苦しむのは自業自得」「現実逃避するな」などと迫害されがちですから、自己嫌悪に陥るのは自然なことかと思います。

ただ、そういった非難が完全に的外れとは思いませんが、ちょっと言いすぎじゃないかと思うわけです。

私の好きな名言に次のようなものがあります。

過ちを犯した人々に向かって我々がする説教には、善意よりも傲慢のほうが多分に働いている。
そして我々は、彼らの過ちを正そうというつもりはそれほどなしに、むしろ、自分がそんな過ちとは無縁であることを彼らに篤とわからせるために叱るのである。

ラ・ロシュフコー箴言集

つまるところ、非難とは相手を成長させるためではなく「自分はあいつらとは違うんだ」と思いたいがために行うものだということですね。

ですから、批判については話半分に、きちんとガチ恋というものについて考えていきたいわけです。ひいては理解を通して自己受容へとつながればと思います。

好きになるのは仕方がない

好きになるのは仕方がないと思います。その理由についてひとつずつ考えてみたいと思います。

  • 自分を知られるリスクが小さい

  • 社交不安と依存は相性がいい

魅力的に見せる仕事


芸能人の大半は自分を魅力的に見せるのが仕事なわけですから、好きになるのはおかしなことではないんですよね。

豪華で美しい衣装に身を包み、嫌われるような欠点は隠し、美容に高いお金を払って、しかもスタッフたちもその演出に余念がない。

そりゃあ好きになるでしょう。そうでないと向こうも困るわけです。そういうビジネスモデルなわけですから。

だから好きになること自体は自然なことなんですね。

自分を知られるリスクが小さい

これはどういうことかといいますと、社交不安傾向のある人というのは自分に自信がないんです。

現実の人間関係でも自分を知られたくないがために他人と距離を置きます。

であれば、最初から距離の離れた人を一方的に好きになるのは都合が良くないですか?

おそらくですが、このようなタイプの人はいわゆる認知厨(自分の名前や存在を相手に知ってもらおうと躍起になる人のこと)は少ないのではないでしょうか。日陰からこっそり好きでいられればいいというタイプだと思います。

自分のことを知られることがない=嫌われる心配をせずに済む、ということなんです。

(しかも例え擬似的であっても失恋まで楽しめるわけですから、非常にコスパがいいんですね。)

社交不安と依存の相性

不安と依存の相性がいいというのはよく知られたところかと思います。

不安障害と依存症は併発しやすいなんてこともよく言われていますよね。

とくに周囲の人間と関係を結ぶのが困難な人たちにとっては依存先として都合がいいんです。

依存はしたいけど迷惑はかけたくないし嫌われたくない、それなら遥か彼方の魅力的な人を一方的に好きになればいいというわけです。

おわりに

私が思うに、ガチ恋そのものは悪くないと思っています。

ストーカー行為等は論外ですが、相手を精神的に追い詰めたり不快な思いをさせたりしなければ個人の自由だと思います。

そのことを他人がとやかくいうものではありません。

ですから、過度に自己嫌悪する必要もないと思います。

その感情が強すぎれば身動きが取れなくなってしまいます。

とはいえ、自己嫌悪自体にも何らかの行動を起こさせるという価値はあるので、その感情もほどほどに大切にしながら自分を受け入れていってもらえたらなと思います──なんて言えるほど自分もできた人間ではないんですけどね笑。

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